Copilotで会議アジェンダを作る手順
この記事の要点
Microsoft Copilotを使うと、会議の目的・参加者・時間をもとにアジェンダ案が3分で完成する。OutlookとTeamsの統合機能を活かした実践手順とプロンプト例を解説する。
結論
会議の目的・参加者の役割・持ち時間の3点をCopilotに渡すと、議題・担当・時間配分が入ったアジェンダ案が3分以内に完成します。前回の議事録を貼り付ければ、未解決事項を引き継いだアジェンダも自動で作れます。OutlookやTeams連携があればそのまま招待メールや投稿に使えます。
必要なプランとアクセス方法
スタンドアロン版(copilot.microsoft.com) Microsoftアカウントでログインすれば無料で使えます。会議の情報をテキストで貼り付けてアジェンダを生成し、コピーして使う運用です。
Copilot for Microsoft 365 OutlookとTeamsにCopilotサイドパネルが追加されます。Outlookでは会議招待の作成画面から直接アジェンダを生成でき、Teamsでは会議の前日に自動でアジェンダのたたき台を出す機能も使えます。M365統合版の具体的なプランと料金は変動するため、公式サイトで最新情報を確認してください。
手順1:基本アジェンダを生成する
まずcopilot.microsoft.comを開き、次のプロンプトを入力します。プロンプトに含める情報が多いほど精度が上がります。
以下の情報をもとに会議のアジェンダを作成してください。
【会議名】2026年6月度 営業部門MTG
【目的】先月の案件進捗確認と今月の優先案件の共有
【参加者と役割】
- 営業部長(司会・全体判断)
- 営業担当3名(進捗報告)
- 営業事務1名(数字確認)
【持ち時間】60分
【事前に決まっていること】
- 先月の受注目標は未達だった
- 今月から新商品のトライアルが始まる
出力形式:議題番号・議題名・担当者・時間・目的(決める or 共有する or 確認する)の5列の表
出力には「議題1:先月実績の振り返り(10分、担当:各担当者)」のように、時間配分と責任者が明確になった表が返ってきます。
手順2:時間配分を調整する
最初の出力で時間配分が実態と合わない場合、続けてプロンプトで調整します。
ありがとうございます。以下の制約で時間配分を調整してください。
- 冒頭の実績共有は5分に短縮(数字は事前メールで共有済みのため)
- 新商品トライアルの説明に15分以上確保
- クロージングの「ネクストアクション確認」は必ず独立した議題にする(5分)
- 全体で60分を超えない
Copilotは制約を素直に反映して表を作り直します。「ネクストアクション確認を独立させる」という指定は、会議後の行動を明確にするために重要で、これを入れると会議終了時に「誰が・何を・いつまでに」が明確になるアジェンダになります。
手順3:前回議事録をもとにフォローアップアジェンダを作る
定例会議のアジェンダは、前回の議事録から継続事項を引き継ぐことが多いです。議事録のテキストを貼り付けてそのまま次のプロンプトを使います。
以下は前回会議の議事録です。この内容をもとに、今回会議のフォローアップアジェンダを作成してください。
特に「宿題・アクション事項」と「未解決の課題」を優先的に議題に入れてください。
【前回議事録】
(議事録テキストをここに貼り付け)
追加したい今回固有の議題:
- 新商品トライアル開始の周知(10分)
- Q2目標の再設定(15分)
全体60分で調整してください。
議事録の貼り付けが面倒な場合、Teams会議後に生成される文字起こしテキストを使います。CopilotでTeams会議を効率化する手順では文字起こしから議事録を作る方法も解説しています。
手順4:Outlookの会議招待に組み込む
アジェンダが完成したら、Outlook経由で参加者に事前共有します。
M365統合版を使う場合 Outlookで新規会議を作成し、Copilotサイドパネルを開いて「この会議のアジェンダ案を作成してください」と入力します。件名や出席者の情報をCopilotが参照してアジェンダのたたき台を生成します。「本文に挿入」を押すと招待メールの本文に直接入ります。
スタンドアロン版を使う場合 copilot.microsoft.comで生成したアジェンダをコピーして、Outlookの会議招待の本文に貼り付けます。続けてメール本文全体を整えたい場合はCopilotでOutlookのメールを効率化する手順を参照してください。
アジェンダを招待メール本文に入れることで、参加者が何を準備すればよいか事前に分かり、会議冒頭の「今日は何のために集まったんでしたっけ」という確認が不要になります。
手順5:アジェンダをTeamsに投稿する
会議前日にアジェンダをTeamsのチャンネルに投稿することで、参加者が事前に確認できます。
M365統合版を使う場合 TeamsのCopilotサイドパネルに「明日の営業MTGのアジェンダを投稿するメッセージを作って」と入力します。チャンネルの過去の投稿からコンテキストを読み取ることもできます。
手動で貼り付ける場合 copilot.microsoft.comで次のプロンプトを使い、投稿用の文面も含めて一括で作成します。
以下のアジェンダをTeamsチャンネルに投稿するための文面を作成してください。
- 冒頭に「明日の営業MTGのアジェンダを共有します」と一言
- アジェンダ表を読みやすく整形
- 最後に「事前に確認・準備してほしいこと」を一文添える
- 全体でチャンネル投稿として自然な長さに収める
【アジェンダ】
(手順1〜3で作成したアジェンダを貼り付け)
会議の種類別アジェンダのパターン
会議の種類によって、アジェンダの構成はかなり変わります。Copilotへの最初のプロンプトに「〇〇型の会議」と明示すると、構成のたたき台が適切になります。
| 会議の種類 | 主な構成要素 | 想定時間 |
|---|---|---|
| 定例進捗会議 | 前回アクション確認→今期進捗→課題共有→ネクストアクション | 30〜60分 |
| 意思決定会議 | 背景説明→選択肢提示→議論→決定→ネクストアクション | 60〜90分 |
| ブレスト会議 | 課題確認→アイデア出し(制約なし)→絞り込み→持ち帰り事項確認 | 60分 |
| キックオフ会議 | 目標共有→役割分担→スケジュール→懸念事項確認→コミットメント確認 | 60〜120分 |
| 振り返り会議 | 目標対比→よかったこと→改善点→次回への申し送り | 30〜60分 |
この表を参考に、プロンプトに「意思決定型の構成で」と入れるだけで適切なアジェンダのたたき台が出てきます。
うまくいかない場合のポイント
議題が抽象的で使えない場合 「各議題の『決めること』を具体的に明記してください。例:売上目標達成率の確認ではなく、未達案件のうちどれを優先フォローするか決める」と追加します。会議のアジェンダは「共有する」より「決める」が明確なものほど会議が締まります。
時間配分が毎回ズレる場合 過去の会議で実際にかかった時間の実績をプロンプトに入れます。「過去3回の同様の会議では、進捗報告に予定の倍かかっています。この前提で時間配分を調整してください」と書くと現実的な配分が出ます。
参加者の役割が曖昧な場合 「Aさんは数字を持っている、Bさんは最終決定者、Cさんは意見を聞くが発言は少ない」のように実態を書くと、各議題の「担当者」欄の割り当てが適切になります。
アジェンダが長くなりすぎる場合 「この60分の会議で全部は無理です。最も重要な3議題だけに絞るとすれば何を残しますか?」と続けて入力します。Copilotは優先順位の整理も得意です。
会議のアジェンダをCopilotで作ることで得られる最大の効果は、「準備をしている人間だけが会議を動かせる」状態になることです。アジェンダを事前に配布した会議と配布しない会議では、意思決定の質と速さが変わります。意思決定の論点を整理してからアジェンダに落とし込む場合はCopilotで意思決定の論点を整理する手順を先に見てください。
よくある質問
CopilotでOutlookから会議アジェンダを作れますか?
Copilot for Microsoft 365ライセンスがあれば、Outlookの会議招待画面のサイドパネルからCopilotを呼び出してアジェンダ案を生成できます。件名・参加者・本文の内容をCopilotが参照します。
アジェンダを事前にTeamsで共有する方法はありますか?
TeamsのチャンネルまたはチャットにCopilotで作成したアジェンダを貼り付けて共有できます。Copilot for Microsoft 365がある場合はTeamsのサイドパネルからも直接アジェンダを生成・投稿できます。
アジェンダ作成にCopilotを使う場合、無料版とProで何が変わりますか?
copilot.microsoft.com無料版でもアジェンダのテキスト生成は可能です。OutlookやTeamsのサイドパネルからの呼び出しにはCopilot for Microsoft 365ライセンスが必要です。料金は公式サイトで確認してください。
前回会議の議事録をもとにアジェンダを作れますか?
前回の議事録テキストをコピーしてCopilotに貼り付け、「この議事録のフォローアップとして次回アジェンダを作ってください」と指示すると、未解決事項や継続議題を踏まえたアジェンダが自動で生成されます。