Copilotで1枚サマリーを作る手順
この記事の要点
Microsoft Copilotを使ってA4一枚の要約資料を短時間で作る手順を解説。プロンプト例付きで、長文資料・会議内容・プロジェクト状況をコンパクトにまとめる方法を説明する。
結論:Copilotを使えば長文資料を1枚に圧縮する作業が10分で終わる
30ページの報告書を経営層向けに1枚にまとめる。週次進捗を関係者に共有するための要約シートを作る。こうした「圧縮・整理」の作業はCopilotが得意とするところだ。元の資料やテキストを渡して「何をどう強調すべきか」を指示するだけで、構造化された1枚サマリーの初稿が出てくる。
以下では、スタンドアロン版とM365統合版の両方での操作手順を、コピペ可能なプロンプト例とともに解説する。
前提:使えるプランとアクセス方法
スタンドアロン版
copilot.microsoft.com にMicrosoftアカウントでサインインして使う。無料版で十分機能する。長い資料(1万字超)を要約する場合は、段落ごとに分割して複数回に分けて入力する方が精度が安定する。
M365 Copilot
WordやPowerPointでCopilotを使う場合は、組織のM365テナントにCopilotライセンスが必要だ。ライセンスの有無は社内IT部門に確認する。最新のプラン・価格情報はMicrosoft公式サイトで確認してほしい。
手順:1枚サマリーを作る5ステップ
ステップ1:元資料を整理して入力可能な形にする
1枚サマリーを作るには「何から要約するか」が重要だ。主なパターンは3つある。
- 長文テキスト資料:PDFやWordの文章をコピーしてCopilotに貼り付ける
- 箇条書きの論点:頭の中にある情報をまず箇条書きで整理してから渡す
- 会議・打合せの記録:議事録や録音文字起こしを渡して要約させる
M365版のWordを使う場合は、ファイルを開いた状態でCopilotを起動すれば自動で文書内容を参照するため、テキストのコピーは不要だ。
ステップ2:「読み手・目的・強調点」を指定したプロンプトを送る
1枚サマリーの品質は、「誰向けに・何のために・何を重視して」を指定できるかどうかで決まる。
以下の資料を、A4一枚(800字以内)の要約資料にまとめてください。
【元資料】
(ここに資料テキストを貼り付ける)
【条件】
- 読み手:取締役会(事業の詳細は知らない)
- 目的:事業拡大への投資判断を支援する
- 必ず含める情報:現状の課題、提案内容、期待効果(定量)、リスクと対策、決定が必要な事項
- 構成:見出し付きの箇条書き形式
- 文体:客観的・簡潔
- 数値・固有名詞はそのまま使い、推測で補完しないこと
「数値・固有名詞はそのまま使い、推測で補完しないこと」という指示は重要だ。Copilotは情報が不足していると尤もらしい数値を補完する場合があり、ファクトチェックなしに使うと誤情報が混入するリスクがある。
ステップ3:構成のパターンを指定する
1枚サマリーには用途別に適した構成がある。プロンプトで構成テンプレートを指定することで、毎回同じフォーマットの資料を出力させられる。
以下の構成で1枚サマリーを作成してください。
# [プロジェクト名] 進捗サマリー(2026年6月5日現在)
## 現状と課題
(2〜3行)
## 実施済みの対応
(箇条書き、3〜5点)
## 今後のスケジュール
(マイルストーン形式、3点まで)
## リスクと対策
(表形式、最大3項目)
## 判断・承認が必要な事項
(箇条書き、期限付き)
以下の内容を基に作成してください:
(ここに情報を貼り付ける)
この構成は経営会議・プロジェクト定例どちらにも使いやすい。「判断・承認が必要な事項」を最後に明示する形式にすると、意思決定者が読んで「何をすべきか」がすぐ分かる。
ステップ4:不足情報・修正を追加プロンプトで調整する
出力後に内容を確認し、必要に応じて修正を依頼する。
「今後のスケジュール」セクションを、以下の3つのマイルストーンに書き直してください:
- 6月20日:プロトタイプ完成
- 7月15日:社内テスト開始
- 9月1日:本番リリース
また「リスクと対策」に、「ベンダー側の納期遅延リスク(対策:毎週進捗確認)」を追加してください。
修正は個別のセクションを指定して依頼するのが効率的だ。全体を再生成させると、指示していない部分まで変わる可能性がある。
ステップ5:視覚的な整形を仕上げる
テキストベースの1枚サマリーをWordやPowerPointに貼り付けたあと、以下の整形を加えると読みやすくなる。
- 見出しに太字・カラー書式を適用
- 数値・期日・担当者名を太字にする
- リスク表がある場合は「表の挿入」機能でセル形式に変換する
M365版のWordを使っている場合は、CopilotがテキストとともにWordの書式(見出しスタイル・表)を直接挿入してくれるため、手動整形の手間が減る。
M365統合版(Word・PowerPoint)での操作
WordでCopilotを使って要約する
- 要約したいWordファイルを開く
- リボンの「Copilot」アイコンをクリック(または
Alt+I) - 「このドキュメントを1枚のサマリーにまとめてください。読み手は〇〇です」と入力
- 生成結果を確認し、「文書に挿入」で本文に追加
- 必要に応じて追加指示で調整する
PowerPointでサマリースライドを作る
- サマリーにしたいPowerPointファイルを開く
- Copilotペインで「このプレゼンテーションの要点を1スライドにまとめてください」と入力
- 新しいスライドとして挿入される
- スライドのレイアウトやデザインは通常どおり編集する
PowerPoint Copilotはスライドのビジュアル要素(図表・アイコン)を自動で提案することもある。ただし図表の内容はファクトチェックが必要なため、そのまま使わず内容の正確さを確認してから採用する。
うまくいかない場合のポイント
要約が長くなりすぎる
「A4一枚(800字以内)」のような文字数制限を最初から指定する。制限なしで要約させると、元資料の長さに応じて際限なく長くなる。
重要情報が抜け落ちる
「必ず含める情報」を箇条書きで列挙するプロンプト構造が有効だ。また、「以下の〇〇は特に重要なので必ず含めてください」と強調する文を入れると、重要箇所が省かれにくくなる。
構成が毎回バラバラになる
上述したように、出力してほしい構成のテンプレートをプロンプト内に直接書いて指定する。構成の型を提示しておくことで、出力のブレが最小化される。
英語・専門用語が多い資料を日本語でまとめたい
「元の資料は英語ですが、日本語で要約してください。専門用語は初めて出てきたときだけ英語表記を添えてください」のように言語指定と用語の扱いをまとめて指示する。
1枚サマリーの質を高めるポイント
数値を残す:要約で数値が消えると、意思決定に使えないサマリーになる。プロンプトに「定量的な情報は必ずそのまま残してください」と加えておく。
結論を最初に置く:読み手が多忙な経営層の場合、最初の2〜3行で結論・要求が分かる構成が好まれる。プロンプトに「最初に結論または判断依頼事項を置いてください」と指定する。
バージョン管理:修正のたびに「v1.0」「v1.1」のように版を付けて保存すると、どの出力が最終版かが分かりやすくなる。Copilotとの対話履歴も消えないうちにメモしておくと次回以降の再生成に使える。
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よくある質問
Copilotで1枚サマリーを作るのに必要なプランは何ですか?
copilot.microsoft.comの無料版でテキストから1枚サマリーを生成できます。M365 Copilot(有料)ではWordやPowerPointのファイルを直接読み込んで要約できるため、長い既存資料を使う場合はM365版が効率的です。最新のプラン・価格は公式サイトで確認してください。
1枚サマリーをPowerPoint形式で出力できますか?
M365 CopilotのPowerPoint統合版では「1スライドのサマリーを作って」と指示するとスライド形式で生成されます。スタンドアロン版ではテキスト出力をPowerPointに貼り付ける必要があります。
元の資料が英語の場合、日本語の1枚サマリーを作れますか?
可能です。プロンプトで「英語の資料を日本語で要約してください」と指示してください。Copilotは複数言語間の翻訳要約に対応しています。
1枚サマリーに含める情報の優先度をCopilotにどう伝えますか?
「経営層向けに、コスト削減効果と導入スケジュールを最優先で含めてください」のように、読み手と強調したい項目をプロンプトに明記します。優先度が明示されないと、Copilotは文書上の出現順に情報を拾いがちです。