総務のアンケート設問をAIで作る方法
この記事の要点
社内満足度調査・設備利用調査・イベント後アンケートなど、総務が実施するアンケートの設問をAIで素早く作る手順を解説します。コピペできるプロンプト例付き。
結論
社内アンケートの設問作りは、AIを使えば目的と対象者を伝えるだけで10〜20問の初稿が数分で完成します。自分で考えると「どんな角度で聞けばいいか」に時間がかかりますが、AIは幅広い設問案を一気に出してくれるため、担当者は取捨選択だけに集中できます。
社内アンケートの設問作りはなぜ手間がかかるか
総務が実施するアンケートには、職場環境の満足度調査・設備の利用状況調査・社内行事の参加後アンケートなど、目的や対象者が異なる多様な種類があります。
設問作りに時間がかかる原因は主に3つです。
1つ目は「聞き漏れへの不安」。「この設問で本当に知りたいことが聞けるか」という不安が、延々と修正を続けさせます。2つ目は「表現の難しさ」。曖昧な設問は回答がバラけて集計できず、誘導的な設問は信頼性を損ないます。3つ目は「選択肢の設計」。5段階評価にするか3段階にするか、自由記述をどこに入れるかといった構造的な判断が必要です。
AIはこの3点すべてに対応できます。
使うAIツール
| ツール | 特徴 |
|---|---|
| ChatGPT(GPT-4o) | 設問の多角的な展開・選択肢の生成が得意 |
| Claude 3.5 Sonnet | 長い背景情報を渡した上での設問設計に向いている |
| Googleフォーム AI機能 | フォーム内で直接設問を生成・編集できる |
| Microsoft Forms | テンプレートとAI提案が連携している |
個人情報に関連する設問(健康・年収・家族構成など)は慎重に扱い、回答が匿名処理されることを明示してから実施してください。
手順:AIでアンケート設問を作る流れ
ステップ1:アンケートの目的を言語化する
「何を知るために・誰に・何をしてほしいか」を1〜2行で書きます。
例:
- 目的:オフィスの設備(会議室・トイレ・給湯室)の満足度と改善要望を把握する
- 対象:本社勤務の全社員(100名)
- 活用方法:次期設備投資の優先順位決定に使う
ステップ2:プロンプトを送る
あなたは社内アンケートの設問設計の専門家です。
以下の条件でアンケートの設問を作成してください。
【アンケートの目的】
オフィス設備(会議室・トイレ・給湯室・コピー機)の満足度と改善要望を把握する。
結果は次年度の設備投資計画に使用する。
【対象者】
本社勤務の全社員(役職・職種問わず、100名程度)
【設問の条件】
- 総設問数:10〜15問
- 5分以内で回答できる量にすること
- 各設備について満足度を5段階評価で聞くこと
- 不満がある場合の具体的な理由を選択式で聞くこと(3〜5択)
- 自由記述欄を1問設けること
- 誘導的な表現を使わず、中立的な設問にすること
- 設問番号を付けること
ステップ3:選択肢と回答形式を確認する
AIが出力した設問を確認し、以下の点を調整します。
- 5段階評価か3段階評価か(対象者が多い場合は5段階の方が分析しやすい)
- 「その他(自由記述)」の選択肢が必要か
- N/A(該当なし)の選択肢が必要か(設備を使わない人がいる場合)
上記の設問のうち、選択式の選択肢が不足している設問があれば補完してください。
また、「よく使う / 使わない」が分かれる設備の設問には「利用したことがない」という選択肢も加えてください。
ステップ4:設問の順序を最適化する
上記の設問を、回答者が答えやすい順序に並び替えてください。
一般的には「属性→全体感→詳細→自由記述」の順が回答率を高めるとされています。
ステップ5:回収後の集計方法も確認する
上記のアンケートを集計する際、Excelで分析しやすい形式にするためのアドバイスをください。
特に「5段階評価の集計方法」「自由記述の分類方法」について教えてください。
具体例1:社内行事(忘年会)後のアンケート
忘年会の満足度と次回への要望を集める簡易アンケートです。
イベント直後に実施するため「回答時間は3分以内」「設問数は7問以内」という制約をプロンプトに加えます。
AIが作る設問の例:
- 今年の忘年会全体の満足度(5段階)
- 特に良かった点(選択式:会場・料理・演出・交流の機会・その他)
- 改善してほしい点(選択式:日程・時間帯・会場・形式・その他)
- 次回参加したい形式(選択式:着席式・立食・オンライン併用など)
- 自由記述
AIを使うことで「日程」「時間帯」「会場アクセス」など、担当者が見落としがちな設問の角度を広く拾えます。
具体例2:テレワーク環境に関する実態調査
在宅勤務を導入してから半年後に、環境整備の状況と課題を把握するアンケートです。
「通信環境・業務効率・コミュニケーション・健康面」の4観点をプロンプトに明示し、「テレワーク非対象者の設問も含めてください(オフィス専任者の意見も聞く)」と条件を加えます。
テレワーク対象者と非対象者で設問を分岐させる構成はGoogleフォームやMicrosoft Formsで設定できます。AIに「分岐設定が必要な設問を明示してください」と依頼すると、フォーム設計の参考になるコメントも付けてくれます。
うまくいかない場合の対処法
設問が抽象的すぎて回答できない場合
「各設問の質問対象を具体的にしてください。例:『会議室』ではなく『会議室の予約のしやすさ』のように絞ってください」と修正指示を出します。
設問数が多すぎて回収率が下がりそうな場合
「最も重要な設問を5問に絞り、残りは削除または統合してください。選んだ理由も教えてください」と依頼します。
選択肢に偏りがある場合(肯定的な選択肢ばかりなど)
「各選択肢の中に否定的・批判的な内容が均等に含まれているか確認し、バランスが取れていない場合は修正してください」と指示します。
経営層への報告に使いにくい形式の場合
「この設問の回答を集計した際に、経営判断の材料になるグラフ・表にまとめやすい形式かどうか確認してください。不適切な設問があれば改善案を提示してください」と問います。
アンケート後の活用まで考えた設計のコツ
アンケートは「集める」ことより「使う」ことを先に考えると設計がうまくいきます。
AIに「このアンケートの結果を経営会議でプレゼンする場合、どのような集計結果が必要かを逆算して設問を設計してください」と伝えると、活用を前提とした設問が作られます。
また、前回実施したアンケート結果をAIに渡して「今回の調査で追加すべき視点を提案してください」と依頼すると、継続調査として前回からの変化を追いやすい設問を提案してくれます。
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よくある質問
アンケート設問の作成にどのAIが向いていますか?
ChatGPT(GPT-4o)やClaude 3.5 Sonnetが適しています。両者とも設問の粒度・選択肢のバランス・回答バイアスを考慮した設問を生成できます。GoogleフォームやMicrosoft Formsと連携する場合はそれぞれのAI機能も使えます。
AIが作った設問はバイアスがかかっていないか心配です。
プロンプトに『回答者が特定の方向に誘導されないよう、中立的な設問にしてください』と明示すると、誘導的な表現を避けた設問が作られます。また出力後に『この設問にバイアスがあれば指摘してください』と確認するのも有効です。
回収率を上げるためにアンケートを短くしたいです。
プロンプトに『5分以内で回答できる設問数にしてください(目安:10問以内)』と条件を加えてください。AIは目的に応じて優先度の高い設問を選別してくれます。
自由記述欄はどのくらい入れるべきですか?
アンケートの目的によりますが、定量集計が目的なら選択式中心で自由記述は1〜2問にとどめるのが一般的です。AIに『自由記述欄を最小限にしつつ、定性的な意見も拾える構成にしてください』と伝えると調整してくれます。