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Copilotで研修資料を作る手順

Copilotで研修資料を作る手順

この記事の要点

Microsoft Copilotを使えば、研修資料の構成案から本文・スライド構成まで短時間で作れる。プロンプト例とPowerPoint統合の手順を具体的に解説する。

結論

Copilotに研修のテーマ・対象者・学習目標・研修時間を伝えれば、資料の構成案・本文・スライド構成を数十分で生成できる。ゼロから作るより圧倒的に速く、内容の抜け漏れも減る。M365のPowerPoint統合版を使えば、スライドの初期バージョンまで自動生成できる。

前提:必要なプランとアクセス方法

ブラウザ版(copilot.microsoft.com) Microsoftアカウントがあれば無料で使える。1日あたりのメッセージ数に上限がある。有料のCopilot Proプランでは制限が緩和される。研修資料のテキスト構成を作る作業はブラウザ版でも十分対応できる。

Copilot for Microsoft 365(PowerPoint / Word統合版) PowerPointのCopilot機能を使えば、アウトラインからスライドを直接生成できる。Wordでは本文を生成してそのまま文書に挿入できる。このためにはMicrosoft 365の対象ライセンスが必要だ。ライセンス要件の詳細は公式サイトまたは社内の担当者に確認してほしい。


手順:ブラウザ版Copilotで研修資料のテキストを作る

ステップ1:研修の概要を整理する

プロンプトを送る前に以下を確認する。

  • 研修のテーマ(例:ハラスメント防止、Excel基礎、セキュリティリテラシー)
  • 対象者(例:新入社員、中途採用者、管理職)
  • 研修の目的・学習目標(研修後に何ができるようになっていてほしいか)
  • 研修時間(例:60分、半日)
  • 形式(講義形式、ワークショップ形式、動画教材など)
  • 既に決まっている構成があれば、その概要

情報が多いほど、Copilotが出す構成の精度が上がる。

ステップ2:まず構成案を生成する

いきなり本文を求めるより、まず構成案を出させてから本文を作る方が品質が安定する。

以下の条件で、社内研修資料の構成案を作ってください。

【テーマ】新入社員向けビジネスメールの書き方研修
【対象者】入社1〜2年目の社員(大学卒業後のビジネス経験が浅い層)
【研修時間】90分(講義60分 + ワーク30分)
【学習目標】
・社外向けメールの基本的な構成(件名・あいさつ・本文・締め)を説明できる
・依頼メール・報告メール・お詫びメールの3パターンを実際に書ける
・よくある失敗(件名が不明確・本文が長すぎるなど)を避けられる

構成案は章立てで示してください。各章のおよその時間配分も入れてください。

ステップ3:構成を確認して修正を依頼する

生成された構成案を見て、過不足があれば修正を依頼する。

第3章の「メール文例集」を3パターンから5パターンに増やしてください。お詫びメール、依頼メール、報告メール、問い合わせメール、打ち合わせのお礼メールの5種類にしてください。

構成が固まったら、章ごとに本文を作らせていく。

ステップ4:章ごとに本文を生成する

先ほどの構成の第2章「ビジネスメールの基本構成」について、研修で使うテキスト本文を書いてください。
以下の点を含めてください。
・件名の書き方(NG例とOK例を並べる)
・あいさつ文のパターン(初めての相手、継続取引先、社内宛の3種類)
・本文の長さの目安
・締めの言葉のバリエーション

読み物形式で書いてください。見出し・箇条書きを使って分かりやすくしてください。

章ごとに生成→確認→修正→次の章という流れで進めると、全体の品質が管理しやすい。

ステップ5:理解度確認テストを生成する

先ほどの「ビジネスメールの書き方研修」の内容をもとに、理解度確認テストを作ってください。
・問題数:5問
・形式:4択の選択問題
・各問題に解答と解説を付けてください
・難易度:受講後に正解できるレベル(基礎確認)

ワークシートを作る場合は「記入欄付きのワークシート形式で」と指定できる。


手順:PowerPoint統合版Copilotで研修スライドを作る(M365環境)

ステップ1:PowerPointを開いてCopilotを呼び出す

PowerPointを起動し、ホームタブのCopilotボタンをクリックする。または新規ファイルの作成画面でCopilotを使うオプションが表示される環境もある(バージョンにより異なる)。

ステップ2:プレゼンテーション生成を依頼する

新入社員向けビジネスメール研修のプレゼンテーションを作ってください。
スライド数:15〜20枚
内容:件名の書き方、基本構成、よくある失敗例、文例集(5種類)、理解度確認クイズ
対象:入社1〜2年目の社員
デザイン:シンプルで読みやすいレイアウト

Copilotが初期スライドを生成する。テキスト・構成・レイアウトの初期バージョンが自動で作られる。

ステップ3:スライドを個別に修正する

生成されたスライドを確認し、Copilotパネルで個別に修正を依頼する。

スライド7のテキストをもう少し短くしてください。1枚あたりの文字数を100字以内に抑えてください。
スライド10に「よくある失敗ベスト3」の表を追加してください。

ステップ4:社内テンプレートに変換する

Copilotが生成したスライドを社内のPowerPointテンプレートに貼り替えることで、デザインを統一できる。CopilotはデザインよりもコンテンツとStructureを作る用途に向いている。


プロンプトの書き方:よく使うパターン集

パターンA:新入社員研修の総合版

新入社員向けの社会人マナー研修(半日・4時間)の資料構成を作ってください。
以下のトピックを含めてください:ビジネスマナーの基本、電話対応、名刺交換、メール、報連相
対象:大卒・既卒を問わず、全職種の新入社員
各トピックの所要時間、講義の要点、ワークのアイデアも入れてください。

パターンB:IT・セキュリティ研修

全社員向け情報セキュリティ研修の資料(60分)を作ってください。
以下の内容を含めてください:
・パスワード管理の基本
・フィッシングメールの見分け方
・USBメモリの取り扱いルール
・SNS投稿のリスク
・インシデント発生時の報告手順

難しい用語は使わず、具体的な事例を多く入れてください。
クイズを2〜3問含めてください。

パターンC:管理職向け研修

中堅社員・管理職向けのハラスメント防止研修(90分)の構成と本文を作ってください。
含めてほしい内容:
・ハラスメントの定義と種類(パワハラ・セクハラ・マタハラ)
・グレーゾーンの事例と判断基準
・被害を受けたときの対処法
・管理職として取るべき行動
・相談窓口の紹介

法的な表現については断定を避け、「〜と解釈されることがある」のような表現にしてください。

パターンD:既存マニュアルから研修資料を作る

以下は社内の業務マニュアルです。これをもとに、新入社員向けの研修テキスト(60分)を作ってください。

【マニュアル本文をここに貼り付け】

以下の変換をしてください:
・箇条書きの手順書 → 説明文 + 補足 + 注意点を加えた読み物形式に
・専門用語には説明を追加
・理解度確認クイズを最後に3問追加

うまくいかない場合のポイント

問題1:構成が浅い・内容が薄い

Copilotが生成した構成が表面的すぎる場合、対象者のレベルや具体的な学習目標を詳しく伝えると深くなる。「〇〇について初めて学ぶ人を想定して」「受講後に△△を自分でできるようになることを目標に」という記述を追加する。

問題2:内容が長くなりすぎる

「全体で〇文字以内」「各章を500字以内で」と文字数を制限するプロンプトを入れると、スリムな資料を作りやすい。研修資料は読むものではなく「聞きながら見るもの」であることを意識して、テキスト量を絞るよう指示する。

問題3:事例が古い・日本の状況に合わない

Copilotが出す事例が海外の状況に基づいていることがある。「日本の職場環境に合った事例で」「日本の労働法規を前提に」と明示すると改善されるが、法的な内容については必ず専門家や公式情報で確認すること。

問題4:スライドのデザインが単調

Copilotは内容の生成は得意だが、デザイン的な工夫は限られる。スライドのビジュアル面は、デザインツールや社内テンプレートを使って別途調整することを想定しておく。


M365統合版とブラウザ版の使い分けまとめ

場面向いている経路
研修テキストをWordファイルで作りたいWord統合版(M365が必要)
スライドを自動生成したいPowerPoint統合版(M365が必要)
構成案・本文の検討を素早くしたいブラウザ版
M365ライセンスがない環境ブラウザ版
複数のパターンを比較して選びたいブラウザ版(会話形式で複数案を出せる)

注意点:研修資料とCopilotの使い方

研修資料は社員教育に直接影響する。Copilotが生成した内容は出発点として活用し、以下の点を必ず人間が確認する。

  • 法的な情報(労働法、個人情報保護法など)については最新の公式情報で確認する
  • 社内固有のルール・ポリシーはCopilotには分からないため、手動で追記する
  • 業種・職種に特有の専門知識が正確かどうか、内容に詳しい担当者がレビューする
  • 差別・ハラスメントに関する内容は特に表現の適切さを慎重にチェックする

CopilotはStructureと文章の土台を作る用途で使い、内容の正確さと適切さの最終判断は人間が行う。

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よくある質問

CopilotはPowerPointで研修スライドを直接生成できますか?

Microsoft 365のライセンスがあれば、PowerPointのCopilot機能でアウトラインや初期スライドを自動生成できます。どのライセンスで使えるかは公式サイトで確認してください。

研修資料をCopilotで作る際、社内情報を安全に扱えますか?

社内の機密情報・個人情報をCopilotに入力する前に、自社のAI利用ポリシーを確認してください。Microsoft 365のCopilotは商用データ保護の対象となっていますが、詳細な条件は公式ドキュメントおよびIT部門に確認することを推奨します。

テキストの研修資料だけでなく、テスト問題もCopilotで作れますか?

作れます。「以下の研修内容をもとに、理解度確認テスト(選択問題5問)を作ってください」のようにプロンプトで依頼すると、問題・選択肢・解答・解説のセットを生成できます。

既存の社内マニュアルをもとに研修資料を作ることはできますか?

ブラウザ版では既存文書のテキストをコピーして貼り付け、それをもとに資料を作成できます。Word統合版やSharePoint連携のあるM365環境では、ファイルを直接参照させることも可能です。