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Copilotに透かし機能とTasksタブが追加

Copilotに透かし機能とTasksタブが追加

この記事の要点

Microsoft 365 Copilotに、AI生成コンテンツの透かし機能と作業状況を一覧できるTasksタブが追加。企業のAI活用管理への影響を解説する。

結論

Microsoftは6月中旬から7月にかけて、企業向けAIアシスタント「Microsoft 365 Copilot」にAI生成コンテンツの透かし機能と、処理状況をまとめて確認できる「Tasks」タブを追加した。AIが自律的に作業を進める場面が増えるなかで、何がAIによって作られたのかを示す透明性の確保と、時間のかかる処理の進捗管理という2つの課題に対応する機能だ。Copilotを日常業務に組み込んでいる企業にとって、AI活用の管理体制を見直す材料になる。

いつ、誰が、何を発表したか

Microsoftの公式リリースノートによると、6月17日から7月1日にかけての更新で、Windows、Mac、iOS、Android、Web版のMicrosoft 365 Copilotに透かし機能が有効化された。AIが生成または加工した動画や音声コンテンツに、視覚的または音声による透かしを追加できるようになり、管理者はポリシー設定を通じて組織全体での適用範囲を制御できる。誰が作ったコンテンツなのかが分かりにくくなる懸念に対応し、誤用や誤解を防ぐ狙いがある。

あわせて導入されたのが、Copilotの操作画面を再編成した新しい「Tasks」タブだ。予約実行したチャットやAIエージェントによる自律的な作業など、すぐに結果が出ない処理をひとつの画面にまとめて表示し、進捗を追いやすくする。これまでは複数の処理を並行して走らせると、それぞれの状況を個別に確認する必要があったが、Tasksタブによって一覧管理ができるようになった。CopilotをめぐってはMicrosoft 365 Copilot、7月1日から値上げ。単体は月21ドルにのように料金面の変更も相次いでおり、機能拡張と価格改定が同時並行で進む状況が続いている。

一連の更新はメニュー構成そのものの見直しも伴っている。利用頻度の高い機能へのアクセス手順が短縮され、これまで複数の階層をたどる必要があった設定変更が少ない操作で行えるようになった。Microsoftはこうした画面刷新を、AIエージェントが担う作業範囲の拡大にあわせて、利用者が処理状況を把握しやすくするための土台と位置づけている。

現場の実務にどう効くか

社内でCopilotの利用ルールを整備する担当者は、透かし機能のポリシー設定を早めに確認しておく必要がある。特に、動画や音声コンテンツを社外向けに発信する部署がある場合、AI生成物であることを開示する社内基準と、Copilotの透かし設定を一致させておかないと、部署によって対応がばらつく恐れがある。AIエージェントが自律的に作業する場面が増えるほど、こうした透明性の確保は社外への説明責任の面でも重要になる。法人向けのAIツール導入を検討する際の基準は法人向け生成AIプラン比較 選び方と注意点も参考にしてほしい。

Tasksタブについては、複数のAIエージェントに業務を任せる運用を始めている部署ほど恩恵が大きい。定型レポートの自動作成や資料の下調べなど、時間のかかる処理をCopilotに任せている場合、処理状況を毎回チャット画面で探す手間が減る。AIツールを社内に定着させる段階では、こうした管理機能の使い方を周知することが、利用者の負担を減らし定着率を高める鍵になる。ツール選定や社内展開の進め方はAIツールの社内選定プロセス 失敗しない進め方で詳しく扱っている。

情報システム部門は、Tasksタブに表示される処理履歴を、AIエージェントの利用実態を把握する手がかりとしても活用できる。どの部署がどれだけの頻度で自律的な処理をCopilotに任せているかが可視化されれば、利用が偏っている部署への追加研修や、逆に活用が進んでいる部署の事例を他部署に展開するといった判断がしやすくなる。

想定される影響

透かし機能やタスク管理画面の細部は、今後のアップデートでも変更される可能性がある。特に透かしの表示範囲や解除条件は組織のポリシー設定に依存するため、実際の挙動は管理者が自組織の設定を確認したうえで判断する必要がある。AIが生成するコンテンツが社内外に増えるほど、こうした透明性確保の仕組みは他のAIベンダーにも広がっていくと見られ、Copilot以外のツールを使う企業も同様の機能追加を注視しておく価値がある。

Microsoftはこれ以外にも7月にかけて40件を超える更新をCopilotに加えており、機能追加のペースは月を追うごとに速くなっている。管理者が一つひとつの更新内容を個別に把握するのは負担が大きいため、月次の更新情報をまとめて確認する運用を社内に定着させておくと、見落としによる設定漏れを防ぎやすい。

出典

よくある質問

透かし機能は何のために追加されたのですか。

AIが生成または加工した動画や音声コンテンツであることを分かるようにし、誤解や誤用を防ぐためです。管理者はポリシー設定で組織全体の透かし表示を制御できます。

Tasksタブでは何が確認できますか。

予約実行したチャットやAIエージェントによる作業など、時間のかかるCopilotの処理をひとつの画面でまとめて確認できます。自律的に動くタスクの進み具合を追いやすくする機能です。