最新動向

ライアンエアがGoogleと5年契約 3.5万人にGemini

ライアンエアがGoogleと5年契約 3.5万人にGemini

この記事の要点

欧州最大の航空会社ライアンエアは8月12日、Google Cloudと5年のデータ・AI契約を結んだ。従業員3.5万人にGemini Enterpriseを展開し、乗員配置や意思決定を自動化する。AWSに続く2つ目の基盤で、障害時に切り替えられる構成にする。大規模導入の進め方の実例になる。

結論

欧州最大の航空会社ライアンエアは2026年8月12日、Google Cloudと5年のデータ・AI契約を結んだと発表した。従業員3.5万人にGoogle CloudのAI基盤Gemini Enterpriseを展開し、意思決定の自動化や乗員配置の最適化、事務作業の効率化に使う。Google Workspaceも合わせて入れる。すでに使うAWSに続く2つ目の基盤で、障害時に業務を別の基盤へ移せる構成を狙う。1社が全社員規模でAIを入れる進め方として、範囲の決め方や基盤の選び方の実例になる。

何が決まったのか

ライアンエアとGoogle Cloudは、5年のデータ・AI契約を結んだ。3.5万人にGemini Enterpriseを展開し、意思決定の自動化、乗員配置の最適化、事務の生産性向上に使う。Gemini EnterpriseはGoogle Cloudの、AIが自律的に作業を進める基盤だ。契約は、2034年に年間3億人の輸送を目指す計画を支える位置づけとされる。

注目したいのは、基盤を1社に絞らない設計だ。ライアンエアはすでにAWSを使っており、数週間前にAWSとの契約も5年延ばした。そのうえでGoogle Cloudを加え、片方に障害が出ても重要な業務を移せる構成にする。GeminiがGoogleの各サービスとどうつながるかはGeminiとは?特徴・Google連携・料金を解説、法人向けの基盤の選び方は法人向け生成AIプラン比較 選び方と注意点にまとめている。適用範囲は今後広がるため、最新は公式で確認してほしい。

大規模導入で見るべき点

全社員規模でAIを入れるとき、鍵になるのは「どの業務から入れるか」と「基盤をどう選ぶか」だ。ライアンエアは、乗員配置のように件数が多く効果が測りやすい業務を軸に据えた。効果が見えやすい業務から入れると、投資の判断がしやすい。基盤を2つ持つ構えは、障害や値上げのときの逃げ場になる。クラウドとオンプレの違いや選び方はクラウドとオンプレのAI 違いと選び方が参考になる。企業が平均で複数のエージェントを動かし始めた状況はSalesforce調査 企業は平均13エージェント運用 展開53%短縮でも取り上げた。

現場の実務にどう効くか

自社で全社導入を考えるなら、まず効果が数字で測れる業務を1つ選ぶ。件数が多く、時間短縮が見える業務がよい。次に、成果の出た型を他部署へ広げる。全部署に一斉展開するより、成功例を横展開するほうが定着しやすい。基盤の選択では、1社に固定せず、障害や値上げのときに移せるかを条件に入れる。移せない設計にすると、交渉力も落ちる。ライアンエアのように、既存の基盤を残しつつ2つ目を足す形は、切り替えの余地を保つ一つの型だ。

まとめ

ライアンエアはGoogle Cloudと5年契約を結び、3.5万人にGemini Enterpriseを展開する。乗員配置などの自動化に使い、AWSに続く2つ目の基盤で障害に備える。全社導入を考える現場は、効果の測れる業務から入れ、成功例を横に広げ、基盤を1社に固定しない構えを持ちたい。

出典

よくある質問

ライアンエアはGeminiを何に使いますか。

Google CloudのAI基盤Gemini Enterpriseを従業員3.5万人に展開し、意思決定の自動化、乗員配置の最適化、事務作業の効率化に使います。あわせてGoogle Workspaceも導入します。契約は5年で、2034年に年間3億人の輸送を目指す計画を支える位置づけです。具体的な適用範囲は今後広がるため、最新は公式で確認してください。

なぜ2つ目のクラウドを入れるのですか。

障害が起きたときに、重要な業務を別の基盤へ移せるようにするためです。ライアンエアはすでにAWSを使っており、数週間前にAWSとの契約も5年延長しました。そのうえでGoogle Cloudを2つ目の基盤として加え、片方に不具合が出ても業務を止めない構成を狙っています。