事務・アシスタントの社内メモをAIで素早く作る方法
この記事の要点
AIを使えば、口頭指示や電話メモを整理した社内メモが5分以内で完成します。事務・アシスタント業務でのプロンプト例と実践手順を解説します。
結論
AIにキーワードと状況を渡すと、社内メモの下書きが5分以内で出来上がります。口頭指示・電話の内容・会話メモのような断片的な情報でも、AIが整理・整形して読みやすいメモに変換してくれます。確認作業を加えれば、1日数十件のメモ作成業務を大幅に効率化できます。
どのAIツールを使うか
社内メモ作成に適したツールを比較します。
| ツール | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| ChatGPT(GPT-4o) | 箇条書きや表形式への整形が得意 | キーワードから整理されたメモを作る |
| Microsoft 365 Copilot | Teams会議の内容を自動でメモ化できる | 会議後のメモ起こし |
| Notion AI | Notionのページ内で直接メモを生成・整形 | メモをNotionで管理している場合 |
スマートフォンで音声入力した内容をそのままコピーしてChatGPTに渡す方法も実用的です。音声入力は文字起こしのスピードが速く、後でAIに整形させる前提なら誤字や話し言葉が混じっていても問題ありません。
手順:社内メモをAIで作る
ステップ1:元になる情報を集める
メモ作成の材料を手元に用意します。
- 口頭指示の場合:箇条書きのキーワードメモ
- 電話の場合:折り返し先・用件・担当者名・日時
- 会議後の場合:話し合われた内容の箇条書き
- メール転送の場合:転送メールのテキスト
情報が断片的でもAIは整理できます。「○○さんから電話、明日14時に来社、見積もりの件」のような短いメモでも十分です。
ステップ2:プロンプトを入力する
以下はコピーして使えるプロンプト例です。
以下のメモを元に、社内共有用のメモ文書を作成してください。
【元のメモ】
田中商事の鈴木さんから電話あり。
明日13時に来社希望。
先月提出した見積もりについて確認したい。
可能なら担当の山本さんに同席してほしい。
折り返し不要、来社は確定。
【条件】
・社内の上司(課長)に共有するメモ
・件名・日時・相手・用件・対応状況の項目立てで整理
・箇条書き中心で、A4半ページ以内に収まる分量
・敬語は不要(社内向け)
ステップ3:出力を確認・修正する
AIが出力したメモで確認すべき点は4つです。
- 固有名詞:会社名・人名・商品名の表記が正しいか
- 数値・日時:日付・時刻・金額に誤りがないか
- 対応状況:未対応・対応済み・要確認のステータスが正確か
- 担当者:誰が動く必要があるかが明確になっているか
この確認を省略すると、誤情報が社内に流れるリスクがあります。
ステップ4:テンプレートを蓄積する
社内メモは形式が固定されることが多いため、一度良いメモが出来たらテンプレートとして保存します。
以下のメモを、先ほど作成した社内メモのフォーマットに当てはめて作成してください。
件名、日時、相手、用件、対応状況の項目立ては変えずに、内容だけ差し替えてください。
【新しいメモの内容】
(ここに新しいメモの情報を入力)
具体例2つ
例1:電話伝言メモ
上長が外出中に取引先から電話が入った場面を想定します。メモ帳に「△△物産 佐藤さん 折り返しほしい 090-XXXX-XXXX 今日中 受注金額の確認」とだけ走り書きした内容を、AIに整形させます。
出力例:
【電話伝言メモ】
日時 :2026年6月5日(金)14:32
相手 :△△物産 営業部 佐藤 様
電話番号:090-XXXX-XXXX
用件 :受注金額の確認について、折り返しをご希望
期限 :本日中
対応 :要折り返し(未対応)
担当 :(上長名)様へ
走り書きのキーワードが、上長に即伝わる形式に整います。
例2:口頭指示のメモ化
朝礼で課長から「今週中に取引先3社への年度末挨拶メールを送ること、件名に”2026年度末”を入れること、CCに自分を入れること」という指示を受けた場面を想定します。
以下の口頭指示を、To Doメモの形式で整理してください。
期限・条件・担当を明確にした箇条書きにしてください。
【指示内容】
今週中に取引先3社への年度末挨拶メールを送る。
件名に「2026年度末」を含める。
CCに課長を入れる。
3社は田中商事、△△物産、山本工業。
出力を社内チャットや共有メモに貼れば、自分の作業進捗管理にもなります。
うまくいかない場合
メモが長くなりすぎる
「A4半ページ以内」「200字以内」のように文字数や物理的な制約を指定してください。制約がないとAIは詳細に書こうとします。
箇条書きにならず文章になる
プロンプトの末尾に「必ず箇条書き形式にしてください。文章形式は使わないでください」と明記します。
敬語が社外向けになってしまう
「社内向けメモです。上下関係を問わず、である調または箇条書きで書いてください」と指定します。社外向け文書と社内メモを区別する指示を入れると出力の精度が上がります。
情報が断片的すぎてAIが整理できない
元の情報が少なすぎる場合は、AIに「不明な点は(要確認)と記入し、わかる範囲で整理してください」と指示します。空欄を(要確認)で埋めると、後で確認すべき項目が一目でわかります。
社内メモの種類と使い分け
事務・アシスタント業務でよく作る社内メモの種類を整理します。
| メモの種類 | 主な用途 | AIへの指示のポイント |
|---|---|---|
| 電話伝言メモ | 不在時の電話内容を上長や担当者に伝える | 折り返し先・期限・用件を項目で整理 |
| 口頭指示メモ | 会話で受けた指示をテキスト化する | 期限・条件・担当者を明確に |
| 会議後メモ | 打ち合わせの内容を共有する | 決定事項・宿題・期限の3点に絞る |
| 問い合わせ対応メモ | 来客・電話対応の記録 | 相手・内容・対応状況・次のアクション |
会議後のメモと議事録は似ていますが、目的が異なります。メモは関係者への速報、議事録は記録・承認用の正式文書です。正式な議事録が必要な場合は議事録作成のAI活用を参照してください。
メモをメールに転用する
作成した社内メモを上長への報告メールに転用する場面も多くあります。
以下の社内メモを、上長への報告メールに変換してください。
件名・挨拶・本文・締めの構成にしてください。
丁寧な敬語を使い、簡潔にまとめてください。
【社内メモの内容】
(ここにメモの内容を貼り付け)
メモとメールの使い分けはメール作成のAI活用で詳しく解説しています。
まとめ
AIを使った社内メモの作り方をまとめます。
- キーワード・断片情報をそのままプロンプトに渡す
- 用途(電話伝言・指示メモ・会議後メモ)を明示する
- 形式の制約(文字数・箇条書き・敬語レベル)を指定する
- 出力後に固有名詞・数値・日時を必ず確認する
- 良い形式は次回以降のテンプレートとして保存する
社内メモは「情報を正確に伝える」ことが最優先です。AIが作成した下書きを活用しつつ、事実確認は人間が行う分担を守れば、質を落とさずに作業時間を短縮できます。
よくある質問
社内メモとビジネスメールの違いは何ですか?
社内メモは同じ組織内のメンバーへの情報共有が目的で、敬語の度合いが低く、箇条書き中心の簡潔な形式が一般的です。一方、ビジネスメールは社外を含む相手への正式な文書として、丁寧な表現と挨拶文が求められます。
口頭指示をメモにするときのコツは何ですか?
キーワードだけ手書きメモに残しておき、その後すぐにAIに「以下のキーワードを元に、社内メモ形式で整理してください」と渡すのが効率的です。時間が経つほど記憶が薄れるため、指示を受けた直後に作業するのが原則です。
AIで作ったメモはそのまま共有してよいですか?
固有名詞・数値・日時・担当者名の確認は必須です。特に電話メモの場合、聞き間違いがそのままAIに渡ることがあります。共有前に必ず元の情報と照合してください。