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プレゼン資料をAIで作る方法 構成から仕上げまで

プレゼン資料をAIで作る方法 構成から仕上げまで

この記事の要点

プレゼン資料はAIを使って「構成案→スライド内容→話す原稿」の順で展開すると効率よく仕上げられる。Gammaによるスライド生成とChatGPTの使い分けを含め、実践的な手順を解説する。

結論:プレゼン資料作成はAIで「構成→内容→原稿」の順に展開すると速い

プレゼン資料の作成でAIを使う際、一番効果が出るのは「何も決まっていない状態から構成を起こす」場面と「各スライドのテキストを展開する」場面だ。白紙の状態から30分で発表できる構成を持った下書きが手に入り、そこから磨いていく作業に集中できる。

本記事では構成案の作成・各スライドの内容作成・話す原稿の準備という3ステップでの進め方を、コピーして使えるプロンプト例とともに解説する。

ステップ1:構成案を作る

最初に、発表の目的・対象・伝えたいことの要点を渡してAIに構成案を作らせる。

以下の情報をもとにプレゼン資料の構成案を作ってください。

【発表の目的】
社内の経営会議で、新しい顧客管理システムの導入を承認してもらう

【対象】
経営層5名(IT詳細に詳しくない)

【伝えたいこと】
・現在の課題:営業担当ごとにExcelで管理していて情報が分散している
・導入するシステムの概要と選定理由
・導入コストと期待効果
・スケジュールと必要な体制

【枚数の目安】
10〜15枚

各スライドの見出しと要点のみ示してください。
(まだ本文は不要)

構成案だけを先に確認することで、方向性が違った場合に大幅な修正を避けられる。

構成のパターン

AIが提案する構成に迷ったときに使えるフレームがある。

課題→解決策→効果型(稟議・社内承認向け):課題の現状→解決策の提示→コスト・効果・スケジュールの順。意思決定者が知りたいことを前半に持ってくる。

状況→提案→実績型(営業提案向け):顧客の状況確認→自社の提案→導入事例や数値の順。顧客が「自分ごと」として聞けるように構成する。

WHY→WHAT→HOW型(コンセプト説明向け):なぜこれが必要か→何をするか→どうやるかの順。新しいプロジェクトや戦略を説明する場面に向いている。

ステップ2:各スライドの内容を作る

構成が確定したら、スライドごとに内容を展開する。一度に全スライドを出させるより、重要なスライドを個別に丁寧に作ると品質が安定する。

「課題の現状」スライドの内容を作ってください。

【このスライドで伝えること】
・営業担当8名が各自のExcelで顧客情報を管理している
・部門全体での顧客状況の把握に毎月2〜3時間かかっている
・顧客情報の更新が各担当に委ねられているため、情報が古いケースが頻繁に発生

【形式の指示】
・見出し1行
・3〜4点の箇条書き(各20〜30字)
・課題の深刻さが伝わる数値を含める
・読み手は経営層なので専門用語は使わない

スライドの文字量を適切にする

AIはデフォルトで文字を詰め込みやすい傾向がある。「スライド1枚の文字は100字以内」「箇条書きは3〜4点まで」といった制約を最初から指示すると、過密なスライドを避けられる。

図表の指示をする

AIはテキストの生成は得意だが、実際の図をPowerPointで作るのは人間の作業になる。AIにできるのは「どのような図を入れるべきか」の提案だ。

このプレゼンに入れるべきビジュアル(図・グラフ・表)を提案してください。

【資料の内容】
顧客管理システム導入の提案資料(前述の内容)

各スライドで使うべきビジュアルの種類(棒グラフ・フロー図など)と、
そこに入れるべきデータや情報を箇条書きで示してください。

ステップ3:話す原稿を作る

スライドが完成したら、話す原稿をAIに作らせる。スライドのテキストだけでは伝わらない補足説明や、聴衆との対話のポイントを加えると質が上がる。

以下のスライドの内容に対して、発表者が話す原稿を書いてください。

【スライドの内容】
(スライドのテキストを貼り付ける)

【条件】
・話す時間の目安:2分
・聴衆:経営層
・話し言葉で書く(書き言葉ではなく)
・スライドに書いていない補足説明を加える
・最後に次のスライドへの移行の一文を入れる

原稿は実際に声に出して読んでみると、AIが作った話し言葉と自分の話し方の違いに気づく。自分のリズムに合わせて修正することが必要だ。

Gammaを使ったスライド自動生成

GammaはAIがテキストを入力するとスライドのデザインと構成を自動生成するツールだ。「何かのひな形を素早く作りたい」「デザインの方向性を素早く確認したい」という場面で力を発揮する。

Gammaの使い方の基本

  1. Gamma(gamma.app)にアクセスしてアカウントを作成する
  2. 「Generate」から新しいプレゼンを作成する
  3. テーマや発表の目的を入力する(日本語でも可)
  4. AIが自動でスライド構成を提案する
  5. 選んだデザインテーマでスライドが生成される
  6. 各スライドの内容を編集して仕上げる

Gammaは英語コンテンツでの精度が高く、日本語では使いにくい場合もある。最新の日本語対応状況は公式サイトで確認してほしい。

GammaとChatGPTの使い分け

用途向いているツール
素早くデザインつきのスライドを作りたいGamma
細かい構成・文章を作り込みたいChatGPT・Claude
既存のPowerPointを修正したいChatGPT(テキスト部分)
M365環境でPowerPointを直接編集Microsoft Copilot

Gammaは起点となる素材を素早く作るのに使い、内容の精度を上げる作業はChatGPTで行うという組み合わせが実用的だ。

資料の品質を上げる見直しのプロンプト

スライドの下書きが完成したら、AIにレビューさせる手順も使える。

以下のプレゼン資料の構成と内容をレビューしてください。

【資料の目的】
経営会議での新システム導入承認

【スライドのテキスト一覧】
(各スライドの内容を貼り付ける)

確認してほしい点:
1. 構成の論理的な流れに問題がないか
2. 経営層が承認の判断をするのに必要な情報が揃っているか
3. 数値・事実が不足しているスライドはどれか
4. 削除または統合すべき冗長なスライドがあるか

問題点と改善案を箇条書きで示してください。

プレゼン資料作成での注意点

社外秘のデータを外部AIに入力しない:未発表の財務情報・新製品の仕様・M&A関連の情報は外部AIサービスに入力しない。資料の中から機密情報を除いた形で相談するか、企業向けプランを利用する。

AIが出した数値は必ず確認する:AIは「導入企業の〇〇%が効果を実感」のような一般的な数値を入れてくることがある。根拠のない数値は削除し、自社データや公開されている信頼できる調査データに置き換える。

発表者が内容を理解していること:AIが作った資料で発表する際、内容を理解していないと質疑応答で対応できない。AIの下書きを自分で読み込んで内容を把握してから発表する。

プレゼン向けのAIツール全般の比較については資料作成を助けるAIツール比較が参考になる。

企画書・提案書の下書き作成と合わせて使いたい場合は企画書・提案書の下書きをAIで作る手順とコツも参照してほしい。

まとめ

プレゼン資料作成でAIを使う効果は「構成案の素早い作成」「各スライドのテキスト展開」「話す原稿の生成」の3段階で発揮される。白紙の状態から発表できる形の下書きを30分程度で作れるようになる。

Gammaのようなスライド自動生成ツールは素材を素早く起こすのに使い、ChatGPTで内容を精査するという組み合わせが効率的だ。機密情報を外部サービスに入力しないこと、AIの数値を確認することが前提条件になる。

よくある質問

AIで作ったスライドはそのまま使えますか

そのままでは使えません。AIは汎用的な表現でスライドを組みますが、自社のデータ・具体的な数値・ブランドカラーは反映されていません。下書きとして使い、内容の正確性を確認してから仕上げる前提で活用します。

Gammaはどんなツールですか

GammaはAIがテキストを入力するとスライドのデザインと構成を自動生成するツールです。英語での利用が主流ですが日本語にも対応しています。料金は無料プランと有料プランがあり、最新の料金は公式サイトで確認してください。

既存のPowerPointファイルをAIで改善できますか

ChatGPTなどにスライドのテキスト内容を貼り付けて、構成の改善や追加すべき内容の提案を依頼できます。ただしPowerPointのファイルを直接AIが編集する機能は2026年時点では限定的で、Microsoft Copilotが対応しています。