最新動向

StepFunが600BのStep 5を格安API公開 価格競争が加速

StepFunが600BのStep 5を格安API公開 価格競争が加速

この記事の要点

中国のStepFunが9月20日、6000億パラメータのStep 5 PreviewをAPI公開した。入力100万トークン1ドル、出力2.70ドルと、上位モデルのおよそ7分の1の水準。AIの利用コストが下がり続けている実態を、費用計画の見直しに使える。

結論

中国のStepFunが9月20日、6000億パラメータのStep 5 PreviewをAPI公開した。入力100万トークンあたり1ドル、出力2.70ドルと、上位モデルのおよそ7分の1の水準だ。AIの利用コストが下がり続けている実態を示す例で、社内のAI費用を見直す担当者にとって、モデルの使い分けで支出を抑える余地があることを示す材料になる。

何が公開されたのか

Step 5 Previewは、6000億パラメータのうちトークンごとに270億が動く仕組みで、100万トークンの文脈を扱えると報じられている。評価指標のArtificial Analysis Intelligence Indexでは44を記録し、Kimi K3 Maxと同水準とされる。これはGPT-5.6 Solのおよそ7分の1の価格帯にあたる。キャッシュを使う場合は95%の割引があるという。

StepFunは完全な公開重みを10月15日に出すとしているが、現時点でHugging Faceの配布ページには設定ファイルしか置かれていないと伝えられている。数字や公開時期は変わりうるため、最新の内容は公式情報で確認してほしい。評価指標の値は測定の条件で動くため、そのまま自社の業務での精度を保証するものではない。

なぜ価格が下がり続けるのか

モデルの価格が下がる背景には、必要な部分だけを動かす設計の広がりと、提供各社の競争がある。全パラメータを毎回使うのではなく、トークンごとに一部だけを動かせば、同じ規模でも計算コストを抑えられる。加えて、性能の近いモデルが増えれば、価格で差をつけようとする動きが強まる。

安いモデルが増えることは、利用側にとって選択肢が広がることを意味する。ただし、価格の安さと自社業務での精度は別の話だ。指標の数値が高くても、扱う文書の種類や日本語の精度によっては期待どおりに動かない場合がある。モデルの規模と用途の考え方はSLM vs LLM 比較:コスト・速度・精度を業務目線で整理、主要モデルの特徴は主要LLM一覧 2026年版:5社のモデルの特徴と選び方にまとめた。

現場の実務にどう効くか

この動きは、AI費用を管理する担当者にとって「モデルを一律で使わない」設計を後押しする。要約や分類、下書きの生成といった難度の高くない大量処理は、安いモデルで十分なことが多い。契約書の確認や数値を扱う業務など、間違いが許されない処理だけ上位モデルに回せば、全体の支出を抑えつつ品質を保てる。

具体的には、同じ処理を安いモデルと上位モデルの両方で試し、出力を並べて精度を比べるところから始めるとよい。差が小さければ安い方に寄せ、差が大きい業務だけ上位に残す。料金はトークン数で決まるため、その仕組みはトークンとは?文字数制限と料金の関係をわかりやすく解説で確認できる。処理の速さを重視する新しいモデルの動きはTypeSafe AIが高速モデルJev公開 判断を桁違いに速くにまとめた。安いモデルは選択肢のひとつであり、業務ごとに精度とコストの釣り合いで選ぶ姿勢が要る。

まとめ

StepFunが上位モデルの約7分の1の価格でStep 5を公開し、AIの利用コスト低下があらためて示された。安さだけで飛びつくのではなく、自社業務で精度を試したうえで、難度の低い処理から安いモデルに寄せる。使い分けが、品質を保ちながら費用を抑える現実的な道になる。

出典

よくある質問

Step 5の料金はどれくらい安いのか

入力100万トークンあたり1ドル、出力2.70ドルとされ、上位モデルのおよそ7分の1の水準です。キャッシュ利用時は95%の割引があると報じられています。料金は変わりうるため、最新はStepFunの公式情報で確認してください。

自社でこうした格安モデルを使うべきか

用途しだいです。要約や分類など難度の高くない大量処理では、安いモデルで十分な場合があります。一方で正確さが要る業務は上位モデルが向きます。同じ処理を両方で試し、精度とコストの釣り合いで選ぶのが現実的です。