LPの文章をAIで書く方法
この記事の要点
ランディングページの文章をAIで書く手順を解説。ヒーロー・訴求・CTA各パートのプロンプト例と、ABテスト用バリエーション生成まで実践的に説明します。
結論
LPの文章をAIで作ると、ヒーローコピーから訴求・FAQ・CTAまでの初稿が1〜2時間で揃います。ただしAIはターゲットの悩みと自社のオファーを知らないため、その2つを事前に整理して渡す必要があります。渡す情報量が多いほど、生成されるコピーの精度が上がります。
使うAIツール
LP文章の生成にはChatGPTまたはClaudeが向いています。どちらも長い条件文を処理でき、パート別に連続して生成できます。生成したテキストをNotion・Google Docsに貼り付けてチームでレビューする流れが実際の現場では機能しやすいです。
手順1:LPに必要な情報を整理する
AIに渡す前に次の情報をメモします。これが不足しているとAIは一般的な言葉しか出せません。
- ターゲット: 具体的なペルソナ(役職・業種・悩みの具体的な状況)
- オファー: 何を提供するページか(資料請求・無料トライアル・購入・申込)
- CVポイント: 読者に取ってほしいアクション
- 主な訴求軸: 価格・スピード・安心・実績・限定性などのどれか
- 競合との違い: 類似サービスとの差別化ポイント
- お客様の声・実績: 数値・事例(あれば)
手順2:ヒーローパートを生成する
ファーストビューの見出し(キャッチコピー)・サブコピー・CTAボタンのテキストを生成します。
以下の条件で、LPのファーストビュー(ヒーローパート)のコピーを作成してください。
商材:中小企業向けのクラウド受発注システム
ターゲット:社員20〜100名規模の製造業の営業担当者。受注データをExcelで管理しており、入力漏れ・転記ミスが月に数件発生している。
CVポイント:無料トライアル申込(14日間)
訴求軸:ミスと転記作業の削減
出力内容:
・メインキャッチコピー(30字前後)を3本
・サブコピー(60字前後)を各キャッチに1本ずつ
・CTAボタンのテキスト案を3本
条件:
・ターゲットの「ミス・転記作業」への課題感を最初に打つ
・効果保証・最安値などの表現は使わない
・体験談形式にしない
手順3:訴求パート(課題→解決→根拠)を生成する
ヒーローの次に来る「課題共感→解決策→根拠・実績」のブロックを生成します。
以下の条件で、LPの訴求パートのコピーを作成してください。
パート構成:
1. 課題共感ブロック(ターゲットが抱える具体的な痛みを示す)
2. 解決策ブロック(このサービスがどう解決するかを示す)
3. 根拠・実績ブロック(数値・お客様の声・導入実績を示す)
商材・ターゲット:(ヒーローパートと同じ条件を記載)
素材として使ってよい実績:
・導入後3か月で入力ミスが月平均6件から0件になった顧客事例あり
・累計導入450社(2025年12月時点)
・無料トライアル開始から平均11日で本番移行している
条件:
・各ブロックの見出しと本文を出力する
・課題共感ブロックは「あなたも〜ではありませんか」のような呼びかけ形式を避け、状況描写で書く
・根拠ブロックは渡した数値だけを使い、追加の数値を作らない
「渡した数値だけを使い、追加の数値を作らない」という制約は重要です。AIは指示がないと架空の数値を追加することがあります。
手順4:FAQを生成する
LPのFAQは「購入・申込の直前に湧く疑問」を潰すパートです。ここで疑問を解消できるとCVRが改善することがあります。
以下の条件で、LPに掲載するFAQを作成してください。
商材:中小企業向けクラウド受発注システム(無料トライアルへの申込みLP)
ターゲット:製造業の営業担当者・上長への稟議を通す必要がある場合もある
FAQの役割:申込み直前の不安・疑問を解消する
よくある不安として想定されるもの:
・既存のExcelからのデータ移行が大変そう
・IT担当がいない会社でも使えるか
・無料トライアル終了後に自動で課金されないか
・上長への稟議資料はあるか
条件:
・Q&A形式で5〜7問
・回答は1〜3文で簡潔に
・「〜という不安はご無用です」のような過剰な安心感の演出はしない
・不明確な情報は「お問い合わせください」と記載する
具体例1:SaaSの無料トライアル獲得LP
HR系SaaSのマーケティング担当者が、採用管理システムの無料トライアルLP用のテキストをゼロから作る場面を想定します。
素材として持っているのは次のものです。
- 導入企業の声(3社分の短いコメント)
- 主な機能リスト(6機能)
- 競合との比較ポイント(価格・ATS連携有無・サポート体制)
この素材をプロンプトに貼り付けてヒーロー→訴求→機能紹介→お客様の声→FAQの順に生成すると、1回のセッションでLP全体の初稿が揃います。
生成後に担当者がブランドトーンを調整し、法務確認を経て公開するという流れが現場での実際の進め方です。
具体例2:季節キャンペーンのLP差し替え
既存LPのコピーを季節イベントに合わせて部分的に差し替えるケースです。
以下の既存LPの「ファーストビュー」と「CTAボタンテキスト」を、
4月の新年度開始時期向けに改変してください。
現在のファーストビュー:
キャッチ:「受注データの入力ミスを、なくす。」
サブコピー:「Excelの転記作業から解放された450社の選択。」
CTAボタン:「14日間無料で試す」
改変条件:
・新年度・新体制・業務見直しのタイミングという文脈を活用する
・文字数は現在の±10字以内に収める
・「今がチャンス」「期間限定」などの煽り表現は使わない
・キャッチ2本、サブコピー1本、CTAボタン2本を出す
うまくいかない場合のポイント
コピーが抽象的で刺さらない
ターゲットの「具体的な痛みの状況」を渡していない場合に起きます。「受注管理に困っている」ではなく「月に6件の入力ミスが発生し、翌朝の確認電話に毎日20分かかっている」のように状況を具体化して渡します。
競合との違いが出ない
差別化ポイントを渡していない場合です。「他社にない特徴:〇〇」「競合が弱い点:△△」を素材に追加すると、差別化訴求が生成されやすくなります。
AIが架空の数値を追加する
「渡した素材の数値だけを使うこと。素材にない数値は書かない」と明示してください。それでも出てくる場合は、生成後に数値を全て原本と照合する確認を行います。
メルマガ・広告との訴求統一
LPと広告コピーの訴求がずれるとCVRが下がります。広告コピーをAIで量産する方法でLPの訴求軸を参照しながら広告コピーを作ると、広告→LPの流れが一貫します。
LPに書くターゲット像が定まっていない段階では、ペルソナ設計をAIで行う方法で先にペルソナを作り、その内容をLPコピー生成のプロンプトに渡す流れが効率的です。
生成後の確認工程
LPは公開後にすぐ修正できないケースもあるため、生成後の確認を丁寧に行います。
確認する項目は次の通りです。
- 架空の数値・誇大表現が入っていないか
- 景表法・特定商取引法に照らして問題のある表現がないか
- ブランドトーンとのずれがないか
- モバイルで表示したときにテキストが収まるか(文字数の再確認)
- CTAのリンク先(遷移後のページ)と訴求が一致しているか
よくある質問
LPの文章をAIで書くとき、何から始めればよいですか?
まずターゲット・オファー・CVポイント(何をしてもらうページか)の3点を明確にすることから始めてください。この3点がないとAIは訴求の方向性を定められず、汎用的な文章しか生成できません。
AIが生成したLPコピーをそのまま使えますか?
そのままの使用は勧めません。表現の独自性・ブランドトーン・法的NG表現(景表法等)の確認が必要です。またCVRは実際に出稿してみないとわからないため、ABテストで検証することを前提にしてください。
LPのヒーロー部分(ファーストビュー)で最も重要なことは何ですか?
訪問者が3秒以内に「自分のためのページだ」と判断できるかどうかです。ターゲットと課題を具体的に示す見出しと、何を得られるか・何をするページかが一目でわかるキャッチコピーが必要です。
ABテスト用にコピーのバリエーションを作るには?
最初のプロンプトで訴求軸(価格・速さ・安心・実績など)を明示し、軸ごとに別々に生成するのが確実です。「バリエーションを3つ出して」だけの指示では似たような表現が並びます。