職種別AI仕事術

マーケティングの業務チェックリストをAIで作る方法

マーケティングの業務チェックリストをAIで作る方法

この記事の要点

マーケティング担当者がAIを使ってキャンペーン公開前・メール配信前・LP制作完了時などのチェックリストを作成する具体的な手順を解説。プロンプト例付きで実践的な内容を網羅。

結論:チェックリストをAIで作ると「見落とし」が構造的に減る

マーケティング業務でミスが起きやすい場面は、メール配信の送信先設定、LP公開前のリンク確認、広告配信の設定ミスなど、作業の最終チェック段階が多い。チェックリストがあれば防げるミスでも、毎回ゼロから作るのが手間で省略されてしまうことがある。

AIを使えば、「メール配信前のチェックリスト」のような実務的なリストを数分で生成できる。一度作って使い回せるドキュメントを短時間で整備できるのが最大のメリットだ。


使うAIツール

ツール使い方
ChatGPT(GPT-4o)Markdown形式のチェックリスト生成に安定
Claude(Sonnet)複雑な業務フローの整理・補完が得意
Notion AINotionページ上で直接チェックリストを生成・管理
Microsoft CopilotWordやSharePointに保存する場合に便利

チェックリストを管理するツールに応じてAIを選ぶのが実用的だ。NotionやSharePointで運用するなら連携AIを使うと保存・共有の手間が省ける。


手順1:チェックリストにする業務を一つ選ぶ

チェックリストの対象業務を一つに絞る。複数業務を一度に作ろうとすると、それぞれの精度が落ちる。

マーケティング部門でチェックリストが特に有効な業務は以下のとおりだ。

業務ミスが起きやすいポイント
メール配信配信先・件名・差し込み変数・リンク切れ
LP公開フォーム動作・モバイル表示・GTM設定
広告配信開始ターゲット設定・予算上限・トラッキング設定
プレスリリース配信事実誤認・承認フロー・配信先メディアリスト
SNS投稿誤字・リンク・画像サイズ・配信日時

一つ選んだら、次のプロンプトで生成する。


手順2:チェックリスト生成プロンプト

メール配信前チェックリスト

以下の条件でメール配信前のチェックリストを作成してください。

【業務】メールマーケティング配信(BtoB、見込み客向け、月2〜3回)
【使用ツール】HubSpot
【主な懸念点】
- 差し込み変数(氏名・会社名)が空白になっていないか
- テスト送信を自分と上長で確認したか
- 配信先リストのセグメントが正しいか
- 配信日時が正しく設定されているか(タイムゾーンに注意)
- すべてのリンクが機能するか
- 配信停止リンクが含まれているか(法的要件)
- モバイル表示を確認したか

【形式】
- Markdownのチェックボックス形式
- カテゴリ別に分類する(コンテンツ確認・設定確認・送信前最終確認)
- 各項目に「なぜ確認が必要か」を1行で付記する

手順3:LP公開前チェックリスト

ランディングページ公開前のチェックリストを作成してください。

【LP概要】BtoB向け製品デモ申込みLP。STUDIOで制作。
【使用ツール】STUDIO(CMS)、Googleタグマネージャー、HubSpotフォーム
【チェック観点】
- コンテンツ(コピー・画像・CTA)
- フォーム動作(送信後の動作・サンクスページ遷移)
- トラッキング(GTMのコンバージョンタグ発火確認)
- SEO(titleタグ・metaディスクリプション・OG設定)
- モバイル表示
- ページ読み込み速度
- 社内承認

【形式】
- Markdownのチェックボックス形式
- カテゴリ別(コンテンツ・技術・SEO・最終確認)
- 各項目に担当者の役割も入れる(マーケ担当 / デザイナー / 開発担当)

手順4:広告配信開始前チェックリスト

リスティング広告(Google広告)の新規キャンペーン配信開始前チェックリストを作成してください。

【前提】Google広告で新規キャンペーンを設定し、翌日の朝9時から配信開始予定
【確認観点】
- キャンペーン設定(入札戦略・予算・地域ターゲット)
- 広告グループ設定(キーワードのマッチタイプ・除外キーワード)
- 広告クリエイティブ(タイトル・説明文・最終URLの確認)
- コンバージョン計測(タグが正常に動作しているか)
- UTMパラメータの設定
- ランディングページの動作確認
- 承認フロー(上長への事前報告)

【形式】
- Markdownのチェックボックス形式
- 「設定確認」「配信前最終確認」「承認」の3フェーズに分ける
- 重要度が高い項目には【必須】を付ける

実践例:月次コンテンツカレンダー更新のチェックリスト

マーケティング部門が月次でコンテンツカレンダーを更新・確認する場面を想定する。複数のチャネルにまたがる作業なので、チェックリストがないと見落としが発生しやすい。

月次コンテンツカレンダー更新・確認のチェックリストを作成してください。

【対象チャネル】
- 会社ブログ(週1本)
- メールニュースレター(月2回)
- LinkedIn(週3投稿)
- YouTube(月1本)

【確認タイミング】月初の第1営業日

【確認内容】
- 前月のパフォーマンスを振り返り(各チャネルのKPI)
- 今月のテーマ・トピックが決まっているか
- 担当者・制作スケジュールが割り当てられているか
- 外部業者への依頼が完了しているか(デザイン・動画編集)
- 公開日が社内イベント・競合の動向と重複していないか
- SEOキーワードが設定されているか
- 承認フローが確認されているか

【形式】
- Markdown形式
- チャネル別に分類
- 期限が設定できる項目には「期限:月初○営業日以内」を付記

月次定例作業をチェックリスト化しておくことで、担当者が変わっても同じ品質で引き継げるようになる。


手順5:チェックリストを保存・運用する

生成したチェックリストを実際に使い続けるための仕組みを作る。

NotionやConfluenceで管理する場合:

  • テンプレートページとして保存する
  • 作業のたびにページを複製してチェックしていく
  • 更新日と変更履歴を記録する

Googleドキュメント・スプレッドシートの場合:

  • 「テンプレート」シートを作成して毎回コピーして使う
  • Googleフォームと組み合わせて実施記録を残す方法もある

うまくいかない場合のポイント

項目が多すぎて現場で使われなくなる

チェックリストは「必ず確認すべき最低限の項目」に絞る。理想的な総網羅ではなく、現場の忙しいメンバーが3分で確認できる量が実用的だ。プロンプトに「最重要10項目に絞ってください」と入れる。

ツール固有の手順が抜けている

AIはHubSpotやSTUDIOの具体的な操作手順を正確には知らない。「ツール固有の操作手順は[STEP: HubSpotで○○を確認]のように空欄にしてください」と指示し、後から担当者が補完する方法が効率的だ。

業務が変わるたびにチェックリストが陳腐化する

四半期に一度、チェックリストのレビューをカレンダーに入れておく。更新は「変更点:○○」とAIに伝えてその箇所だけ修正する方法が手間が少ない。


関連記事

よくある質問

AIで作ったチェックリストはすぐ使えますか?

骨格は使えるが、社内の承認フロー・使用ツール・数値基準などは実際の業務に合わせて追記する必要がある。AIは雛形を高速で作るためのものとして使い、最終確認は担当者が行う。

チェックリストをNotionやスプレッドシートで管理する場合、AIはどこまで使えますか?

AIで生成した内容をMarkdownやCSVで出力させ、NotionやGoogleスプレッドシートに貼り付けて使える。Notion AIを使えばNotion上で直接生成・管理できる。

毎月更新が必要なチェックリストはどう管理すればよいですか?

変更があったフローや数値基準だけをAIに渡し、「この部分を最新情報に更新してください」と指示する。全部を再生成するより差分更新の方が精度が出やすい。

チェックリストの項目が多くなりすぎる場合はどうすればよいですか?

プロンプトに「最も重要な10項目以内に絞ってください」と制限を入れる。または「毎回確認が必要な必須項目」と「状況によって確認する任意項目」に分けて生成するよう指示する。