職種別AI仕事術

人事の社内メモをAIで素早く作る方法

人事の社内メモをAIで素早く作る方法

この記事の要点

採用結果報告・制度変更の周知・評価調整の経緯など、人事の社内メモをAIで短時間で仕上げる具体的な手順とプロンプト例を紹介。

結論:箇条書きのメモを渡すだけで、送れる状態の文章になる

人事担当者が書く社内メモは種類が多い。採用状況の月次報告、制度変更の事前周知、評価調整の経緯説明、入退社の通知——どれも「何を言うか」は決まっているのに、「どう書くか」で時間を取られます。

AIに事実のメモを渡すと、読み手に合わせた構成と文体で整えてくれます。10分かかっていたメモ作成が2〜3分で完了するケースが多く、月間の文書作成時間を1〜2時間短縮できることがあります。


使うAIツール

社内で利用が認められているものを確認してから使ってください。

  • ChatGPT:短いメモから長い文書まで幅広く対応。操作が直感的で導入しやすい。
  • Claude:長い背景情報を渡したときの整理力が高い。制度変更の経緯など複雑な説明文に向く。
  • Gemini:GoogleWorkspaceと連携している場合、ドキュメントへの書き出しが効率的。

手順:4ステップで社内メモを作る

ステップ1:送り先と目的を決める

メモを作る前に以下を確認します。

  • 誰が読むか:役員・部門長・全社員・特定チームのどれか
  • 何を伝えるか:事実の共有・行動依頼・意見求め・承認依頼のどれか
  • いつまでに:期限が決まっている場合は冒頭に明記する

この3点を決めてからAIに渡すと、読み手に合ったトーンと構成が出てきます。

ステップ2:自分のメモをざっくり書く

AIに渡す前に、自分が言いたいことを箇条書きで書き出します。文章にする必要はありません。

・今月の中途採用:3名内定、2名は辞退(辞退理由:他社の給与条件)
・辞退者のうち1名はエンジニア職で、市場相場より年収が15%低い可能性
・来月の対策:給与レンジの見直しを提案予定
・承認を部長に依頼したい

このレベルの箇条書きがあれば十分です。

ステップ3:プロンプトを作って出力する

以下の情報をもとに、部門長向けの社内メモを作成してください。

【目的】
中途採用状況の報告と、給与レンジ見直しに向けた協力依頼

【読み手】
営業部門長(採用に関心はあるが、詳細な人事知識はない)

【伝えたい内容】
・今月の中途採用:3名内定、2名辞退(辞退理由:他社の給与条件)
・エンジニア職の市場相場との乖離が辞退原因である可能性がある
・来月、給与レンジ見直しの提案を予定している
・現場の意見を聞かせてほしい

【形式】
・メール形式(件名含む)
・本文600〜800字
・件名から用件が分かる表現で
・結論を冒頭に

ステップ4:確認と修正

出力されたメモを以下の観点でチェックします。

  • 事実として誤っている箇所はないか
  • 数字が最新データと合っているか
  • 個人情報が含まれていないか
  • 自社のトーン・敬語レベルと合っているか

問題がなければ送信、修正が必要な場合は「〇〇の部分を△△に変えてください」と追加の指示を出します。


具体例:2つの活用場面

場面1:育休取得者の業務引き継ぎ周知メモ

育休を取得する社員がいる場合、チーム全体への引き継ぎ周知メモを人事が作成することがあります。「いつから不在になるか」「誰が窓口になるか」「確認先はどこか」という情報を整理して渡すと、周知文書の骨格が数分で出来上がります。

プロンプトに「休業者本人が読んで不快に感じない表現で」と一言添えると、配慮のある文体に調整されます。

場面2:評価制度変更の経緯説明メモ

目標管理制度を改定したとき、評価者と被評価者の双方に「なぜ変わったか」を説明するメモが必要になります。制度変更の背景・旧制度の課題・新制度の要点・移行スケジュールという4点を箇条書きで渡すと、論理的に整理された説明文が出力されます。

説明が複雑なほど「読んで分かった気になる文章」と「実際に変化を理解できる文章」の差が大きくなります。出力を受け取った後、現場の管理職に読んでもらい「腑に落ちるか」を確認するステップを入れると精度が上がります。


うまくいかない場合のポイント

メモが長すぎて読まれにくい場合:プロンプトに文字数の上限を明示します。「本文400字以内」と指定すると、優先度の低い情報が自然に削られます。削られた情報が本当に不要かどうかを確認しながら最終調整します。

トーンが硬すぎる・柔らかすぎる場合:「弊社は比較的フラットな文化で、部門長へのメールも比較的くだけた表現を使います」のように社内文化をひと言添えると、出力が近くなります。

構成がいつも同じになる場合:メモの種類ごとにプロンプトのテンプレートを社内で共有するとよいです。人事チーム内でプロンプトの「型」をいくつか整備しておくと、メンバー全員の作業効率が上がります。

重要な情報が抜ける場合:ステップ2の箇条書きが不十分なことがほとんどです。「この件で言いたいことを全部書き出してから渡す」という習慣をつけると、出力の質が安定します。


内部リンク

よくある質問

社内メモの作成にAIを使うと何が変わりますか?

箇条書きのメモや口頭説明をAIに渡すと、構造化された文書として整えてくれます。ゼロから書く時間が減り、伝え漏れも減らせます。

人事情報をAIに入力するときの注意点は?

社員の氏名・評価結果・給与情報などの個人情報は入力しないことが基本です。「対象者A」「一般職グレード3」のように抽象化して入力し、送信前に具体情報に置き換えてください。

社内メモの長さはどれくらいが適切ですか?

目的と読み手によります。事実の共有であれば400〜600字、背景説明が必要なものは800〜1200字が読まれやすい目安です。AIに文字数を指定して出力させることもできます。

部門長向けと一般社員向けで同じメモを使えますか?

読み手が違うとトーンと情報量が変わります。部門長向けは数字・背景・判断根拠を詳しく、一般社員向けは「何が変わるか・何をすればよいか」を前面に出した文章にするのが効果的です。