Microsoft、自社AIモデルを投入。Agent 365はE5必須に
この記事の要点
Microsoftは自社開発のMAIモデル群をコーディングや画像、推論向けに展開する。MAI-Code-1-FlashはVS Codeへ、画像生成はPowerPointへ届く。一方でAgent 365の新規購入には6月1日からMicrosoft 365 E5が必要になる。
結論
Microsoftは、自社で開発したMAIと呼ぶAIモデル群を、コーディングや画像、推論といった用途別に展開している。コーディング向けのMAI-Code-1-FlashはVS Codeのモデル選択に届き、画像生成のMAI-Image-2.5はPowerPointで使える。一方で運用面の変更もあり、Agent 365の新規購入には6月1日からMicrosoft 365 E5が必要になった。自社モデルでコストと速度を最適化する動きと、上位ライセンスを前提にする課金の組み替えが同時に進む。
何が変わったのか
Microsoftは年次のBuild 2026で、コーディングや推論、画像、音声に向けた新しいMAIモデルを複数公表した。中規模の推論モデルであるMAI-Thinking-1は350億パラメータ規模で、長い文脈を扱える設計とされ、開発者向けの基盤でまず限定提供された。コーディング向けのMAI-Code-1-Flashは、速くて費用の低い処理に振り向けたモデルで、VS CodeのCopilotのモデル選択から使えるよう順次広がっている。画像生成のMAI-Image-2.5とその軽量版は、すでにPowerPointで動き、OneDriveにも届きつつある。Microsoftが他社モデルに頼るだけでなく、自社モデルを業務ソフトの内側へ組み込む流れが鮮明だ。
機能だけでなく、購入の条件も動いた。Agent 365の新規購入には、6月1日からMicrosoft 365 E5が必要になった。E5は上位の包括ライセンスで、これを前提にすることで、エージェント関連の機能を上位プランに寄せる形になる。MicrosoftはWork IQのAPIを従量課金で正式提供したり、Copilot Coworkを従量課金で一般提供したりと、課金の組み替えを続けている。料金や必要ライセンスは変わりうるため、契約前に最新の公式情報で確認してほしい。
現場の実務にどう効くか
効くのは、Microsoft 365を全社で使い、CopilotやAgent 365の導入を検討している情シスや調達の担当だ。自社モデルが業務ソフトに組み込まれれば、コーディングや資料作成の一部を、追加の外部ツールなしで賄いやすくなる。一方で、エージェント関連の機能が上位のE5を前提にすると、導入の総額が当初の見積もりより膨らむことがある。Microsoftのエージェント機能を試すなら、まず自社が今どのプランを契約しているかを確認し、E5への移行が必要かを早めに洗い出したい。
導入を検討するなら、用途と費用の両面で比較するとよい。コーディングや画像のように用途がはっきりした作業は、軽量で安いモデルのほうが合う場合が多い。ノーコードでエージェントを作る選択肢はCopilot Studioとは、目的別のツール選びは2026年版おすすめAIツール完全比較が判断の助けになる。モデルが増えるほど「一番賢い1つ」を選ぶより、用途ごとに使い分けたほうが費用も精度も整えやすい。ライセンスの前提が変わる局面では、機能の魅力だけで決めず、総額と契約条件をあわせて見て判断したい。
FAQ
Q. MAIモデルはどこで使えますか。 用途により異なります。コーディング向けはVS Code、画像向けはPowerPointなど、業務ソフトへ順次組み込まれています。対応状況は最新の公式情報で確認してください。
Q. すでにAgent 365を使っています。E5は今すぐ必要ですか。 6月1日の条件は新規購入が対象とされています。既存契約への影響は環境により異なるため、契約内容を担当窓口で確認してください。
出典
よくある質問
MAIモデルとは何ですか。
Microsoftが自社開発したAIモデル群です。コーディング、推論、画像、音声などの用途別に用意され、一部はCopilotやVS Code、PowerPointに順次組み込まれています。
Agent 365を新規で買うのにE5は必須ですか。
6月1日から、Agent 365の新規購入にはMicrosoft 365 E5が必要とされています。条件は変わりうるため、契約前に最新の公式情報で確認してください。