ツール比較・レビュー

Copilotで比較表を作る手順

Copilotで比較表を作る手順

この記事の要点

Microsoft Copilotに条件を指定すれば、製品・サービス・候補案の比較表をMarkdown形式で即座に生成できる。Word・Excel・ブラウザ版それぞれの操作手順とプロンプト例を解説する。

結論

Copilotに「○○と△△を比較する表を作ってください」と伝えると、Markdown形式の比較表が数秒で返ってくる。比較軸をプロンプトで指定すれば、そのまま提案書や資料に貼り付けられる精度になる。事実確認は人間が行う前提で使えば、表の骨格を作る時間が大幅に短縮できる。


必要なプランとアクセス方法

比較表の作成は以下の方法で使える。

ブラウザ版(copilot.microsoft.com)

無料のMicrosoftアカウントで利用できる。Markdown形式の表を生成し、Word・Excel・PowerPointに貼り付けて使う。文字数制限があるため、比較対象が多い場合は数回に分けて依頼するとよい。

Word統合版

Word文書のサイドパネルからCopilotを呼び出せる。文書内に直接テーブルを挿入する形での活用が可能だ。

Excel統合版

Microsoft 365 CopilotがExcelに統合されている場合、セル上で直接データ入力の指示ができる。既存データをもとに比較の計算式や条件付き書式を追加する用途でも使える。Excelの詳細な活用はCopilotでExcelピボットを活用する手順を参照してほしい。

料金・プランの詳細は公式サイトで確認してほしい。


比較表作成の基本手順

ステップ1:比較の目的と条件を整理する

比較表を作る前に次の項目を決めておく。

  • 比較する対象(製品、候補案、ツール、プランなど)
  • 比較軸(価格、機能、使いやすさ、導入コストなど)
  • 読む人(上司への報告、社内共有、顧客向け提案)
  • 必要な行数・列数の目安

これをプロンプトに含めるだけで出力の精度が上がる。

ステップ2:Copilotを開く

ブラウザで copilot.microsoft.com にアクセスし、Microsoftアカウントでサインインする。

Word・Excel統合版の場合は、アプリを開いてリボンまたはサイドバーのCopilotアイコンをクリックする。

ステップ3:プロンプトを送る

以下はコピーしてそのまま使えるプロンプト例だ。

以下の3製品を比較する表をMarkdown形式で作成してください。

比較対象:製品A、製品B、製品C
比較軸:月額費用、主な機能、サポート体制、無料トライアルの有無、対象ユーザー規模

各セルは簡潔に(20字以内)。最後の行に総合評価を加えてください。

ステップ4:出力を確認・修正する

Copilotが生成した表を確認し、事実と異なる情報があれば修正する。特に価格・機能仕様・リリース日などは必ず公式情報と照合する。

修正が必要な場合は「B列の月額費用を○○円に修正し、表を再出力してください」と続けてチャットする。

ステップ5:文書に貼り付ける

Markdown表をコピーし、WordまたはPowerPointに貼り付ける。Wordでは多くの場合テーブルとして自動変換される。PowerPointへの応用はCopilotでPowerPointを使う手順を参照してほしい。


用途別のプロンプトパターン

SaaSツールの導入比較

社内に提案するツール選定表を作る場合に使う。

クラウド型の請求書管理ツールを選定するための比較表をMarkdown形式で作成してください。

比較対象:(ここに製品名を入力、または「主要3製品を選んでください」と書く)
比較軸:
- 月額費用(5ユーザー想定)
- 請求書の自動読み取り機能の有無
- 会計ソフトとの連携(freee・弥生対応)
- モバイルアプリの有無
- サポート対応時間

各項目は○/×/△または具体的な数値で示してください。
価格・仕様が不明な場合は「要確認」と記載してください。

「価格・仕様が不明な場合は要確認と記載してください」を加えることで、Copilotが架空の情報を断定的に書くことを抑制できる。

候補プランの内部比較

社内の予算案や施策案を並べて比較する場合に使う。情報はすべて自分で用意するため、事実確認の手間がない。

以下の3案を比較する表を作成してください。

案A:外部委託(月額50万円、納期2ヶ月)
案B:内製開発(初期費用200万円、納期6ヶ月)
案C:既存ツール改修(費用30万円、納期1ヶ月)

比較軸:費用、納期、品質リスク、保守負担、スケーラビリティ
各セルは20字以内。最終行に推奨案を記載してください。

比較軸を先にCopilotに提案させる

何を比較すべきか迷う場合に使う。

クラウドストレージサービスを法人で選定する際の比較軸を8項目提案してください。
各項目に「なぜその軸が重要か」を1文で添えてください。

提案された軸の中から必要なものを選び、次のプロンプトで比較表を生成する。

既存データから比較表に変換する

すでに手元にある情報を表に整形したい場合に使う。

以下の情報を、読みやすい比較表に変換してください。
列:製品名、価格、特徴
データは変えないでください。表のみ出力してください。

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(箇条書きやメモを貼り付ける)

出力形式の選び方

用途推奨形式Copilotへの指示
Word・PPTに貼り付けるMarkdownの表「Markdown形式で」
Excelに取り込むCSV「CSV形式で、ヘッダー行付きで」
メール本文に入れるシンプルな箇条書き「箇条書き形式で、各項目を2行以内で」
社内Wikiに載せるMarkdown「Markdown形式で」

MarkdownをExcelに貼り付ける場合、セル区切りが自動認識されないことがある。その場合は「CSVで出力してください」と指示してからExcelにインポートする方が確実だ。


Word統合版での比較表作成

Word統合版のCopilotでは、文書内に直接「テーブルを挿入してください」と指示できる。既にWordで資料を作成中であれば、文書の文脈を参照した比較表を生成してもらえる。

たとえば提案書を作成しているWordファイルの中で「この文書の競合比較セクションに、3社の価格・機能・サポートを比較する表を追加してください」と指示すると、文書の流れに沿った表が挿入される。Wordでの詳細な操作はCopilotでWordを活用する手順を参照してほしい。


よくある失敗とその対処法

価格や仕様が間違っている

Copilotはインターネットの学習データから情報を引き出すため、古い情報や誤った数値が混じることがある。特に価格・仕様・対応状況については、出力された表の全セルを公式情報と照合することが必須だ。プロンプトに「不確かな情報は『要確認』と記載してください」を加えることで、誤情報の断定を防ぎやすくなる。

表の列幅が偏る

Markdownの表は見た目の調整ができないため、Wordに貼り付けてから列幅を手動で整える必要がある。WordのCopilot統合版では「表の列幅を均等にしてください」という指示も有効なことがある。

比較軸が多すぎて表が見づらい

比較軸は5〜7項目に絞るのが読みやすい。「この比較表を最も重要な5軸に絞ってください」と追加で依頼すると整理してくれる。

出力が表になっていない

稀に箇条書きで返ってくることがある。「Markdown形式のテーブルのみ出力してください」と明示すると修正される。

日本語の表がExcelで文字化けする

ExcelにMarkdownを貼り付ける際に文字化けが出る場合は、テキストファイルとして保存してからExcelの「データ」→「テキストファイルのインポート」で取り込み、エンコードをUTF-8に指定する。


完成した比較表の活用

比較表が完成したら、その表を使ってメールやプレゼン資料の関連セクションを書かせることもできる。「この比較表を使って、製品Aを推奨する理由を3段落で書いてください」と続けると、表の内容に基づいた説明文が出力される。

提案書としてまとめる場合、Copilotで要約文を生成しCopilotで要約する手順と組み合わせると、ドキュメント全体を効率的に仕上げられる。


まとめ

Copilotでの比較表作成は、比較対象・比較軸・出力形式の3点をプロンプトに明示することで使えるレベルの表が返ってくる。価格や仕様の正確さは人間が必ず確認する前提で使い、表の骨格を作る時間をゼロに近づけることが現実的な使い方だ。

よくある質問

CopilotはExcelの表形式で出力できますか?

ブラウザ版はMarkdownの表形式で出力します。Excel統合版ではセルに直接データを入力させる形での活用が可能です。Markdownの表をExcelに貼り付けると自動的にセル変換されます。

比較する情報を自分で用意しなくても大丈夫ですか?

Copilotが学習データから情報を補完しますが、製品の最新仕様・価格などは誤っている可能性があります。事実確認は必ず公式情報で行ってください。

比較表の列(比較軸)はどう決めればいいですか?

プロンプトで「比較軸を提案してください」と先に聞くと、目的に合った軸を提案してくれます。その提案を修正して比較表作成に進むと効率的です。

比較表をWordの文書に貼り付けるには?

Copilotが出力したMarkdown表をコピーし、Wordに貼り付けると多くの場合テーブルとして自動変換されます。うまく変換されない場合は「挿入」→「テーブル」から手動で作成することもできます。