SEOキーワード選定をAIで行う方法
この記事の要点
マーケティング担当者がSEOキーワード選定をAIで効率よく行う手順を解説。初期リスト生成から競合分析・優先順位付けまで、コピペできるプロンプト付きで説明します。
結論
SEOキーワード選定でAIが役立つのは、アイデア出しと整理の部分です。ゼロからキーワードリストを作る作業と、大量のキーワードを意図別に分類する作業がそれぞれ大幅に速くなります。ただし検索ボリュームと難易度の数値はAIが持っていないため、Googleサーチコンソールやキーワードプランナーなどのツールと組み合わせて使います。
AIを使うステップとツールを使うステップを分ける
SEOキーワード選定の全工程を整理すると次のようになります。
| ステップ | AIで行う | 専用ツールで行う |
|---|---|---|
| キーワードのアイデア出し | ○ | △ |
| ロングテールの組み合わせ発掘 | ○ | △ |
| 検索意図の分類 | ○ | − |
| 優先順位のたたき台作成 | ○ | − |
| 検索ボリュームの確認 | × | ○(必須) |
| 競合の上位表示状況確認 | × | ○(必須) |
| 難易度スコアの確認 | × | ○(推奨) |
AIは「○」のステップを担い、数値確認は必ず専用ツールで行います。
手順1:初期キーワードリストを生成する
サービス・商品の概要と、想定するターゲットを渡してキーワードリストを生成します。
以下の条件で、SEOキーワードの初期リストを作成してください。
商材:中小企業向けクラウド型在庫管理システム
ターゲット:社員50名以下の卸売業・小売業の経営者・管理者
目的:サービスサイトへの検索流入を増やす
出力するキーワードの種類:
1. サービスの機能・特徴に関するキーワード(例:在庫管理 クラウド 中小企業)
2. ターゲットが抱える課題に関するキーワード(例:在庫 管理 Excel 限界)
3. 比較・検討フェーズのキーワード(例:在庫管理システム 比較 おすすめ)
4. 導入方法・手順に関するキーワード(例:在庫管理 自動化 やり方)
各種類につき10〜15本のキーワードを出力する。
キーワードは2〜4語の複合キーワードを中心にする。
1語のビッグキーワード(「在庫管理」単体など)は含めない。
手順2:ロングテールキーワードを深掘りする
初期リストから特に可能性があるキーワードを選び、ロングテールの派生を広げます。
以下のキーワードをベースに、ロングテールキーワードのバリエーションを生成してください。
ベースキーワード:「在庫管理 クラウド 中小企業」
展開する方向:
・業種別(製造業、卸売業、小売業、アパレル、食品など)
・規模別(社員10名、20〜50名など)
・課題別(コスト削減、リアルタイム確認、棚卸し効率化など)
・比較・選び方(おすすめ、比較、選び方、導入事例など)
・費用・価格関連(料金、月額、初期費用など)
各方向に5〜8本ずつキーワードを出力する。
キーワードは検索時に実際に打ちそうな自然な日本語にする。
手順3:検索意図で分類する
生成されたキーワードリストを検索意図の4分類(情報収集・比較検討・購入・その他)に分類します。
以下のキーワードリストを、検索意図の4分類に振り分けてください。
分類の定義:
・情報収集型:何かを知りたい(〜とは、〜の方法、〜とは何か)
・比較検討型:選ぼうとしている(〜比較、〜おすすめ、〜選び方)
・購入・問い合わせ型:具体的な行動に近い(〜申込、〜無料トライアル、〜資料請求)
・その他:上記に分類しにくいもの
キーワードリスト:
(手順1・2で生成したキーワードをここに貼る)
出力形式:
情報収集型:
・
・
比較検討型:
・
購入・問い合わせ型:
・
その他:
・
この分類をすることで、どのキーワードにどのコンテンツ形式(ブログ・比較記事・LP・サービス説明ページ)が適切かが見えます。
具体例1:BtoBマーケティングでのキーワード戦略整理
HRテック系のSaaSを販売している企業が、コンテンツマーケティングを強化する際のキーワード戦略を整理する場面を想定します。
既存のキーワードリスト(50本)が手元にあり、どのキーワードにどの記事を当てるかを整理したいときに、AIへの分類依頼が効きます。
以下のキーワードリスト(50本)を分類してください。
分類軸1:検索意図(情報収集・比較検討・購入・その他)
分類軸2:コンテンツ形式(ブログ記事向き・LP向き・比較記事向き・FAQページ向き)
各キーワードについて、分類軸1と2の結果を表形式で出力してください。
キーワードリスト:
(50本のキーワードを貼る)
この分類表を元に、どのキーワードをブログで狙い、どれをLPで狙うかの優先順位をつけます。
具体例2:季節・イベントに合わせたキーワード計画
年間の施策カレンダーに合わせて、時期別にキーワードを展開します。
以下の条件で、4月〜6月のコンテンツ計画用キーワードを生成してください。
商材:人事・採用管理システム
この時期に関連するイベント・状況:
・4月:新入社員入社・新年度スタート
・5月:GW明けの業務立て上げ
・6月:夏のボーナス・人事評価
各月3〜5本のキーワードを生成する。
季節性を活かしつつ、商材のターゲット(HR担当者・経営者)が検索しそうな複合キーワードにする。
うまくいかない場合のポイント
ビッグキーワードばかり出てくる
「2〜4語の複合キーワードのみ出力。1語キーワードは除く」と明示します。それでもビッグワードが混在する場合は、生成後にリストをAIに渡して「1語以下のキーワードをリストから除いてください」と絞り込みを依頼します。
ターゲットが実際に検索しなさそうな言葉が出てくる
「BtoB営業担当者が実際に使いそうな言葉で生成する。業界外の人が使う専門用語や、商品説明に出てくる内部用語は除く」と制約を加えます。
分類があいまいで判断に迷う
境界が難しいキーワード(「〜の使い方」が情報収集か比較検討か等)は、AIに「分類に迷ったものは『要確認』として別カテゴリに出力してください」と指示すると、後から人間が確認しやすくなります。
キーワードリストをコンテンツ計画に展開する
選定したキーワードをブログ記事に落とし込む際はブログ記事の下書きをAIで作る手順が参考になります。キーワードをプロンプトのメインキーワード欄に入力するだけで、検索意図に合った構成が生成されます。
また、比較検討型キーワードで流入したユーザーを獲得するLPを作る際はLPの文章をAIで書く方法と組み合わせ、キーワードの検索意図とLPの訴求を一致させます。
数値確認は必ず専用ツールで
AIが出したキーワードリストをそのまま使う前に、必ずGoogleキーワードプランナー・Ahrefs・Semrushなどで検索ボリュームと競合難易度を確認します。AIが出したキーワードの中に、実際にはほぼ検索されていないものや、想定より競合が強いものが含まれることは珍しくありません。
数値確認後にリストを絞り込み、「検索ボリュームが月100以上で難易度が低め」などの基準でコンテンツ計画の優先順位を決めます。
よくある質問
AIだけでSEOキーワード選定は完結しますか?
完結しません。AIは検索ボリュームや最新の検索トレンドのデータを持っていないため、Googleサーチコンソールや各種キーワードツールと組み合わせる必要があります。AIはキーワードのアイデア出しと整理に使い、数値確認は専用ツールで行ってください。
ロングテールキーワードの発掘にAIは使えますか?
使えます。「〇〇 + 状況や条件」の組み合わせをAIに大量に出させる使い方が向いています。人間が思いつきにくい組み合わせパターンが出てくることがあり、抜け漏れの確認に有効です。
キーワードの検索意図はどう確認するのですか?
AIに「このキーワードで検索する人は何を知りたいか」と問うのが一番速いです。ただし最終的には実際のSERP(検索結果ページ)を見て、上位表示されているコンテンツの種類で確認してください。
競合サイトのキーワード分析にAIは使えますか?
競合サイトのURLをAIに直接分析させることは通常できません。Ahrefsや類似ツールでデータを取得し、そのリストをAIに整理・分類させる使い方が実際的です。