Copilotで発注書の文面を作る手順
この記事の要点
Microsoft Copilotを使って発注書の文面・依頼メール・確認事項を短時間で作成する手順を解説。WordやOutlookとの連携方法、プロンプト例と注意点も網羅。
結論
Copilotに発注する品目・数量・納期・取引条件を渡すと、発注書本文や取引先への依頼メールの文面を数分で生成できる。WordやOutlookにCopilotが統合されている環境では、実際の書類作成画面を離れずに文章を整えられるため、経理・購買担当者が繰り返す文書作成の時間を短縮できる。
前提:利用できるプランとアクセス場所
スタンドアロン版(copilot.microsoft.com) ブラウザから無料でアクセスできる。発注内容の概要を渡してテキストを生成し、自社のWordテンプレートや発注管理システムに転記して使う。
Word統合版(Copilot for Microsoft 365) 発注書のWordテンプレートを開いた状態でCopilotを呼び出し、内容を指示して直接文書に挿入できる。Microsoft 365のCopilotアドオンが必要。
Outlook統合版(Copilot for Microsoft 365) 取引先への発注依頼メールをOutlookの作成画面でCopilotに生成させることができる。
最新のプラン・料金と機能範囲は公式サイトで確認してほしい。
発注書に含める情報の整理
Copilotへの指示を作る前に、発注書に必要な情報をリストアップしておく。不足があると出力が曖昧になる。
- 発注先(会社名・担当者名)
- 発注番号(ある場合)
- 発注日
- 納期
- 品目名・品番(あれば)
- 数量・単位
- 単価・合計金額(わかる場合)
- 支払い条件(月末締め翌月払いなど)
- 納入場所・連絡先
- 特記事項(梱包指定・品質基準・書類添付の要否など)
手順1:スタンドアロン版での発注書本文作成
1-1. copilot.microsoft.comにアクセスしてサインイン
1-2. プロンプトを入力する
以下の情報をもとに、取引先への発注書本文を作成してください。
【発注先】株式会社〇〇商事 営業部 山田様
【発注番号】PO-2026-0605
【発注日】2026年6月5日
【納期】2026年6月20日
【品目と数量】
- オフィスチェア(型番:AC-500)× 10脚:単価25,000円
- デスクマット(型番:DM-200)× 10枚:単価3,000円
合計金額:280,000円(税別)
【支払い条件】月末締め翌月末払い
【納入先】東京都千代田区〇〇1-2-3 総務部受付
【特記事項】納品書を必ず同梱してください
【条件】
- 発注書本文(タイトル・宛先・本文・品目表・特記事項・差出人の構成)
- 丁寧なビジネス文書の文体
- 品目は表形式で表示
1-3. 出力を確認する
生成された文書を確認し、品目・数量・単価・合計金額が正しいか確認する。Copilotが数値を誤って処理している場合があるため、合計金額は必ず電卓か表計算で検算する。
手順2:取引先へのメール形式での発注依頼文を作る
発注書を添付して取引先に送る場合のメール文面もCopilotで作成できる。
以下の情報をもとに、取引先への発注依頼メールを作成してください。
【宛先】株式会社〇〇商事 営業部 山田太郎様
【発注内容の概要】
オフィスチェア10脚とデスクマット10枚(詳細は添付の発注書参照)
【依頼したいこと】
- 発注内容の受領確認の返信をお願いしたい
- 納期2026年6月20日が対応可能か確認したい
【差出人】○○株式会社 総務部 鈴木花子
【条件】
- 添付ファイルに発注書PDFを添付する旨を自然な形で含める
- 確認事項を箇条書きでまとめる
- 全体で300字程度のビジネスメール
手順3:Word統合版での操作
3-1. 自社の発注書テンプレートをWordで開く
既存のWordフォーマットを開いておく。Copilotは開いているドキュメントのコンテキストを読んで操作できる。
3-2. Copilotを起動する
ホームリボンの「Copilot」ボタン、またはドキュメント内でALT+Iを押してCopilotを呼び出す。
3-3. 指示を入力する
このテンプレートを埋めてください。
発注先:株式会社〇〇商事 山田太郎様
発注番号:PO-2026-0605
発注日:2026年6月5日
納期:2026年6月20日
品目:オフィスチェア(AC-500)10脚 25,000円×10、デスクマット(DM-200)10枚 3,000円×10
合計:280,000円(税別)
支払い条件:月末締め翌月末払い
特記事項:納品書同梱
CopilotがWordの表や文章フィールドに情報を埋め込む提案を行う。承認して挿入する。
3-4. 内容の最終確認
金額・品番・宛先など、Copilotが誤って入力していないか一つひとつ確認する。特に単価と数量の掛け算については必ず検算する。
手順4:Outlook統合版での発注メール作成
4-1. Outlookでメール作成ウィンドウを開く
宛先に取引先のメールアドレスを入力する。
4-2. Copilotを呼び出す
「Copilotで下書き」ボタンをクリックしてCopilotパネルを開く。
4-3. 指示を入力する
以下の発注内容をもとに、発注依頼メールを作成してください。
発注先:株式会社〇〇商事 山田様
品目:オフィスチェア10脚、デスクマット10枚
納期:2026年6月20日
確認事項:受領確認と納期の可否返信をお願いしたい
発注書は添付
全体で300字程度。丁寧なビジネスメール。
生成された文章を「挿入」で本文に貼り付け、手動で修正して送信する。
手順5:繰り返し使うプロンプトテンプレートを作る
毎月同じ取引先に同じ品目を発注する定期発注の場合、プロンプト自体をテンプレート化しておくと作業時間がさらに短縮できる。
【毎月の定期発注用プロンプトテンプレート】
以下の情報をもとに、○○商事への月次定期発注書の本文を作成してください。
発注番号:【発注番号】
発注日:【発注日】
品目:消耗品セット(A4用紙 5箱・ボールペン 100本・クリアファイル 50枚)
数量・単価:毎月固定(発注番号が変わるだけ)
納期:【納期】
発注書フォーマット(タイトル・宛先・品目表・差出人)で出力してください。
【】で囲まれた変数部分だけを毎回書き換えて使う形にしておくと、Copilotへの指示がパターン化できる。
うまくいかない場合のポイント
合計金額が計算ミスになっている Copilotの数値計算は必ず人が確認する。金額・数量・合計の数値はExcelか電卓で検算してから発注書を確定する。
品目の表がずれる Wordで表形式のフォーマットに合わない場合は、「品目・数量・単価・合計の4列の表を挿入してください」と列構成を明示してプロンプトで指示する。
特記事項が文中に埋もれる 「特記事項は箇条書きで、本文の末尾に『備考』として独立したセクションに記載してください」と明示する。
文体が発注書らしくない 「公式なビジネス文書の文体で」「口語を使わない」と指示に加える。
スタンドアロン版で機密情報の取り扱いが心配 取引先の価格情報や非公開の仕様は、社内のみで使用するM365環境でのCopilotを使う、または情報をマスクしてから入力する。組織のAI利用ポリシーに従って判断してほしい。
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よくある質問
Copilotは発注書のフォーマット(表)ごと作ってくれますか?
スタンドアロン版ではMarkdown形式の表として出力できます。WordのCopilotを使うとWord文書内に表を挿入する形で対応できます。ただし自社フォーマットに完全に合わせるには手動での調整が必要です。
発注番号や単価などの数値をCopilotが自動計算してくれますか?
Copilotは数値の計算を行うことがありますが、計算の正確性は保証されていません。金額・数量・合計などの数値は必ず人が確認し、Excelや電卓で検算してください。
取引先へのメール形式の発注依頼文もCopilotで作れますか?
作れます。発注する品目・数量・納期・支払い条件などをプロンプトに含めると、メール形式の発注依頼文を生成できます。Outlook統合版ではメール作成画面から直接指示を出すことも可能です。
発注書に記載する取引先情報や単価をCopilotに貼り付けてよいですか?
社外秘の取引条件や価格情報をスタンドアロン版のCopilotに貼り付けることは、組織の情報セキュリティ規程に照らして判断してください。機密性の高い情報はマスクして扱うか、M365統合版のような社内データが外部に渡らない環境を選択することを推奨します。