職種別AI仕事術

社内イベント企画をAIで考える方法

社内イベント企画をAIで考える方法

この記事の要点

総務担当者がAIを使って社内イベントの企画案・タイムライン・案内文を作成する手順を解説。懇親会から社員研修まで用途別プロンプト例付き。

結論

社内イベントの企画は、目的・予算・参加人数・制約条件をAIに渡せば、アイデア一覧・タイムライン・当日の進行表・参加者向け案内文まで一気に作れる。企画会議の前にAIで叩き台を5〜10案作っておくだけで、会議の質が変わる。0から考える時間を省き、絞り込みと磨き上げに集中できる。


使うAIツール

イベント企画にはテキスト生成系のAIが向いている。

ツール特徴費用
ChatGPTアイデア出しとリスト作成が得意無料プランあり
Claude長い進行表や詳細な計画文書の作成が安定無料プランあり
GeminiGoogle スライド・スプレッドシートとの連携が便利無料プランあり

アイデア出しは無料プランで十分に対応できる。予算管理や参加者リストの管理はスプレッドシートで行い、AIは文書作成と企画立案に使うという分担が効率的だ。


社内イベント企画の手順

ステップ1:イベントの目的と制約を整理する

AIに渡す前に次の情報を書き出しておく。

  • イベントの目的(例:部門間の交流促進、新入社員歓迎、一年の締め会)
  • 参加人数の目安
  • 予算の上限(一人あたり・総額)
  • 開催形式(社内/社外、対面/オンライン)
  • 開催時間帯と所要時間
  • 会社の雰囲気・文化的な制約(例:飲み会文化がない、若手が多い)

この情報の精度が高いほど、AIのアイデアが実用的になる。

ステップ2:AIでアイデアを複数出させる

最初から1案に絞り込もうとせず、複数の方向性を出させることがコツだ。

以下の条件で社内懇親会のイベント企画案を5つ提案してください。

目的:異なる部門間の交流を深める
参加人数:約40名(20代〜50代が混在)
予算:一人あたり3,000円以内
開催場所:会社の会議室(テーブル5台・プロジェクター1台あり)
所要時間:2時間
制約:飲食は軽食・ソフトドリンクのみ(アルコールなし)

各案について以下の情報を含めてください:
- 企画タイトル
- 概要(2〜3文)
- 必要な準備物
- 交流効果の見込み

ステップ3:選んだ企画の詳細をAIで肉付けする

アイデアが決まったら、次のプロンプトで進行表と案内文を作る。

以下の企画で社内懇親会を開催します。
当日の進行表(タイムライン)と、参加者に送る案内メールの文面を作成してください。

企画名:部門対抗クイズ大会
参加人数:約40名
所要時間:2時間(18:00〜20:00)
内容:4〜5名の混合チームで会社にまつわるクイズを解く。全5ラウンド、最終ラウンドはボーナス問題あり
準備物:プロジェクター、クイズ問題(事前に担当者が作成済み)、チーム分けシート、景品

案内メールの条件:
- 件名も含めて作成する
- 参加申し込みの締め切りを「○月○日(○)」のプレースホルダーにする
- 問い合わせ先を「総務部担当者(内線:XXXX)」のプレースホルダーにする

ステップ4:詳細を詰めて実行に移す

AIの出力を叩き台にして、担当者間で内容を確認する。確認ポイントは以下の通り。

  • 進行表の時間配分が実際に可能か
  • 準備物の調達が予算内で可能か
  • 参加者への案内の締め切りが適切か
  • 当日の役割分担が明確か

総務でよくあるイベント別プロンプト例

新入社員歓迎会

新入社員の緊張をほぐしつつ既存社員との顔合わせを促す形式が求められる。

新入社員歓迎会の企画を立案してください。

目的:新入社員(5名)が既存社員と早期に打ち解けられる場をつくる
参加人数:総勢25名(新入社員5名+既存社員20名)
予算:一人あたり4,000円(会場費含む)
形式:社外レストラン、着席型ディナー
所要時間:2時間半

企画のポイント:
- 新入社員が自己紹介しやすいコーナーを設ける
- 新旧の社員が自然に話せる仕掛けを入れる
- 全員参加型のコンテンツを1つ入れる

進行表と案内文(件名・本文)を作成してください。

社員研修のプログラム設計

外部講師なしで社内完結型の研修を企画する際、プログラムの構成をAIで組み立てることができる。

研修のテーマ・目的・参加者のレベル・時間を伝えると、セッション構成・各セッションの内容・ファシリテーターへの指示まで一気に作れる。

社内完結型のコンプライアンス研修のプログラムを作成してください。

対象者:全社員(経験年数不問)
目的:情報管理・ハラスメント防止の理解を深め、具体的な行動変容につなげる
所要時間:90分
形式:講義30分+グループワーク40分+共有・まとめ20分
使用できるリソース:プロジェクター、スライド(担当者が別途作成)

プログラムの構成案と、グループワークの設問例(3問)を作成してください。

うまくいかない場合の対処

問題1:アイデアが毎回似たようなものになる

「ユニークな」「これまでにない」という指示は効果が薄い。代わりに「ゲーム形式で」「全員が立って動き回る」「スマートフォンを使う」などの具体的な形式制約を加えると、出力の幅が広がる。

問題2:進行表の時間配分が現実的でない

AIは各セクションに割り当てる時間を機械的に割り付ける傾向がある。「移動・段取りに各回10分のバッファを入れる」「スピーチは最大5分に制限する」など、実際の運営を意識した制約を加えると現実的な進行表になる。

問題3:案内文のトーンが社風に合わない

「フォーマルすぎる」「カジュアルすぎる」と感じたら、プロンプトに「全社員向けで親しみやすく、ただし丁寧な文体で」と文体の方向性を指定し直す。既存の社内メールをAIに見せて「この文体に近い形で書いて」と伝えるのも有効だ。


準備チェックリストをAIで作る

イベントが決まったら、準備チェックリストもAIに作らせると抜け漏れを防げる。

以下のイベントの準備チェックリストを作成してください。
担当者・締め切りのカラムを含む表形式で。

イベント:社内懇親会(参加40名・会議室・2時間)
開催日:2026年7月18日(土)
企画内容:部門対抗クイズ大会+軽食

チェックリストの期間:6週前〜当日までを週単位で分けて作成する

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よくある質問

社内イベントの企画にAIをどう活用できますか?

企画のアイデア出し、タイムラインの作成、参加者向け案内文の下書きなど、幅広い場面で使えます。特に「何をやるか決まっていない」段階でのアイデア出しはAIが得意とするところです。

AIの企画案をそのまま採用していいですか?

AIの出力はアイデアの出発点として使い、自社の予算・参加人数・会社の文化に合わせて絞り込む作業は人間が担当します。特に費用の見積もりはAIは根拠を持たないため、実際に会場・業者に問い合わせて確認してください。

予算や人数などの制約をAIに伝えた方がいいですか?

伝えた方が実用的なアイデアが出ます。「予算10万円、参加人数30名、会場は社内」などの制約をプロンプトに含めるだけで、現実に即した企画案が出やすくなります。

社内懇親会以外のイベントにも使えますか?

研修・ワークショップ・新入社員歓迎会・年末締め会・社内表彰式など、様々なイベントに応用できます。イベントの種類と目的をプロンプトに明示するのがコツです。