職種別AI仕事術

マーケティングのフォローアップ連絡をAIで作る方法

マーケティングのフォローアップ連絡をAIで作る方法

この記事の要点

マーケティング担当者がAIを使ってイベント後の見込み客フォロー・展示会リード対応・セミナー後の連絡メールを効率化する方法。プロンプト例と注意点を具体的に解説する。

結論:AIで作るフォローアップメールは「相手ごとのパーソナライズ」が現実的になる

展示会で名刺を100枚集めても、翌日中に全員に個別のフォローメールを送ることは現実的に難しい。結果として「ご来場ありがとうございました」の一斉配信メールになり、返信率も低いまま終わる。

AIを使うと、相手の関心・会話の内容・会社の特徴に合わせて個別化した文面を短時間で量産できる。1人1分かからずに書けるようになれば、100件のリードに対しても48時間以内にパーソナライズされたフォローが可能になる。


使うAIツール

ツールフォローアップでの使い方
ChatGPT(GPT-4o)相手情報を渡して個別文面を生成
Claude(Sonnet / Opus)長めの丁寧なフォロー文を作成
HubSpot AICRM上のコンタクト情報と連携して生成
Salesforce EinsteinSalesforce内のリードデータと組み合わせ

HubSpotやSalesforceのAI機能はCRMデータを直接参照できるため、コンタクト情報を手動でコピペする手間が省ける。ただし社外AIへのデータ送信に関する社内ポリシーは事前に確認する。


手順1:フォローアップメールの「型」を決める

フォローアップメールにはいくつかの型がある。目的に応じて選ぶ。

使うタイミング
御礼・自己紹介型展示会・イベント後の初回フォロー
価値提供型関連資料・事例を添えて関心を高める
アクション誘導型デモ・商談の打診
再フォロー型返信がなかった相手への2回目・3回目

初回フォローは「御礼→自社紹介→次のステップ提案」の流れが基本だ。


手順2:展示会フォローのプロンプト

初回フォローメール(展示会後)

以下の情報をもとに、展示会後の初回フォローアップメールを作成してください。

【送り先情報】
氏名:田中浩二様
会社名:株式会社ABCソリューションズ
役職:マーケティング部長
展示会での会話内容:自社のリードナーチャリングがうまくいっていないと話していた。HubSpotは導入済みだがシーケンス機能を活用できていないとのこと。

【自社情報】
会社名:メリオーラ株式会社
提供サービス:マーケティングオートメーション支援・HubSpot導入支援

【目的】
次のステップ(オンラインデモの打診)へつなげる

【条件】
- 展示会での会話に具体的に触れる
- 売り込みにならず、価値提供の姿勢で書く
- 本文200字以内
- 件名も付ける

展示会での会話内容を入れることで、「ご来場ありがとうございました」の一斉メールとは明らかに異なるパーソナライズされた文面になる。


手順3:セミナー後フォローのプロンプト

ウェビナー参加者へのフォロー

マーケティング部門がウェビナーを主催した場合のフォローだ。参加者のタイプ別にメッセージを変えることで、より関心に沿った内容になる。

以下の情報をもとに、ウェビナー参加者へのフォローアップメールを作成してください。

【ウェビナーの概要】
テーマ:「BtoB企業のコンテンツマーケティング実践ガイド」
開催日:2026年6月3日
参加者数:約150名

【フォロー対象者のセグメント】
今回のメール対象:「ウェビナー途中退出者」(アーカイブを見ていない可能性が高い)

【メールの目的】
アーカイブ動画の視聴を促す

【条件】
- 「途中退出」には直接触れない
- アーカイブの価値を伝えて自然にリンクへ誘導する
- CTAボタン周辺の文章例も含める
- 件名3パターンを提案する

「途中退出には触れない」のようなデリケートな配慮もプロンプトに入れることで対処できる。


手順4:返信がない場合の再フォロー

以下の状況で、2回目のフォローアップメールを作成してください。

【状況】
1回目のメールを6月3日に送ったが返信がない(1週間経過)
相手:田中浩二様(株式会社ABCソリューションズ マーケティング部長)
1回目の内容:HubSpotのシーケンス活用についてのデモ打診

【条件】
- 催促・圧迫感を出さない
- 相手の都合を優先する姿勢で書く
- 別の接触角度(事例資料の提供など)を試みる
- 本文150字以内で簡潔に
- 件名も付ける

2回目以降のフォローは「何か価値を添える」が基本だ。空のリマインダーより、関連する事例資料や業界レポートのリンクを入れる方が返信率が上がりやすい。


実践例:展示会リード100件の一括フォロー文面作成

規模の大きな展示会では100件以上のリードが発生することがある。全員に個別メールを書くのは現実的ではないが、いくつかのセグメントに分けてAIでパターンを作ることはできる。

リードを以下のように分類する:

セグメント特徴
熱量が高い(デモ希望あり)展示会で具体的な課題や予算について話した
関心あり(情報収集段階)製品に興味があるが検討中
名刺交換のみ会話が浅く関心度不明
展示会フォローのセグメント別メール文面を作成してください。

【共通情報】
展示会:マーケティングテックEXPO 2026
自社:メリオーラ株式会社(マーケティングオートメーション支援)

【セグメント1:デモ希望あり】
目的:翌週のオンラインデモを設定する
トーン:前向きで具体的
本文150字、件名付き

【セグメント2:情報収集段階】
目的:事例資料を送って関心を維持する
トーン:プレッシャーをかけない
本文150字、件名付き

【セグメント3:名刺交換のみ】
目的:自社を記憶に残しつつ、負担のないアクション(資料ダウンロード)に誘導する
トーン:軽いトーン・短め
本文100字以内、件名付き

各セグメントで件名3パターンを提案してください。

このプロンプト一つで3セグメント×3件名の文面候補が揃う。あとは実際のリストと照合して送るだけだ。


うまくいかない場合のポイント

パーソナライズした感が薄い

展示会での会話内容・相手の発言・関心のある課題を具体的にプロンプトに入れる。「先日お会いしました」だけでなく「ナーチャリングの自動化についてお話しくださっていましたね」のように相手が話した内容を盛り込むよう指示する。

件名の開封率が低い

件名は「会員登録のお礼」より「〇〇様の課題を解決できるかもしれません」のように相手の関心に寄せた件名の方が開封されやすい傾向がある。AIに「開封率が高くなる件名のパターンを5つ提案してください」と追加で指示するのも有効だ。

一斉配信なのに個別感が出せない

差し込み変数(氏名・会社名・展示会での会話要素)を使った文面テンプレートをAIで作成し、差し込み処理はHubSpotやMAツールに任せる方法が現実的だ。


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よくある質問

展示会後のフォローアップメールはいつ送るのが適切ですか?

展示会終了から48〜72時間以内が目安とされる。相手の記憶が薄れる前に接触することで会話の継続率が上がる。AIを使えばその時間帯に合わせて迅速に文面を作れる。

AIで作ったフォローアップメールは開封率が上がりますか?

文面の品質だけで開封率が劇的に変わるわけではないが、相手の関心に合わせた内容・件名・パーソナライズの精度が上がることで反応率の改善は期待できる。

フォローアップメールを100人分一気にパーソナライズするには?

相手の氏名・会社名・会話内容などの変数を一覧にまとめ、テンプレートプロンプトと組み合わせて繰り返し処理する。スプレッドシートとAPIを組み合わせた自動化も可能だが、まず手動で数件試してから拡張するのが安全だ。

返信がない場合の2回目・3回目のフォロー文面もAIで作れますか?

作れる。「1回目メールに返信がなかった場合の2回目フォロー(送信から1週間後)」とプロンプトに状況を明記すれば、適切なトーンで圧迫感を与えないフォロー文面を生成できる。