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Notion 3.6公開、外部AIエージェントの監査ログに対応

Notion 3.6公開、外部AIエージェントの監査ログに対応

この記事の要点

Notionが2026年7月1日公開の3.6アップデートで、外部AIエージェントの操作を記録する監査ログとSlack全社対応を追加した。社内のAI利用が広がる中で監視と統制の両立を支える機能として注目される。

Notionは2026年7月1日、アプリの3.6アップデートを公開しました。目玉となるのは、外部のAIエージェントによる操作を記録する監査ログ機能と、カスタムエージェントがSlackの組織全体で使えるようになった対応強化です。ChatGPTやClaudeなど外部のAIアシスタントからNotionのデータベースを直接照会できる範囲も広がっており、社内でAIツールが乱立する中での統制と利便性の両立を狙った内容になっています。

何が変わったのか

3.6アップデートの中心は、AIエージェントの活動を追跡する監査ログです。Enterpriseプランの契約者は、エージェントがいつ実行され、Notion内の何を変更し、誰が指示を出したのかを記録として確認できるようになりました。ワークフローの見直しやトラブル発生時の原因調査がしやすくなる機能です。あわせて、カスタムエージェントがSlackの組織全体で利用できるようになり、Slack側のBot機能を通じてModel Context Protocolという仕組みで、GoogleやAtlassian、Box、DocuSignなど社内の他のツールとも連携できる体制が整いました。

外部のAIアシスタントとの連携も拡張されています。Businessプラン以上でNotion AIを契約していれば、これまでEnterpriseプランでのみ可能だった単一データベースやビューの照会が、ChatGPTやClaudeなど接続済みのAIアシスタントから直接できるようになりました。複数のデータベースをまたいだ横断的な照会には、引き続きEnterpriseプラン以上の契約が必要です。

AIツールの乱立にどう向き合うか

多くの企業では、ChatGPT、Claude、Gemini、Copilotに加えて、NotionやSlackといった業務ツール側にもAI機能が組み込まれ、社内で使われるAIの接点が急速に増えています。今回のNotionのアップデートのように、それぞれのツールが監査ログや管理者向けの統制機能を後追いで追加していく流れは、しばらく続くとみられます。AI推進担当としては、個々のツールの機能追加を追いかけるだけでなく、社内全体でどのAIツールがどの情報にアクセスできるかを一覧化しておく管理台帳のような仕組みを持つことが、長期的には有効です。ツールが増えるたびに個別対応するのではなく、共通のチェック項目に沿って評価する体制を整えておくと、今後の機能追加にも落ち着いて対応できます。

Slack連携の広がりが意味すること

カスタムエージェントがSlackの組織全体で使えるようになったことで、Slack上での会話から直接Notionの情報を参照したり、他のツールと連携した処理を実行したりする場面が増えていくとみられます。日常的なコミュニケーションの場にAIエージェントが入り込むほど、情報の流れが複雑になり、どこで何が起きているかを把握しづらくなる面もあります。ツール間の連携を広げる際は、利便性の向上だけに目を向けず、情報の流れを定期的に可視化し直す機会を設けることが望ましいでしょう。

現場の実務にどう効くか

社内でNotionを情報共有の基盤として使っている企業にとって、監査ログの追加は見過ごせない変更です。複数のAIエージェントが同時にドキュメントを編集したり、タスクを自動更新したりする運用が広がるほど、誰が何を変更したのかを追跡できる仕組みの重要性は増します。とくにAIエージェントの利用が現場主導で広がっている企業では、情報システム部門が把握していないところで社内文書が書き換えられているケースも起こり得ます。監査ログのような記録の仕組みがあれば、問題が起きたときの原因調査だけでなく、日常的な利用実態の把握にも役立ちます。生成AIの利用記録をどう設計すべきかは生成AIのログ・監査の考え方にまとめているので、Notionに限らず社内のAIツール全般に適用できる考え方として参照してほしい。Notionの基本的な業務活用についてはNotion AIの使い方で解説しています。

一方で、外部のAIアシスタントからNotionのデータベースへ直接アクセスできる範囲が広がることは、利便性の向上と同時に、意図しない情報漏えいのリスクも増やします。どのAIアシスタントにどのデータベースへのアクセスを許可するかを、部署単位や情報の機密度に応じて事前に整理しておくことが欠かせません。無断で業務にAIツールを持ち込む、いわゆるシャドーAIの問題はシャドーAI(無断利用)のリスクと企業の対策で扱っています。複数のAIツールを併用する現場ほど、こうした統制の仕組みを後回しにせず、機能追加のタイミングで見直しておくことをおすすめします。

出典

よくある質問

外部AIエージェントの監査ログは誰が使えますか。

Enterpriseプランで利用できる機能です。エージェントがいつ実行され、何を変更し、誰が指示したかを記録できます。

ChatGPTやClaudeからNotionのデータベースを直接確認できますか。

Businessプラン以上でNotion AIを契約していれば、単一のデータベースやビューをAIアシスタントから直接照会できるようになりました。複数のデータベースをまたいだ照会にはEnterprise以上の契約が必要です。