最新動向

ChatGPT法人版にデータエクスポート。退会時の持ち出しに道

ChatGPT法人版にデータエクスポート。退会時の持ち出しに道

この記事の要点

OpenAIがChatGPT EnterpriseとEduに、ワークスペースのデータエクスポートを追加した。管理者が有効化すると、メンバーは自分の業務データをJSONで書き出し、個人アカウントに取り込める。AIに蓄積した資産の移行や保全がしやすくなる。

結論

OpenAIは、ChatGPTのEnterpriseとEduに、ワークスペースのデータエクスポートを追加した。管理者が有効化すると、メンバーは自分の業務データをJSON形式で書き出し、個人アカウントへ取り込める。これまで法人ワークスペースに蓄積したやり取りは外へ持ち出しにくかった。退職や異動、契約変更のときに、AIで作った資産をどう引き継ぐかという課題に一つの道ができた。

何が変わったのか

今回の対象は、データ所在地の設定がないEduワークスペースのメンバーとされる。管理者がData exportを有効にすると、メンバーは自分のワークスペースデータをJSONでダウンロードでき、個人アカウントに取り込める。これにより、法人環境で積み上げたやり取りや成果物を、利用者本人が手元に残せるようになる。条件や対象は変わりうるため、利用前に最新の公式情報で確認してほしい。

OpenAIはこのところ、法人向けの管理機能を相次いで足している。利用量を部門ごとに見える化するコスト統制機能を出し、作った資料を再利用できるLibraryの追加も行った。今回のエクスポートも、こうした管理面の整備の一つに位置づけられる。データを集めて使わせるだけでなく、組織として管理し、必要なときに持ち出せる仕組みを並行して整える流れだ。情シスにとっては、導入時に「入れる」だけでなく「抜く」「移す」までを設計できるかが、ツール選定の判断材料になる。

現場の実務にどう効くか

効くのは、AIへの依存が業務に組み込まれ始めた組織だ。プロンプトの工夫や作った資料が個人やチームに溜まると、それ自体が資産になる。担当者が変わるとき、その資産を引き継げないと業務が止まる。エクスポートできれば、退職や異動の際に成果物を移し、引き継ぎや保全がしやすくなる。契約を別のプランやベンダーに切り替える局面でも、持ち出せるかどうかは交渉の前提になる。

実務では、誰がいつ何を書き出せるかを先に決めておきたい。エクスポートは便利だが、機密を含むデータを個人アカウントへ自由に移せると、情報の管理が緩む恐れもある。たとえば退職予定者が業務データを丸ごと持ち出せると、顧客情報や社外秘が社外へ流れる経路になりうる。管理者が有効化の範囲を絞り、書き出しの履歴を残す運用にするのがよい。書き出しを許す対象と、書き出してよいデータの種類を社内ルールで明文化しておくと、判断のばらつきを防げる。

預けるデータと取り扱いの確認は法人向けAIのデータ取り扱い、退会後のデータ保持の見方はゼロデータ保持とは、記録の残し方は生成AIのログ・監査の考え方が参考になる。法人プランを選ぶときは、機能の多さだけでなく、データを出せるか・移せるかという観点も法人向け生成AIプラン比較の軸に加えたい。導入の入口で「入れる」設計だけでなく、「抜く」「移す」までを見ておくと、契約変更や乗り換えの局面で困りにくい。

FAQ

Q. EnterpriseとEduのどちらでも使えますか。 EnterpriseとEduに追加された機能ですが、今回はデータ所在地の設定がないEduワークスペースのメンバーが対象と説明されています。自社の条件は最新の公式情報で確認してください。

Q. 書き出したデータはどんな形式ですか。 JSON形式でダウンロードでき、個人アカウントに取り込めるとされています。中身に機密が含まれる場合の取り扱いは、社内ルールで定めておくのが安全です。

出典

よくある質問

今回追加されたデータエクスポートは何ができますか。

ChatGPT EnterpriseとEduで、ワークスペースの業務データをJSON形式で書き出せます。書き出したデータは個人アカウントに取り込めるとされています。利用には管理者による有効化が必要です。

誰でもすぐ使えますか。

データ所在地の設定がないEduワークスペースのメンバーが対象で、管理者がData exportを有効にした場合に使えるとされています。条件は変わりうるため最新は公式で確認してください。