CopilotでSEOキーワードを洗い出す手順
この記事の要点
Microsoft CopilotでSEOキーワードを洗い出す具体的な手順を解説。ターゲット設定からロングテール・関連語の展開、優先順位付けまでプロンプト例付きで示す。
結論
Copilotを使うと、SEOキーワードのリストアップと整理を数時間から数十分に短縮できる。テーマとターゲットを入力すると関連キーワードを体系的に展開でき、ロングテールキーワードの仮説出しや検索意図の整理にも使える。ただし検索ボリュームの正確な数値はGoogle Search ConsoleやGoogle Keyword Plannerなどの専用ツールが必要であり、Copilotはあくまでキーワードの仮説出しと整理に使うものと理解した上で取り組んでほしい。
使用できるCopilotのプランとアクセス方法
ブラウザ版(copilot.microsoft.com)
Microsoftアカウントで無料から使える。「ウェブを検索する」機能をオンにすると、Copilotがリアルタイムのウェブ情報を参照して回答するため、最新のトレンドキーワードの仮説出しに使いやすい。最新のプラン詳細は公式サイトで確認してほしい。
M365 Copilot(Excel / Word統合版)
Microsoft 365の対象プランがあれば、Excelでキーワードリストを管理しながらCopilotで分類・整理を依頼できる。WordでSEOコンテンツ計画を文書化する際も、Copilotで素早く下書きができる。プランの詳細はMicrosoft公式で確認してほしい。
SEOキーワードを洗い出す手順
ステップ1:軸となるテーマとターゲットを整理する
キーワードリサーチの前に、以下の3つを手元で決めておく。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| サイト・コンテンツのテーマ | 製造業向けITツールの比較サイト |
| ターゲット読者 | 中小製造業の情報システム部門・経営企画 |
| 狙う読者の検索シーン | 工程管理ツールを初めて導入しようと調べている段階 |
この「検索シーン」を一文で書けるかどうかが、キーワードの質を決める。「何かを調べている人」ではなく「初めて導入しようとしている人」のように状況を絞ると、出てくるキーワードが具体的になる。
ステップ2:軸キーワードを中心に展開する
まず軸となるキーワードの周辺語を一気に出させる。
以下のテーマとターゲットに関連するSEOキーワードを洗い出してください。
【テーマ】製造業向けクラウド型工程管理ツール
【ターゲット読者】中小製造業(従業員50〜300名)の生産管理部門・情報システム部門
【検索シーン】工程管理ツールを初めて導入しようと検討・比較している段階
以下のカテゴリに分けて、それぞれ10〜15キーワードを出してください。
1. メインキーワード(競合が多い可能性が高い、ビッグキーワード)
2. ミドルキーワード(3〜4語の組み合わせ、検索意図が絞られる)
3. ロングテールキーワード(4語以上、具体的な悩みや状況に対応する)
4. 比較・検討系キーワード(「〜 比較」「〜 おすすめ」「〜 違い」など)
5. 悩み・課題系キーワード(読者の困りごとを直接反映する表現)
各キーワードに、そのキーワードを検索する読者の検索意図を1行で添えてください。
カテゴリ別に分けて出させることで、後のコンテンツ設計(どのキーワードでどの記事を書くか)の判断が楽になる。
ステップ3:検索意図を深掘りする
キーワードの一覧が出たら、個別のキーワードについて検索意図を詳しく分析させる。
「工程管理ツール クラウド 中小企業」というキーワードについて、以下を分析してください。
1. このキーワードを検索する読者が求めている情報の種類(比較・購入・使い方・解決策など)
2. このキーワードで上位表示させるには、記事にどんな内容を含める必要があるか(必須要素5〜8点)
3. 読者が次に検索しそうな関連キーワード5つ
4. このキーワードのコンテンツを書く際に盛り込むべきFAQ例3問
分析の根拠も一緒に書いてください。
「必須要素」を出させることで、そのキーワードで記事を書く際の構成設計がそのまま使える。
ステップ4:ロングテールキーワードを展開する
ロングテールキーワードは競合が少なく、具体的な悩みを持つ読者に届きやすいため、特に新しいサイトや記事に向いている。
以下のシナリオ別に、ロングテールキーワードを各5つ出してください。
対象テーマ:製造業向けクラウド型工程管理ツール
シナリオ1:「ツールを使い始めたばかりで操作に悩んでいる」
シナリオ2:「Excelで工程管理していて限界を感じている」
シナリオ3:「既存のシステムとの連携ができるか確認したい」
シナリオ4:「費用対効果・ROIを上司に説明する必要がある」
シナリオ5:「競合他社の製品と比べて何が違うかを確認したい」
各キーワードに「このキーワードで書く記事のタイトル案(30〜40字)」も添えてください。
「記事タイトル案」まで出させると、キーワードリストがそのままコンテンツカレンダーの素材になる。
ステップ5:キーワードの優先順位を整理する
洗い出したキーワードが多い場合、優先順位を決めるための整理をCopilotに手伝わせる。
以下のキーワードリスト(20本)を、次の基準で優先度を分類してください。
【キーワードリスト】
(ここに洗い出したキーワードを貼る)
【分類基準】
A:今すぐ記事にすべきキーワード(競合が少なく、ターゲットの検索意図が明確)
B:中期的に狙うキーワード(競合は多いが、独自の切り口で差別化できる)
C:後回しにしてよいキーワード(競合が非常に多く、新サイトには難しい)
分類理由と「どんな記事を書けばAに上がれるか」も添えてください。
注意:検索ボリュームのデータは持っていないため、競合の多さは一般的な推測で判断してよい。
「検索ボリュームのデータは持っていないため推測でよい」という断りを入れることが重要だ。これを入れないと、Copilotが根拠のない数値を出してしまう場合がある。
ステップ6:Excelでキーワードリストを整理する(M365ユーザー向け)
M365 CopilotがExcelで使える環境なら、キーワードリストをExcelシートに貼り付けた後にCopilotで整理・分類できる。
Excelを開いてキーワードを列に並べた後、CopilotのサイドパネルにA列のキーワードを「検索意図別に分類してB列に書いて」と指示すれば、列ごとの自動入力が可能だ。大量のキーワードを一括処理したい場合に特に効率よい。プランの詳細と機能の最新情報はMicrosoft公式で確認してほしい。
よくうまくいかないパターンと対処法
問題1:キーワードが一般的すぎる
「工程管理」「製造 効率化」のような広すぎるキーワードばかり出てくる。
対処:「競合が多い大手サイトでは対応しにくい、ニッチなキーワードに絞ってください」と指示するか、ターゲットをさらに絞り込む(「従業員50〜100名の金属加工業」など)。業種・規模・課題の具体性を上げるほど、キーワードが実用的になる。
問題2:似たようなキーワードが重複する
リストを見ると同じ意味のキーワードが10種類並ぶことがある。
対処:「リスト内で重複するキーワードを統合してください。同じ検索意図を持つキーワードはグループにまとめ、代表キーワードを1つ選んでください」と整理を依頼する。
問題3:出てきたキーワードの検索ボリュームが分からない
Copilotは検索ボリュームのデータを持っていないため、自分で調査が必要になる。
対処:Copilotで出たキーワードリストをGoogle Keyword Planner・Semrush・ahrefs等に入れて実際のボリュームを確認する。Copilotはあくまで「仮説のキーワードを大量に出す作業」を担い、最終的な優先順位付けはデータツールで行うという役割分担が実務的だ。
問題4:BtoBの購買フェーズが反映されない
認知段階・検討段階・購入段階の違いが出てこない。
対処:「購買ファネルのフェーズ別(認知・検討・決定)にキーワードを分類してください。各フェーズで読者の意識と言葉がどう変わるかも説明してください」と明示的に指示する。
他のCopilot関連作業との連携
キーワードリストができたら、そのキーワードをもとにコンテンツを制作する作業に続く。CopilotでLPの文章を作る手順ではキーワードを使ったLP文章の作り方を解説している。またCopilotでメルマガ原稿を作る手順では、SEOで集めた読者に送るメルマガの作り方を示している。キーワードリサーチの結果をExcelで管理・集計するならCopilotでExcelピボットを使う手順も参考になる。
まとめ
CopilotでSEOキーワードを洗い出すには、テーマ・ターゲット・検索シーンを整理してからカテゴリ別に展開させるのが基本の流れだ。ロングテールキーワードとシナリオ別の展開を組み合わせると、新しいサイトや記事でも上位を狙いやすいキーワードが揃う。Copilotが出した数値は根拠のある検索ボリュームではないため、最終的な優先順位付けはGoogle Keyword PlannerやSearch Consoleなどの専用ツールで確認する工程とセットで進めてほしい。
よくある質問
CopilotでSEOキーワードをリサーチできますか?
Copilotはキーワードの仮説出しと整理に使える。ただし検索ボリュームの正確なデータはCopilot単体では取得できないため、Google Search ConsoleやSemrush等のツールと組み合わせることが前提になる。
ブラウザ版Copilotでもキーワードリサーチはできますか?
できる。copilot.microsoft.comのウェブ検索機能(「ウェブを検索する」オン状態)を使うと、Copilotが関連情報をインターネットから取得して回答する。ただし検索ボリュームの数値は公式ツールで確認することが前提だ。
CopilotのキーワードリサーチをExcelに出力できますか?
Copilotの出力をコピーしてExcelに貼り付ける方法が基本だ。M365 Copilotがある環境なら、Excelを開いた状態でCopilotを呼び出し、表形式で直接書き込ませることもできる。
競合サイトのキーワード分析にCopilotは使えますか?
競合が狙っていそうなキーワードの仮説出しには使える。ただし実際の競合の流入キーワードデータを正確に取得するには、AhrefsやSemrushなどの専用ツールが必要だ。