Copilotで情報をリサーチする手順
この記事の要点
Microsoft Copilotで情報リサーチを行う具体的な手順を解説。Web検索連携・出典付き回答・M365でのファイル横断検索など、他ツールとの違いも含めて説明する。
結論
CopilotはBingと統合されたリアルタイム検索機能を持つため、回答に出典URLが付く。市場調査・競合確認・法制度の確認など「根拠が必要なリサーチ」に向いている。さらにMicrosoft 365 Copilotを使えば、外部Webと社内ファイルを横断して情報を集めることができる。他のAIチャットツールとの最大の差はこの「出典付きのリアルタイム検索」と「社内ファイルとの統合」だ。
前提:Copilotのリサーチ機能とプラン
無料版(copilot.microsoft.com)
無料版でもBing連携のリアルタイムWeb検索が使える。回答には引用元のURLが表示され、クリックして原文を確認できる。ChatGPTの無料版が原則として学習済みデータのみを使うのに対して、CopilotはデフォルトでWeb検索が有効になっている点がリサーチ用途での強みだ。
Microsoft 365 Copilot(法人向け)
法人向けプランではWebリサーチに加えて、組織のSharePoint・OneDrive・Teamsのデータを横断してリサーチできる。「この案件に関連する過去の提案書はどこか」「先月の会議で決まったことは何か」といった社内横断検索が実現する。料金・契約条件は公式サイトで確認すること。
EdgeブラウザのCopilotサイドバー
Edgeのサイドバーから呼び出すCopilotは、現在表示しているWebページの内容を踏まえた追加リサーチが得意だ。「この記事に書かれていないことで関連する情報を調べて」といった指示が自然に通じる。
手順:Copilotでリサーチを進める4ステップ
ステップ1:リサーチの目的と形式を決める
Copilotへの指示はできるだけ具体的にする。「〇〇について調べて」より、「〇〇の市場規模・主要プレイヤー・最新動向を調べて、比較表にして」のように目的と出力形式まで指定する。
ステップ2:最初の質問を送る
日本の生成AI市場の現状について調べてください。
・市場規模(直近の数値)
・主要なプレイヤー企業(国内・海外)
・2026年の注目トレンド
を箇条書きと表でまとめてください。出典URLも付けてください。
Copilotはリクエストを受けてBingを検索し、検索結果を統合した回答を返す。回答の下に引用元として複数のリンクが表示される。
ステップ3:掘り下げ・比較・角度を変えた質問で深める
最初の回答を受けたら、不足している観点や競合比較・反論などを追加で質問する。
先ほどの回答のうち、国内の主要プレイヤーについてもう少し詳しく調べてください。
各社の強み・弱み・主なターゲット顧客を比較する表にしてください。
生成AI市場の課題・リスク(セキュリティ・規制・倫理面)についても調べて追加してください。
ステップ4:出典を確認して情報を検証する
Copilotが示した数値や主張は必ず出典URLをクリックして原文で確認する。AIが情報を要約する過程で数値を誤って伝えたり、出典の文脈を外れた解釈をする場合がある。重要なリサーチほど、Copilotの出力をたたき台として使い、一次情報を確認する習慣を持つことが重要だ。
シーン別プロンプト例
競合他社の調査
[競合会社名]の最新情報を調べてください。
・主要製品・サービスとその特徴
・直近のプレスリリースやニュース
・強みと弱みの評価(レビューサイト・メディア情報に基づいて)
・価格帯(公開情報のみ)
各項目に出典URLを付けてください。
法制度・規制の確認
日本における個人情報保護法(改正版)の主要ポイントを調べてください。
特にAI・生成AI利用に関連する条文・ガイドラインについて。
・適用対象と範囲
・企業が対応すべき義務
・違反した場合のペナルティ
公式文書のURLも含めて出典を明記してください。
市場調査・業界レポートの収集
2025〜2026年の[業界名]に関する市場調査レポートや統計データを調べてください。
信頼性の高い出典(政府機関・調査会社・業界団体)を優先して。
各データの発行元・発行年・URLを明記してください。
事例・ベストプラクティスの収集
[業種・部門]でのAI活用の成功事例を調べてください。
・企業名と規模
・導入した課題と目的
・具体的な施策と成果(数値があれば)
・参考にできる取り組みのポイント
複数の事例を比較できる表形式でまとめてください。
特定人物・団体の情報収集
[人物名/団体名]についての基本情報を調べてください。
・経歴・設立背景
・主な活動・実績
・最近の動向(直近6か月以内のニュース)
各情報の出典URLを付けて、信頼性の高い情報源(公式サイト・主要メディア)を優先してください。
M365 Copilotでの社内横断リサーチ
Microsoft 365 Copilotを使っている場合、社内ファイルをリサーチに組み込む方法が使える。
Teams CopilotやBizチャットで社内情報を検索
Microsoft 365 CopilotのBizチャット(Teams内またはMicrosoft 365アプリ)では以下のような質問ができる。
[プロジェクト名]に関連する過去のファイルと議事録をまとめてください。
特に2025年以降の意思決定事項を時系列で。
[顧客名]に関連するメール・提案書・会議録をすべて検索して、
直近の課題と対応状況をまとめてください。
営業部門が今年作成した提案書の中から、[業界]向けのものをリストアップして。
各ファイルの概要と作成日を付けて。
この機能はSharePoint・OneDriveに保存されたファイルとTeamsのチャット・会議録が検索対象になる。組織全体の情報資産を活用したリサーチが実現する。
Copilot固有のリサーチ機能:他ツールとの違い
リアルタイム検索がデフォルトで有効
ChatGPTのデフォルト設定(無料版)が知識カットオフに依存するのに対して、CopilotはBingとの連携でリアルタイム検索が標準で有効だ。「今日の最新情報」を返す設計になっている。
出典表示の透明性
Copilotは回答の根拠となった出典リンクを常に表示する。情報の信頼性を自分で確認しやすい設計になっており、ビジネスでの利用に向いている。
Edgeでの「ページを踏まえた検索」
EdgeのサイドバーCopilotは、現在読んでいるWebページを文脈として含めた検索が自然に行える。記事を読みながら「この記事に反論する情報はありますか」「このデータの最新版を調べて」といった使い方ができる。
社内・社外を横断するのはCopilot特有の強み
外部WebとOrganizationのSharePoint/Teams/メールを同じインターフェースで横断検索できるツールは、現時点でMicrosoft 365 Copilotが先行している。
うまくいかない場合のポイント
情報が古い・最新情報が返ってこない
Copilotのトップページで「最近の情報を優先して」と明示するか、「2025年以降のデータで」と期間を指定する。Bingの検索インデックスにない情報は反映されない場合がある。
出典のURLが壊れている・表示されない
これはCopilotの既知の課題で、リンクが正確でない場合がある。出典として示された媒体名で直接検索して原文を探す方法を取る。
社内ファイルが検索結果に出てこない(M365)
ファイルがSharePointやOneDriveに保存・同期されていないと検索対象にならない。また、アクセス権限の設定によっては自分が参照できないファイルは結果に出ない。
リサーチ結果が表面的で浅い
一度の質問で全部求めず、最初は概観を聞いてから「〇〇の部分を深掘りして」と段階を追って質問する。一問一答形式より、会話を積み重ねるほど出力の精度が上がりやすい。
リサーチ結果の次のステップ
Copilotで情報を集めた後、そのまま次の作業に展開できる。
このリサーチ結果をもとに、上司への報告メール(本文500字程度)を作って。
「状況把握のための調査」として報告する形式で。
このリサーチを元に、提案資料の骨格(スライドの章立てと各章の要点)を作って。
このリサーチ結果に基づいて、さらに深掘りすべき問いを3つ提案して。
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よくある質問
CopilotはリアルタイムのWebを検索できますか?
はい。CopilotはBingを通じてリアルタイムのWebを検索します。回答に出典URLが付くため、情報の根拠を確認しやすい点が特徴です。
Copilotのリサーチ結果はどこまで信頼できますか?
出典が付いた情報は元のWebページを確認できますが、Copilotの要約に誤りが含まれる場合もあります。重要な情報は必ず出典元のページで原文を確認してください。
M365 Copilotで社内ファイルを横断検索するにはどうしますか?
Microsoft 365 CopilotのBizチャットまたはTeamsのCopilot機能を使うと、SharePoint・OneDrive・Teamsチャットを横断して関連情報を検索・要約できます。
CopilotとPerplexityAIはどう違いますか?
どちらもリアルタイム検索に対応した回答ができますが、Copilotの最大の特徴はMicrosoft 365との統合です。社内ファイルと外部Webを合わせてリサーチできる点がビジネス用途での強みです。