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Oracle OCI、AI機能を拡充。検索精度と多言語を強化

Oracle OCI、AI機能を拡充。検索精度と多言語を強化

この記事の要点

OracleがOCIのAI機能を更新した。検索結果を絞り込むCohere Rerank 4や、テキストと画像をまたぐ埋め込み、音声合成、NvidiaのNemotron 3 Ultraを追加。アブダビ地域でも提供を始めた。社内検索やRAGの精度を上げる選択肢が広がる。

結論

OracleがOCIのAI機能をまとめて更新した。検索結果を関連度で並べ替えるCohere Rerank 4、テキストと画像をまたぐ埋め込み、音声を合成する機能、Nvidiaの開放モデルNemotron 3 Ultraを加え、提供地域にアブダビが入った。社内文書を検索して答えさせる仕組みや、商品の絞り込み、顧客対応の精度を上げる部品が増えた格好だ。すでにOCIを使う企業は、検索や問い合わせ対応の質を上げる手段が一つ広がる。AIの土台をどこに置くかを比べる材料にもなる。

何が起きたか

Oracleのブログによれば、6月の更新の柱は4つある。第一に、Cohere Rerank 4をオンデマンドと専用クラスタで使えるようにした。Rerankは、最初の検索で集めた候補を関連度で並べ替え、ユーザーの意図に最も近い文書や商品を上位に出す。検索や問い合わせ対応、推薦のように、関連度がものを言う用途で効く。

第二に、多モーダルの対応を広げた。Cohere Embed 4でテキストと画像をまたぐ埋め込みを作れるようになり、xAI Voiceでテキストを音声に変換できる。第三に、Nvidiaの開放モデルNemotron 3 Ultraを取り込み、専用のクラスタで動かせるようにした。第四に、アブダビ地域での提供を始め、データの所在や遅延に配慮した運用がしやすくなった。主な追加を整理する。

追加用途
Cohere Rerank 4検索結果を関連度で並べ替え
Cohere Embed 4テキストと画像をまたぐ埋め込み
xAI Voiceテキストを音声に変換
Nemotron 3 Ultra開放モデルを専用クラスタで運用

社内文書をAIに答えさせる仕組みの基礎はRAGとは?社内文書をAIに答えさせる仕組み、文書検索ツールの比べ方は社内文書を検索できるAIツール比較にまとめている。Oracleの足元の業績や受注の状況はOracle決算、AI需要で受注残6380億ドルの過去最高で扱った。

現場の実務にどう効くか

社内にRAGを組んでいるなら、Rerankの追加は手早く効く改善だ。検索でいくつか候補を集めた後、Rerankで関連度順に並べ替えるだけで、的外れな回答が減る。すでに検索の精度に不満があるチームは、この一段を挟むだけで体感が変わることがある。多言語や音声を含む問い合わせを扱うなら、埋め込みや音声合成の追加も使いどころになる。

導入の前に、どのモデルを使うかは用途とコストで選ぶ。重い大型モデルを一律に使うより、検索や並べ替えのように役割を分けたほうが安く速い場合が多い。たとえば、候補を集める検索には軽いモデルを、最終的な回答の生成にだけ大型モデルを使う、といった分け方だ。Rerankはこの中間で、集めた候補を絞り込む役を担う。役割ごとに部品を選ぶと、精度を保ちながら費用を抑えやすい。モデルの選び方は生成AIモデルの選び方が参考になる。

加えて、提供地域が増えた点は、データの所在に制約のある業務で効く。個人情報や取引データを国外に出せない場合、扱える地域が増えるほど選択肢が広がる。地域や対応モデルの一覧は更新が続くため、採用の前に公式情報で確認してほしい。自社のデータが置ける地域かどうかも、選定の段階で押さえておきたい。

出典

よくある質問

今回のOCIの更新で何が増えたのか

検索結果を関連度で並べ替えるCohere Rerank 4、テキストと画像をまたぐ埋め込み、音声を合成するxAI Voice、Nvidiaの開放モデルNemotron 3 Ultraが追加されました。提供地域もアブダビが加わり、QwenやGemmaなど取り込めるモデルも増えています。

社内検索やRAGにどう関係するのか

Rerankは最初の検索で集めた候補を関連度で並べ替え、ユーザーの意図に近い文書を上位に出します。社内文書を検索して答えさせるRAGの精度を上げる部品として使えます。具体的な対応モデルや地域は変わりうるため、最新は公式情報で確認してください。