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SpaceX上場初日に19%高、時価総額2兆ドル超え

SpaceX上場初日に19%高、時価総額2兆ドル超え

この記事の要点

SpaceXが6月12日にナスダックで取引を開始し、初日終値は公開価格比19%高の160.95ドル。時価総額は2兆ドルを超えた。AI企業IPOラッシュの号砲となり、OpenAIとAnthropicの上場が続く。

結論

SpaceXが6月12日、ナスダックでティッカーSPCXとして取引を開始しました。終値は160.95ドルで、公開価格135ドルから19%上昇。時価総額は2兆ドルを超え、米国市場史上最大の新規上場が好発進しました。AI企業の上場が続く2026年後半に向けて、市場の評価基準が一段引き上がった形です。

何が起きたか

SpaceXは5億5556万株のクラスA普通株を1株135ドルで売り出し、調達額はおよそ750億ドルに達しました。2019年のサウジアラムコが記録した294億ドルを大きく上回る、米国市場で過去最大の調達額です。

初値は150ドル。取引時間中には176.52ドルまで買われ、公開価格から31%近い上昇を記録しました。終値ベースの時価総額は2兆ドルを超え、上場初日にして世界有数の巨大上場企業になりました。

事業は3つの柱で構成されます。ロケット打ち上げ、衛星インターネットのStarlink、そして2026年2月に統合したxAIです。Starlinkが収益の中核で、2025年の売上は114億ドル、営業利益は44億ドル、契約者は世界で1030万を超えます。一方のxAIは売上32億ドルに対して年140億ドルの資金を消費しており、現在の収益ではなく将来への期待で評価されています。

上場前には、ウォーレン上院議員がSECに対し、イーロン・マスク氏に過半数の議決権を残す種類株構造を問題視して延期を求める書簡を送りましたが、SECは日程を変更しませんでした。

初日の数字を整理する

項目数値
公開価格135ドル
初値150ドル
日中高値176.52ドル
終値160.95ドル、公開価格比19%高
調達額およそ750億ドル
終値ベース時価総額2兆ドル超

公開価格の時点での評価額は1兆7500億ドルでした。初日の買いでこれが2兆ドル台に乗った計算です。割り当てを受けた個人投資家はRobinhood、Fidelity、Charles Schwabなどの証券会社経由で取得しており、6月12日が最初の売買可能日でした。

ナスダック100入りが7月にも

今回の上場で見逃せないのが指数への組み入れです。ナスダックは2026年5月にルールを改定し、超大型上場企業のナスダック100採用までの待機期間を3カ月から15営業日に短縮しました。6月12日上場のSpaceXは、早ければ7月7日前後に採用資格を得ます。

ナスダック100に連動する投資信託やETFは合計で数兆ドル規模の資産を運用しており、採用されれば機械的な買い需要が発生します。初日の急騰には、この構造的な買いを先回りする動きも含まれているとみられます。組み入れの正式日程は未定のため、最新はナスダックの公式発表で確認してください。

現場の実務にどう効くか

AI関連の投資判断や経営報告を担う立場なら、SpaceXの初日急騰は「AI銘柄への資金流入が続いている」ことを示す直近の実例として使えます。9月にOpenAI、10月にAnthropicの上場が予定されており、SpaceXの株価推移は両社の公開価格の参照点になります。AI企業の上場動向はAI企業IPOの最新動向まとめで整理しています。

自社でAIインフラやクラウド調達を担当している場合も無関係ではありません。SpaceXはGoogleからAI計算資源の対価として月9.2億ドルを受け取る契約を結んでおり、上場で得た資金はStarlinkとxAIのインフラ増強に向かいます。計算資源の供給網が広がれば、中期的にはAIサービスの価格や可用性にも影響します。

まとめ

公開価格決定までの経緯は6月11日の価格決定の記事で扱った通りですが、初日の市場の評価はそれを上回りました。株価は今後も大きく変動し得ます。投資判断に使う場合は、終値や時価総額の最新値を必ず取引所の公式データで確認してください。

出典

よくある質問

SpaceXの株はいくらで取引が始まったのか?

公開価格135ドルに対し150ドルで初値を付け、終値は160.95ドルでした。初日の上昇率は19%、一時は176.52ドルまで買われました。

SpaceXの上場はAI業界とどう関係するのか?

SpaceXは2026年2月にxAIを統合しており、上場後の株価はAI事業の評価を含みます。9月にOpenAI、10月にAnthropicの上場が控えており、SpaceXの初日急騰は両社の値付けの参照点になります。