プロンプト技術

業種別プロンプト集 プレゼン・資料作成編 構成から原稿まで使える例文

業種別プロンプト集 プレゼン・資料作成編 構成から原稿まで使える例文

この記事の要点

プレゼンテーションや社内資料の作成で使える生成AIプロンプトを、構成設計・スライドコンテンツ・スピーカーノート・説明文の4領域に分けて整理した。AIに構成を任せ、自分は内容の精度を上げることに集中する使い方を示す。

資料作成でAIが速くする部分

プレゼン資料の作成で最も時間がかかるのは「構成を決める」「何を書くか迷う」「文章を整える」の3つだ。これらはAIが最も得意とする部分でもある。AIに構成のたたき台を出させ、自分はその精度を上げることに集中すると、資料の完成速度が大幅に上がる。

構成:プレゼンのアジェンダ設計

以下の情報をもとに、プレゼンのスライド構成案を作成してください。

【プレゼンのテーマ】社内AI活用推進の四半期報告
【聴衆】経営層(社長・役員5名)
【目的】推進の進捗を報告し、次期予算の継続承認を得る
【持ち時間】20分(質疑応答5分含む)
【伝えたい主な内容】
- 今期の成果(時間削減の事例3件)
- 定着の状況(利用部門数・利用者数)
- 課題と対策
- 来期の計画と必要な予算

スライドの枚数と、各スライドのタイトル・1行サマリーを箇条書きで示してください。

ポイント: 「聴衆」「目的」「持ち時間」を必ず入れる。これがないと汎用的な構成しか出てこない。20分のプレゼンなら10〜12枚が目安になる。

構成:社内提案書の骨子設計

以下の内容で、上司への提案書の骨子を作成してください。

【提案内容】カスタマーサポートにAIを導入し、対応時間を短縮する
【現状の課題】1件の問い合わせ対応に平均2.3時間かかっている
【解決策】AI回答テンプレートツールの導入(月額○万円)
【期待効果】対応時間を1時間以内に短縮(推定)
【リスク】導入費用・習得にかかる時間・品質管理

A4一枚の提案書に収まる構成案を作成してください。
各セクションに含めるべき要素も箇条書きで示してください。

スライドコンテンツ:タイトルと本文テキスト

以下の情報をもとに、スライド1枚分のコンテンツを作成してください。

【スライドのテーマ】AI導入による議事録作成の時間短縮
【伝えたいこと】
- 導入前:1回の会議議事録作成に平均30分
- 導入後:録音データをAIに読み込ませ、確認・修正で10分以内
- 対象部門:経営企画部(5名)
- 月の会議件数:20件 → 月間で約400分(約7時間)の削減

以下の形式でコンテンツを作成してください。
- スライドタイトル(20字以内)
- リード文(30字以内)
- 本文(Before/Afterの比較表 + 一言の所感)
- まとめの一文(20字以内)

スライドコンテンツ:数値を使ったストーリー

以下の数値データをもとに、経営会議のスライド3枚分の流れを作成してください。

【データ】
- AI導入前(今期第1四半期):月間問い合わせ対応時間 合計580時間
- AI導入後(今期第3四半期):月間問い合わせ対応時間 合計340時間
- 削減時間:240時間/月
- 当該業務の社員単価(概算):3,000円/時間
- 月換算の効果:約72万円

【ストーリーの方向性】
数字の変化を見せ → 何が変わったかを説明し → 来期への展望につなげる

スライドごとに「タイトル」「箇条書き本文(3点以内)」「一行サマリー」を作成してください。

スピーカーノート:話す内容の下書き

以下のスライドの内容に対応するスピーカーノートを作成してください。

【スライドの内容】
タイトル:「AI導入の成果:月間7時間の削減」
本文:
- 対象業務:議事録作成
- 導入前:30分/件 × 20件 = 月600分
- 導入後:10分/件 × 20件 = 月200分
- 削減:月400分(約7時間)

【ノートの条件】
- 話す時間は約2分
- 数字の背景にある「なぜそれが大事か」を1文で伝える
- 次のスライドへのつなぎ文を最後に入れる
- 読んで話せる形で書く(一人称・話し言葉調)

ポイント: スピーカーノートは「読んで話せる形で」と指示するのがコツ。箇条書きで出力させると、プレゼン本番でそのまま使いにくい。話し言葉調で出力させると本番でスムーズに使える。

補足説明文:グラフ・表の説明文

以下のグラフの内容を、プレゼンで使う補足説明文として作成してください。

【グラフの種類】折れ線グラフ(月別AI活用人数の推移)
【データの特徴】
- 1月:5人(初期導入)
- 3月:20人(説明会実施後に急増)
- 5月:45人(部門展開で拡大)
- 6月:50人(現在)

【説明文の用途】スライドのグラフの下に添えるキャプション
100字以内で、数値の変化とその要因・現在地を示してください。

全体原稿:ショートプレゼンの台本

以下の内容で、3分間のプレゼン台本を作成してください。

【テーマ】社内AI勉強会の開催告知
【聴衆】全社員(朝礼でのアナウンス)
【目的】参加を促す。特に普段AIを使っていない人に聞いてほしい。
【内容】
- 日時:7月10日(木)14:00〜16:00
- 場所:本社3F 会議室A / Zoom参加可
- 内容:基本操作の体験と、実際の業務への使い方の事例紹介
- 申込:本日から社内ポータルで受付開始

話し言葉で、3分(約900字)の台本を書いてください。

資料作成で迷いをなくす使い方

AIを使って資料作成の速度を上げるには、「何に迷っているか」を具体的に伝えることが大切だ。

構成に迷っているとき: 「この目的で、この聴衆に、この内容を伝えるための構成案を5パターン出してほしい」と依頼する。1つ選んで、そこから絞る。

何を書くか迷っているとき: 「このスライドで伝えるべきことは何か、3点で整理してほしい」と依頼する。出てきた3点を自分で確認し、採用・修正する。

文章が硬くなるとき: 「もっと話し言葉に近い形に書き直してほしい」と追加指示する。一度でベストな出力を求めず、やり取りを重ねて精度を上げる。

プロンプトの基本的な書き方と改善方法は思った回答が出ないときのプロンプト改善法で解説している。また出力形式の指定については出力形式を指定するプロンプト術も参考になる。

まとめ

プレゼン・資料作成でのAI活用は「構成のたたき台」「スライドテキスト」「スピーカーノート」「説明文・キャプション」が主な対象だ。AIに構成を出させ、自分は内容の正確性を上げることに集中すると、完成速度が上がる。数値の正確性はAIに保証できないため、必ず自分で確認する。スピーカーノートは「話し言葉調で」と指示すると使いやすい形で出てくる。

他の業種向けプロンプト集として業種別プロンプト集 人事・採用編そのまま使えるビジネスプロンプト集もあわせて参考にしてほしい。

よくある質問

スライドそのものをAIが作ってくれますか

テキストコンテンツはAIが作れます。ただしPowerPointやKeynoteへの自動反映はできません。AIが出した構成とテキストを自分でスライドに貼り付ける形になります。

プレゼンの構成をAIに任せていいですか

たたき台として任せられます。ただし会議の目的・聴衆・決定事項によって構成は変わるため、AIの案をベースに自分で調整します。

数字やデータの説明もAIに作らせていいですか

説明文の作成には使えます。ただし数値の正確性はAIに保証できないため、必ず自分で確認してから使います。