WordでCopilotで文書を作る手順
この記事の要点
Copilot for Microsoft 365をWordで使い、ビジネス文書を効率よく作成する手順をプロンプト例つきで解説。下書き・編集・要約まで対応。
WordでCopilotを使うと、文書の下書き・構成案・要約・書き直しをAIに任せながら、最終的な仕上げに集中できる。1時間かかっていた報告書の初稿が15〜20分で組み上がる。
結論
Word内のCopilotは「下書き生成」「既存文書の編集」「要約」「質問への回答」の4機能を文書から出ることなく使える。スタンドアロン版と違い、開いているファイルの内容を直接コンテキストとして扱えるため、テキストのコピペが不要で作業効率が高い。
前提:必要なプランとアクセス方法
Copilot for Microsoft 365版(Word統合)
Word内でCopilotを使うには Copilot for Microsoft 365 ライセンスが必要だ。対応するM365プランにCopilotアドオンを追加する形で契約する。最新の対応プランと料金は Microsoft公式サイト で確認してほしい。
ライセンスが有効になると、Wordのホームタブに「Copilot」ボタンが表示される。また、画面右側にCopilotサイドパネルが開くようになる。
スタンドアロン版での代替
Copilot for Microsoft 365を持っていない場合は、copilot.microsoft.com のチャット画面でテキストを貼り付けて同様の操作ができる。ただし既存Wordファイルの直接参照や文書への直接挿入機能は使えないため、コピペ作業が発生する。
手順1:文書の下書きをゼロから生成する
Wordを開き、新規文書または空白のページを用意する。
操作手順
- Wordのホームタブにある「Copilot」ボタンをクリックする
- 「下書きの作成」フィールドが文書上部に現れる
- 生成したい文書の概要をプロンプトで入力して送信する
以下の内容で社内向けの業務報告書を作成してください。
・報告期間:2026年5月
・主な成果:新規顧客3社獲得、売上目標達成率105%
・課題:既存顧客のフォロー頻度が低下している
・来月の対応方針:週次の顧客接点レポートを導入する
見出しをつけて、全体500〜700字程度でまとめてください。
- 生成が完了したら「保持する」ボタンで文書に挿入する
- 不要な部分はWordの通常編集機能で修正する
手順2:既存文書を編集・改善する
既存の文書や他者から受け取った下書きをCopilotで改善する。
操作手順
- 編集したいWordファイルを開く
- ホームタブの「Copilot」ボタンをクリックしてサイドパネルを開く
- 改善したい内容をサイドパネルに入力する
よく使うプロンプトパターンをいくつか紹介する。
全体的な書き直し
この文書をより簡潔でわかりやすい表現に書き直してください。
専門用語は使わず、社内の一般社員が読んでも理解できる文体にしてください。
全体の長さは現在の80%程度に縮めてください。
特定の段落を改善する
改善したい段落をマウスで選択してから右クリックするか、Copilotサイドパネルに指示を入力する。
選択した段落を、より積極的でポジティブなトーンに書き直してください。
受け身の表現(「〜された」「〜できなかった」)を能動的な表現に変えてください。
敬語・文体を統一する
文書全体の敬体(です・ます調)と常体(だ・である調)が混在しています。
すべて敬体(です・ます調)に統一してください。
手順3:文書を要約する
長い文書を短いサマリーに変換するのはCopilotが特に得意な作業だ。
操作手順
- 要約したい文書を開く
- Copilotサイドパネルを開く
- 以下のようなプロンプトを入力する
この文書の主要なポイントを3〜5点の箇条書きで要約してください。
経営層への報告に使うため、数値・成果・課題を必ず含めてください。
会議の議事録を要約する場合は:
この議事録から「決定事項」「アクションアイテム(担当者・期日付き)」「次回までの確認事項」を
それぞれ見出しをつけて抽出してください。
手順4:文書について質問する
長い契約書・仕様書・マニュアルなどを全文読むより、Copilotに質問して必要な情報を取り出す方が早い。
この契約書の中で、解約条件について書かれている箇所を教えてください。
該当する条項番号と概要を示してください。
このマニュアルに従って新入社員が最初にやるべき設定手順を、
番号付きのリストで3ステップ以内にまとめてください。
手順5:文書のスタイルを整える
Copilotはテキスト生成だけでなく、文書の構造改善にも使える。
この文書に適切な見出し(H1・H2・H3)を提案してください。
現在の内容の流れを崩さずに、読者が全体像を把握しやすい構成にしてください。
提案された見出しをWordのスタイル機能(見出し1・見出し2)に適用すれば、目次の自動生成もできる。
うまくいかない場合のポイント
Copilotボタンが表示されない
ライセンスが割り当てられていないか、管理者による機能制限がかかっている可能性がある。IT管理者に問い合わせる。また、Wordのバージョンが古い場合も表示されないことがある。Microsoft 365の最新版に更新する。
生成した文章が文書に挿入されない
「保持する」ボタンが表示されていることを確認する。「もう一度生成する」ボタンを押してしまうと再生成が始まってしまうため注意する。また、テキストボックス内やヘッダー・フッター領域では挿入できない場合がある。
出力が英語になる
Copilotの言語設定または入力プロンプトの言語によって出力言語が変わることがある。プロンプトに「日本語で出力してください」と明記すれば確実だ。
以下の条件で日本語の文書を作成してください。
(以下、条件を記述)
長い文書で参照精度が下がる
文書が非常に長い場合(数万字を超えるケースなど)、Copilotが後半部分を参照しきれないことがある。そのような場合は関連する部分だけを選択してから指示するか、文書を章ごとに分割して処理する。
既存文書の参照ができない
Copilot for Microsoft 365ライセンスを持っていても、SharePointやOneDriveに保存されていないファイルへのアクセスが制限される場合がある。文書をOneDriveに保存してから開くと正しく動作することが多い。
スタンドアロン版との違いまとめ
| 機能 | スタンドアロン版 | Word統合版(M365) |
|---|---|---|
| 下書き生成 | テキストを貼り付けて対応 | 文書に直接挿入できる |
| 既存文書の参照 | コピペが必要 | ファイルを直接参照できる |
| 文書への挿入 | コピペが必要 | ワンクリックで挿入 |
| 文書全体への質問 | 全文貼り付けが必要 | パネルから直接質問できる |
| 利用料金 | 無料プランあり | M365プラン+Copilotアドオン |
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よくある質問
WordのCopilotはM365サブスクリプションがなくても使えますか?
Word内のCopilot統合機能はCopilot for Microsoft 365ライセンスが必要です。ブラウザ版のcopilot.microsoft.comは無料でも利用できますが、Wordと直接連携した機能は使えません。
Copilotで生成した文章を直接Word文書に挿入できますか?
はい。Wordのホームタブ内のCopilotボタンからドラフトを生成すると、生成結果をそのまま文書に挿入するボタンが表示されます。挿入後は通常のWordテキストとして編集できます。
既存の文書をCopilotに要約させることはできますか?
Copilot for Microsoft 365版のWordでは、開いている文書全体を参照させて要約・書き直し・質問への回答ができます。Copilotサイドパネルに「この文書を要約して」と入力するだけです。
Copilotが生成した文章の著作権はどうなりますか?
Microsoftの規約では、ユーザーが入力したプロンプトとCopilotの出力はユーザーのコンテンツとして扱われます。ただし業務上の利用については自社の法務・コンプライアンス方針も確認してください。