最新動向

xAIがGrok 4.6公開 50万トークンと据え置き価格で長時間の作業に

xAIがGrok 4.6公開 50万トークンと据え置き価格で長時間の作業に

この記事の要点

xAIは8月12日にGrok 4.6を公開した。文脈は50万トークン、価格は入力100万トークン2ドルと4.5から据え置き。長時間動く業務エージェントと開発作業を狙う。実務での使いどころを整理する。

結論

xAIは8月12日、新しい主力モデルGrok 4.6を公開した。文脈の上限は50万トークン、価格は入力100万トークンあたり2ドル・出力6ドルで、前世代のGrok 4.5から据え置いた。長時間動く業務エージェント、コード生成、複数の手順をまたぐ対話に向けてチューニングされている。総合指標ではGPT-5.6 Solと並ぶ水準で、同等性能をより安く使える選択肢が一つ増えた。

何が発表されたのか

xAIはGrok 4.5からおよそ5週間でGrok 4.6を出した。第三者の総合指標では61点で、GPT-5.6 Solと同点、Claude Opus 5の2点差につけている。開発作業の指標DeepSWEは54点から65.9点、複数手順のエージェント指標APEX-Agentsは47.1点から57.5点へ伸びた。前世代からの改善幅が大きいのは、この2つの実務寄りの領域である。

価格は据え置きだが、条件がある。入力2ドル・出力6ドルが適用されるのはプロンプトが20万トークン以下のときで、20万トークンを超えると同じリクエスト全体が入力4ドル・出力12ドルに倍増する。キャッシュ済みの入力は100万トークンあたり0.50ドルと安い。文脈の上限は50万トークンまで広がった。学習データの区切りは2026年2月1日とされる。

利用できる場所は、開発ツールのCursor、xAIのGrok Build、そしてAPIである。公開から1週間はGrok BuildとCursorで利用枠が2倍に増える特典が付く。長時間動くエージェントや、まとまったコードを扱う開発の現場を主な狙いに置いた設計になっている。

現場の実務にどう効くか

効いてくるのは、モデルの選び方とコストの見積もりだ。総合指標でGPT-5.6 Solと並ぶ性能が、価格を上げずに手に入る。社内で使うモデルを一つに固定せず、用途ごとに使い分けている部署にとっては、比較対象がまた増えたことになる。

ただし20万トークンの境目で価格が倍になる点は、見積もりに直接響く。長い議事録や契約書をまとめて読ませる使い方だと、境目を越えた瞬間に費用が跳ね上がる。長文をそのまま渡すのか、要点を先に抜いてから渡すのかで、月のコストが変わる。

用途との相性も確かめたい。Grok 4.6は調べ物や法務的な読み込みに強く、端末操作の自動化は相対的に弱いとされる。自動化の対象が「読んで要約する」なら候補になるが、「アプリを操作して手続きを進める」なら他のモデルと比べたほうがよい。モデルごとにコストと性能を振り分ける考え方はNVIDIAがモデル振り分け「NeMo Switchyard」公開 費用最大74%減でも整理している。無料で使える商用可のモデルと比べたい場合はNvidiaが無料の商用可オープンモデル「Nemotron 3.5 Lightning」、エージェントを常駐させる発想はxAIが常時稼働AI「Grok Bot」公開 業務アプリを代行操作もあわせて読むと選びやすい。

導入前には、まず自社の代表的な業務を3つほど選び、Grok 4.6と現行モデルに同じ指示を出して出力とコストを並べるとよい。総合指標の点数ではなく、自社の仕事で使える出力が出るかで判断する。

FAQ

Grok 4.6の料金はいくらですか。 入力が100万トークンあたり2ドル、出力が6ドルです。プロンプトが20万トークンを超えるとリクエスト全体が入力4ドル・出力12ドルに倍増します。最新の料金は公式で確認してください。

Grok 4.6は何が得意ですか。 知識を使う調べ物や法務的な読み込みで高い評価が出ています。端末操作の自動化は相対的に弱いとされるため、用途に合うかは自社データで試すのが確実です。

出典

よくある質問

Grok 4.6の料金はいくらですか。

入力が100万トークンあたり2ドル、出力が6ドルです。ただしプロンプトが20万トークンを超えると入力4ドル・出力12ドルに倍増します。最新の料金は公式で確認してください。

Grok 4.6は何が得意ですか。

知識を使う調べ物や法務的な読み込みで高い評価が出ています。一方で端末操作の自動化は相対的に弱いとされます。用途に合うかは自社データで試すのが確実です。