プロンプト技術

クリエイティブ業務に使えるプロンプト集:コピー・企画・コンテンツ

クリエイティブ業務に使えるプロンプト集:コピー・企画・コンテンツ

この記事の要点

AIをクリエイティブ業務に使う本質は「0→1ではなく量産と壁打ち」。キャッチコピー・LP・SNS・ブログ・メルマガ・商品説明・動画スクリプトの7業務別プロンプトテンプレートを紹介する。

結論:AIはクリエイティブの「量産係」として使う

AIをコピーライティングや企画に使う際の正しい役割は「0→1の発想」ではなく「選択肢の量産」です。人間が方向性と制約を決め、AIが20〜30案を一気に出し、人間がその中から選んで磨く。この流れで使うと、クリエイティブ業務にかかる時間を半分以下にできます。「AIが良いコピーを作る」のではなく「AIのおかげで良いコピーを選べる状態になる」というイメージです。


クリエイティブ業務でAIを使う考え方

クリエイティブの品質は選択肢の数に比例します。10案の中から選ぶより、30案の中から選ぶほうが良いものを選べる確率が上がります。人間がゼロから30案出すには時間がかかりますが、AIなら数秒で出せます。

AIが苦手なのは「意外性」と「リスクを取った表現」です。平均的に受け入れられる出力を出す性質上、型破りなコピーや攻めた言い回しは人間が加える部分になります。AIが出した30案の中の「惜しいもの」を人間がひと手間加えてブラッシュアップするという使い方が現実的です。


キャッチコピーを量産するプロンプト

ターゲット・ベネフィット・トーンの3点を具体的に指定することが精度のカギです。これが曖昧だと「誰にでも当てはまる、誰の心にも刺さらないコピー」が出てきます。

以下の商品(サービス)のキャッチコピーを10案作成してください。

商品名:——
ターゲット:——(年齢・職業・抱えている悩みを具体的に)
ベネフィット(得られる価値):——
競合との差別化ポイント:——
トーン:——(例:共感型・ユーモア型・データ訴求型・緊急性型)

条件:
- 各案は20〜30字以内
- 10案それぞれ違うアプローチで(言葉遊び・疑問形・数字訴求・逆張りなど)
- 各案に「なぜこのアプローチを選んだか」を1行で付ける

10案が出たら「案5のアプローチを維持しつつ、もっと短くして5案追加で」のように改善指示を出して絞り込みます。


LP・広告文(ヘッドライン・ボディコピー・CTA)

以下の情報をもとに、LPのコピーを作成してください。

商品・サービス:——
ターゲット:——
解決する課題:——
主なベネフィット(3点):——
信頼性を示す数字・実績:——(例:導入企業300社・満足度94%など)

作成する箇所:
1. ヘッドライン(30〜40字。読者の課題か、得られる価値を直接示す)
2. サブヘッドライン(50〜60字。ヘッドラインを補強する)
3. ボディコピー(200字。課題→解決策→根拠の流れで)
4. CTA(10〜20字。行動を促す一言)

ヘッドラインは3パターン作成してください。

SNS投稿(Twitter/X・LinkedIn・Instagram別)

同じ内容でも、プラットフォームごとに最適な文体が異なります。

Twitter/X向け

以下の内容をTwitter/X向けの投稿文として3パターン作成してください。

内容:——
ターゲット:——

条件:
- 各パターン130字以内(日本語)
- パターンA:冒頭で数字・事実から入る情報提供型
- パターンB:読者の悩みや疑問から入る共感型
- パターンC:逆張り・意外な切り口で始まる「ん?」と思わせる型
- ハッシュタグは付けない(別途判断する)

LinkedIn向け

以下の内容をLinkedIn向けの投稿文として作成してください。

テーマ:——
伝えたいこと:——
発信者の立場・専門性:——(例:マーケティング責任者・5年のSaaS営業経験など)

条件:
- 600〜800字
- 最初の2行で読者を引きつける(冒頭2行だけが「もっと見る」の前に表示される)
- 経験談・数字・教訓の3要素を含める
- 最後に1つ質問を投げかけて反応を促す
- 「〜しましょう」「〜すべきです」のような上から目線の表現を避ける

Instagram向け(キャプション)

以下の画像内容に合わせたInstagramキャプションを作成してください。

画像の内容・テーマ:——
ブランドのトーン:——(例:親しみやすく・洗練された・教育的など)
ターゲット読者:——

条件:
- 150〜300字
- 最初の1文で「何の投稿か」が分かるようにする
- 感情・シーン描写を入れる
- 最後は疑問形か行動促進で締める
- ハッシュタグは別途「#タグ1 #タグ2」の形で10個提案する

ブログ記事のタイトル案(30案→評価→絞る)

良いタイトルは記事の流入を決める最重要要素です。30案出させてから選ぶ方法が最も効率的です。

以下のブログ記事テーマに合うタイトル案を30案出してください。

テーマ:——
対象読者:——
記事の主な内容:——(3点程度)
検索から来てほしいキーワード:——

30案の内訳(各10案ずつ):
- 「〜の方法」「〜する手順」系:実用・ハウツー型
- 「〜とは」「〜の基本」系:教育・解説型
- 数字を使った型(「7つの〜」「3分で分かる〜」)

30案が出たら評価フェーズに移ります。

上記30案を、以下の評価軸でA/B/C評価してください。

評価軸:
1. 検索意図との一致度(このタイトルで検索してくる人の意図に合うか)
2. クリックしたくなるか(ビジュアルで見たとき目が止まるか)
3. 記事の内容を正確に表しているか(釣りタイトルになっていないか)

A評価の案だけピックアップして、さらに改善案を2〜3案追加してください。

メルマガ件名のA/Bテスト案

以下のメルマガ内容に合う件名を、A/Bテスト用に5案作成してください。

メルマガの目的:——(例:開封率向上・クリック促進・セール告知など)
本文の内容:——
読者属性:——
配信タイミング:——(曜日・時間帯)

条件:
- 5案それぞれ異なるアプローチで
- 各案に「このアプローチが有効なセグメント」を1行で付ける
- 件名は30〜40字(スマートフォンで切れない長さ)
- スパムフィルターに引っかかりやすい言葉(「無料」「今だけ」等の多用)は避ける

参考:開封率の平均は業種により異なります。最新のベンチマークは各ESP公式を確認してください。

商品説明文(スペックから顧客視点の説明文に変換)

仕様書のような説明文を、顧客が「自分に必要か」を判断できる文章に変換します。

以下の商品スペックをもとに、顧客向けの商品説明文を作成してください。

商品名:——
スペック情報:——(仕様書の内容をそのまま貼り付ける)
ターゲット顧客:——
主に解決する課題:——
競合との違い:——

変換ルール:
- スペックの数値は「お客様にとってどう役立つか」に翻訳する
  (例:「バッテリー容量5000mAh」→「満充電で丸2日使える」)
- 専門用語は使わない
- 200〜300字(商品ページの説明文として使える長さ)

スペックの「翻訳前→翻訳後」の対応表も別途作成してください。

動画スクリプトの骨子(冒頭フック・本編・CTA)

以下のテーマで、動画スクリプトの骨子を作成してください。

動画の目的:——(例:商品認知・使い方説明・採用ブランディングなど)
想定動画尺:——分
プラットフォーム:——(YouTube・TikTok・Instagramリール・社内研修動画など)
視聴者:——

骨子のフォーマット:
【冒頭フック(最初の15秒)】
- 視聴者が抱えている問題を1文で提示
- 「この動画を見ると——が分かる」という約束を提示

【本編(——分)】
- 構成案(大見出し3〜4本と各パートの要旨)
- 各パートの大まかな時間配分

【CTA(最後の30秒)】
- 視聴者に次にしてほしい行動(チャンネル登録・商品ページ訪問・資料ダウンロードなど)
- 行動を促す理由(なぜ今すぐ行動すべきか)

台本の全文ではなく「骨子」なので、各パートの内容は箇条書き3〜4点にとどめてください。

AIのクリエイティブ出力を人間の感性でブラッシュアップする方法

AIが出した素材を人間が磨く際、以下の3点を確認します。

ブランドボイスとのズレを直す: AIは自社のブランドボイスを知りません。「上品な言い回し」か「親しみやすさ」か、過去の自社コピーと比べて方向性が合っているかを確認します。ズレている場合はプロンプトでAIの文体・トーンを調整する方法で紹介したトーン指定を追加します。

競合との差別化を確認する: AIが出した表現は、類似商品のLPやキャッチコピーでも使われている可能性があります。「この言葉は他社も言っていないか」を確認し、自社だけが言える言葉に置き換えます。

法的チェックを忘れない: 「No.1」「日本初」「効果を保証する」などの表現は景品表示法の規制対象になる場合があります。AIは法的リスクを判断しないため、実績・効果を示すコピーは必ず根拠を確認します。

プロンプト全般の基礎についてはプロンプトの書き方、ビジネス全般で使えるテンプレート集はビジネスプロンプトテンプレートを参照してほしいです。


まとめ

AIをクリエイティブ業務に使うとき、1案を完璧に作らせようとするより、20〜30案を一気に量産させて選ぶ流れのほうが品質も速度も上がります。各業務のプロンプトには「ターゲット・ベネフィット・トーン・制約」を具体的に指定することが精度のカギです。AIが出した素材を人間が磨く際は、ブランドボイスとのズレ・競合との差別化・法的チェックの3点を必ず確認します。

よくある質問

AIが出したコピーをそのまま使っていいですか?

AIの出力は量産・選択肢確保のためのたたき台です。そのまま使えることもありますが、ブランドボイス・競合との差別化・法的チェック(景品表示法等)は人間が行う必要があります。特に効果・実績を示すコピーは根拠の確認が必要です。

ChatGPTでキャッチコピーを作っても「いかにもAIっぽい」コピーばかり出てくるのはなぜですか?

ターゲット・ベネフィット・トーンの3点を指定せずに依頼しているためです。「30代の時間がない働くお母さんに向けた、育児の罪悪感を解消するトーンで」のように具体的に指定すると、平凡なコピーを避けられます。また、10〜20案まとめて出させてから選ぶと選択肢が広がります。

SNSの投稿文をAIに作らせるとき、各プラットフォームで何を変えればよいですか?

文字数・トーン・目的の3点です。Twitter/Xは140字以内・情報密度が高い・RT狙い。LinkedInは500〜1,000字・専門性・キャリア文脈。Instagramはキャプション1,000字・感情・画像と連動した説明。プロンプトにプラットフォーム名と文字数制限を明示するだけで出力が変わります。