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DeepSeek V4正式版、API料金に時間帯制を導入

DeepSeek V4正式版、API料金に時間帯制を導入

この記事の要点

DeepSeekが7月中旬にV4の正式版を投入。全モデルで100万トークンの文脈に対応し、APIに初のピーク・オフピーク料金を導入した。混雑時間帯は通常の2倍。AI利用コストの設計に直接影響する。

結論

DeepSeekは7月中旬、大規模言語モデルV4の正式版を投入した。全モデルで100万トークンの文脈に対応し、APIには初めてピーク・オフピークの時間帯料金を導入した。混雑する時間帯の利用料は通常の2倍になる。AIの利用コストを見積もる前提が変わるため、社内でAPIを回している担当者は処理を走らせる時間帯を設計し直す価値がある。

いつ・何が変わったのか

DeepSeekは正式版を7月中旬に出すと予告しており、7月19日時点で「数日内」の公開が見込まれていた。4月24日に公開したV4とV4-Proのプレビュー版を、正式版が引き継ぐ形だ。正式版は全モデルで100万トークンの文脈に対応し、エージェントによるタスク実行、数学的推論、コード生成で性能を高めたとしている。

最大の変更は料金体系にある。正式版に合わせて、DeepSeekはAPIに初めてピークとオフピークの時間帯料金を導入した。ピーク時間帯は北京時間の午前9時から正午、午後2時から午後6時で、この帯の利用料はオフピークの2倍になる。深夜や早朝に処理を寄せれば単価を下げられる一方、業務時間中の対話処理は割高になる。

料金や仕様は今後も更新されうるため、実際の単価と時間帯の区切りは公式のAPIドキュメントで確認してほしい。中国製の低価格モデルは米企業でも利用が広がっており、その背景は中国製AIモデル、米企業利用で最大46%にで扱っている。

現場の実務にどう効くか

時間帯料金は、AIをバッチ処理で使う現場にコスト削減の余地を生む。日次のレポート生成、大量のメール下書き、議事録の一括要約のように、締め切りが翌朝でよい処理はオフピークに寄せれば単価を半分にできる。逆に、問い合わせ対応のようにその場で返す処理は日中のピークに当たりやすく、割高になる前提で見積もる。

トークン単価の考え方そのものはトークンとは?文字数制限と料金の関係をわかりやすく解説で押さえられる。オープンソース系モデルの選び方は主要LLM一覧 2026年版:5社のモデルの特徴と選び方、コスト圧縮の全体像は華為、Atlas 950実機を公開。8192チップ連結生成AI導入の費用対効果の考え方を参照してほしい。

処理を時間帯で仕分ける

時間帯料金を前提にすると、社内の処理を「今すぐ返す必要があるか」で仕分ける発想が効いてくる。仕分けの目安は次の3つだ。

  • すぐ返す処理: 問い合わせ対応、対話型の下書き支援など。日中のピークに当たりやすく、割高になる前提で見積もる。
  • 翌朝でよい処理: 日次レポート、大量データの分類、議事録の一括要約など。夜間のオフピークに寄せれば単価を下げられる。
  • 締め切りのない処理: 過去データの再要約、検索用の索引づくりなど。空いた時間に流し、コストを最小化する。

100万トークンの文脈に対応したことで、長い契約書や複数の資料をまとめて読ませる使い方もしやすくなった。ただし、文脈を長くするほど1回あたりのトークンは増え、料金も上がる。長文を一度に渡すか、要点を切り出してから渡すかは、処理の目的とコストのバランスで決めるとよい。

特定モデルに固定しない

低価格モデルは魅力だが、1社の料金体系に業務を固定すると、値上げや仕様変更に振り回されやすい。プロンプトと出力の検証を、特定のモデルに依存しない形で持っておくと、条件が変わったときに別のモデルへ移しやすい。料金は今後も見直されうるため、四半期ごとに単価と時間帯の条件を確認し、処理の振り分けを更新する運用が現実的だ。

出典

よくある質問

DeepSeek V4のピーク料金はいつ高くなるのか

ピーク時間帯は北京時間の午前9時から正午、午後2時から午後6時で、この時間はAPI利用料が通常の2倍になります。日本時間はほぼ同じ帯に重なるため、日中に自動処理を回す設計では時間帯を意識するとコストが変わります。最新の料金は公式で確認してください。

V4の正式版は4月のプレビュー版と何が違うのか

DeepSeekは4月24日にV4とV4-Proのプレビュー版を公開しており、7月の正式版はそれを引き継ぐものです。全モデルで100万トークンの文脈に対応し、エージェント処理・数学・コード生成の性能が強化されたとしています。