OpenAI、GPT-5.6に割安なTerraとLuna。費用が約2分の1も
この記事の要点
OpenAIがGPT-5.6で中位のTerraと低価格のLunaを公開した。Terraは旧5.5並みの性能で費用が約半分、Lunaは入力100万トークン1ドル。高頻度の業務を安く回す選択肢になる。当面は約20組織への限定提供で、一般提供は数週間後とされる。
結論
OpenAIが、最新のGPT-5.6で割安な2つのモデルを公開した。中位のTerraと、低価格のLunaだ。Terraは旧来のGPT-5.5並みの性能を、およそ半分の費用で使える。Lunaは入力100万トークンあたり1ドルと、最も安い。高頻度で量の多い業務を、安く回す選択肢が増える。最上位のSolに注目が集まりがちだが、実務では「どの作業にどの安いモデルを当てるか」のほうが費用に直結する。当面は約20の組織への限定提供で、一般提供は数週間後とされる。
何が起きたか
GPT-5.6は3つの構成で出てきた。最上位のSol、中位のTerra、低価格のLunaだ。料金は100万トークンあたりで、Solが入力5ドル・出力30ドル、Terraが入力2.5ドル・出力15ドル、Lunaが入力1ドル・出力6ドルとされる。Terraは「GPT-5.5に競合する性能で、費用は約2倍安い」と位置づけられ、問い合わせ対応や社内ツール、文書の分析など量の多い業務に向く。Lunaは、要約や下書き、定型の自動化のような、速さと安さを優先する作業向けだ。
提供はまず約20の組織に限られる。OpenAIは米政府にモデルと公開計画を共有したうえで、限定提供から始めると説明している。一般提供は数週間後を見込むという。最上位Solの限定公開の経緯はOpenAI、GPT-5.6 Solを限定プレビューにまとめた。料金や提供条件は変わりうるため、最新は公式で確認してほしい。
なぜ重要か
AIの費用は、モデルの性能だけでなく、どのモデルをどの作業に使うかで大きく変わる。すべてを最上位モデルで処理すると、量が増えるほど費用がかさむ。要約や下書き、定型処理のような軽い作業まで高価なモデルを使うのは無駄が多い。中位や低価格のモデルが性能を上げてきたいま、作業ごとに安いモデルへ振り分けることで、同じ仕事を大幅に安くこなせる。
価格競争も続いている。DeepSeekが値下げを恒久化した件はDeepSeek、V4-Proの値下げを恒久化に、主要モデルのAPI料金の比較は主要AIのAPI料金比較2026年6月にまとめている。選択肢が増えるほど、用途に合わせた使い分けが効いてくる。
現場の実務にどう効くか
押さえるべきは、業務を性能の必要度で仕分けし、安いモデルに回せるものを見極めることだ。問い合わせの一次対応や、定型メールの下書き、議事録の要約のような作業は、中位や低価格のモデルでも十分なことが多い。難しい判断や長い手順を要する作業だけを、上位モデルに任せる。
実務では、まず量の多い業務を1つ選び、TerraやLunaに相当する安いモデルで試し、出力の質が業務に足りるかを確かめる。足りれば本番に移し、足りない作業だけ上位に戻す。利用量と費用を用途ごとに見える化し、定期的に見直すと、無駄が減る。モデルの選び方は生成AIモデルの選び方 ビジネス用途別の基準が手がかりになる。最上位を使うかどうかより、安いモデルで足りる作業を増やすことが、費用の削減に直結する。
出典
よくある質問
TerraとLunaは何が違いますか
Terraは中位のモデルで、旧来のGPT-5.5並みの性能を約半分の費用で使えます。問い合わせ対応や社内ツール、文書の分析など量の多い業務向きです。Lunaは最も安いモデルで、要約や下書き、定型の自動化など、速さと安さを優先する作業に向きます。用途で使い分けるのが前提です。
いつから使えますか
当面は約20の組織への限定提供で、一般提供は数週間後とされています。料金は1ドルや2.5ドルといった目安が示されていますが、提供条件や価格は変わりうるため、最新は公式で確認してほしい。