Perplexity、法務向けAIを投入。20以上のモデルを使い分け
この記事の要点
Perplexityが法務向けのAIエージェント「Computer for Counsel」を6月24日に発表した。20以上のモデルを作業ごとに使い分け、判例調査や契約書の作成を担う。DocuSignやBoxなどとつなぎ、Microsoft 365でも使える。法務のAI活用に新しい選択肢が加わる。
結論
Perplexityが法務向けのAIエージェント「Computer for Counsel」を6月24日に発表した。判例や法令を調べ、契約書の作成や交渉を手伝い、繰り返しの作業を自動化する。20以上のモデルを作業ごとに使い分け、調査には調査向き、契約には契約向きのモデルを選ぶ。DocuSignやBox、Microsoft 365ともつながる。法務の現場でAIをどう使うかに、特定の1社のモデルに縛られない選択肢が加わった。
何が起きたか
発表は6月24日で、PerplexityのEnterpriseとMaxのプランで使える。Computer for Counselは、法務の文脈を理解し、関連する判例を取り出し、契約書を作成・交渉し、定型の作業を肩代わりするエージェントだ。安全性とコンプライアンスの基準を保ちながら動くとされる。
特徴は、1つのモデルに固定しない点だ。20を超えるモデルを用意し、作業ごとに適したものを選ぶ。調査、推論、契約といった作業の性質に応じて、その都度モデルを切り替える。外部の法務ツールやファイル管理のツールともつながり、DocuSign、NetDocuments、Box、Cartaなどと連携する。Microsoft 365とも組み合わせ、Wordで文書を作り、SharePointからファイルを取り、OutlookやTeamsの内容を参照できる。
判例の調査では、判例や法令、引用関係をたどれるMidpageと組んだ。出力は根拠の文献にひも付き、どの権威に基づくかをたどれるとされる。文書のひな型ではLegalZoomと組んだ。早期の導入例として、法律事務所のGunderson Dettmerが全社で使い、弁護士の8割が調査の補助として使ったと紹介された。数字や対象は変わりうるため、最新は公式で確認してほしい。
なぜ重要か
法務の作業は、判例を当たり、条文を確認し、契約の文言を直す、という調査と確認の積み重ねだ。ここにAIを使うときに難しいのは、誤りを断定しないことと、根拠をたどれることだ。出力が文献にひも付くなら、AIが示した内容を人が裏取りしやすい。誤情報を抑える技術の動きはハルシネーション対策技術の進化と企業が使える方法に整理した。
作業ごとにモデルを使い分ける設計は、1社のモデルの調子や料金に縛られにくい。エージェントが業務でどう働くかはAIエージェントとは?業務への影響と今できることが手がかりになる。法務でAIを使うときの線引きは法務部門のAI活用と注意点 できること・できないことも参考になる。
現場の実務にどう効くか
押さえるべきは、AIを法務に入れるとき「最終確認は人」という運用を崩さないことだ。判例調査や契約書のたたき台づくりは任せ、出力は必ず根拠の文献まで戻って確認する。導入の検討では、自社が使っているファイル管理や契約のツールと連携できるか、出力の根拠をたどれるかを先に見るとよい。
実務では、まず使用頻度の高い1つの作業、たとえば契約書の初稿づくりや判例の一次調査で試す。AIが出した部分は根拠のリンクとともに残し、人が確認・修正する運用にすれば、品質を保ったまま手数を減らせる。法務とAI推進の担当がどう連携するかは法務とAI推進の協働 契約・規制を踏まえた進め方が参考になる。ツールの選び方は2026年版おすすめAIツール完全比較も合わせて確認したい。
出典
よくある質問
Computer for Counselは何をするものですか
法務向けのAIエージェントです。判例や法令を調べ、契約書の作成や交渉を手伝い、繰り返しの作業を自動化します。6月24日の発表で、PerplexityのEnterpriseとMaxのプランで使えます。作業ごとに20以上のモデルから適したものを選んで処理する点が特徴です。出力は根拠の文献にひも付くとされ、最新は公式で確認してください。
どのツールとつながりますか
DocuSign、NetDocuments、Box、Cartaといった法務やファイル管理のツールとつながるとされます。Microsoft 365とも連携し、Wordで文書を作り、SharePointからファイルを取り、OutlookやTeamsの内容を参照できます。すでに使っている業務ツールの中にAIを組み込む形を想定しています。